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年末年始の「空白の時間」を埋める方法を考えた

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年末年始に仕事が完全に休みになる数日間は、ひとり暮らしをしている身として、孤独を実感すると話す青木真也さん。孤独に生きる大人はどう過ごしていけばいいのか——。年末年始の孤独問題は根が深い、といいます。それを和らげるために青木さんが考えたこと。

年末年始の「空白の時間」を埋める方法を考えた

年末年始が近づいてきました。それに伴い仕事は忙しくなってきます。忙しないこの時期は目の前のこと以外を考える必要も余裕もないので好きな時期です。

「忙しい」「詰まっている」と書くとネガティブなイメージがあるけれども、僕にとっては「没頭できる時間」であり、心地よい時間なのだと思います。

練習や仕事をすることは僕にとっては「存在を確認する」ことであって、「今に集中する」ことであって、大げさに言えば生きる意味だと思っています。大げさに言いすぎた感はあるが。

■年末年始の孤独対策

ただ、年末へと向かう時間から一転して、年末年始は空白の時間となります。3日から仕事をいれている僕ですら、大晦日と2日までは何もない空白の時間が訪れることになります。

今から考えても孤独で押しつぶされそうになるので、無理矢理にでもやることを見つけたり、遊んでくれる仲間に連絡を取ったりと予防線の張り合いをしています。

とりあえず忘年会の場所を押さえておく状況によく似ているような気もします。この原稿を書いているときに、元日に撮影依頼が入ってきたので、またひとつ落ち着きました。

何の根本的解決にもなっていない気もするけれども、活動することで孤独を払拭していくのが思いつく最善の策です。

年末年始の空白の時間をどう過ごしていくか、悩んでいる人は多い気がします。

僕の友人で家庭があるタイプは、家族との時間に仕事以上の大変さを感じていたりするし、僕のようなぼっち組は迫りくる孤独に怯えているし、家庭があって彼女がいるタイプは両者の板挟みになって首を傾げ続けています。

先日のコラムに書いた某友人だけは「いつも以上に彼女と愛を育みます」とめでたいLINEをよこしたけれども「お前はそれでいいや」としか言いようがないです。

世間から認められなかったとしても、恋をする自由はある

考え込むよりも目の前の人を懸命に愛して、必死に生きていくのが幸せを感じる一番の策なのは知っているけれども、真っ直ぐさが過ぎる気もします。お前はそれでいいや。

■コミュニティを持つことで救われる

孤独に生きる大人はどう過ごしていけばいいのか。一人ひとり、個々で見ると、急に孤独を感じる状況になったり、孤独を感じないけれども面倒を感じる状況になったりするのだろうが、年々重要度を増していくのが年末年始の孤独問題です。

未だに家族の単位が強いですが、家族とは違うコミュニティを持つことも生存戦略として大事だと思います。先日、たまたま入ったインド料理屋さんは家族経営をしていて、居心地のいいコミュニティができあがっていました。

カレーを食べて、マスターと話して、小学生の娘さんと遊んで気持ちをリフレッシュできました。年末年始の営業を聞いたら、休みなく営業とのことでひとつ居場所を確保しました。

あとは友人が帰省しているところに遊びにいく策もありです。僕の実家は静岡にあり、品川から新幹線で55分なので気軽に寄ることができます。

友人から「遊びに行っていいか」と提案がありました。これはこれでアリです。旅行を兼ねてもいいし、仕事によっては仕事につながることだってありえます。交通の混雑の問題はあるにしても考えてみる価値はあります。

コミュニティや繋がりが大事になってきていると感じます。

元々は家族、地域、会社、学校などのコミュニティが強く機能していたけれども、それだけではなく個々に個々がやりやすく、心地よいコミュニティを持っていけたらいいのではないでしょうか。

何かのコミュニティで上手くいかなかったとしても自分に合ったコミュニティを見つければいいのだから、思い詰めることも自己否定をする必要もないのです。

これは僕が家族とうまくできなかった経験も込めて伝えたいことです。何があっても生きていくしかないのだから、何があっても自分の決断を肯定して生きていくしかないのです。

年末年始も支え合って生きていこう。2019年も2020年も支え合って生きていこう。人はひとりでは生きていけない。おれたちはファミリーだ。

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青木 真也

プロ格闘技選手。1983年静岡県生まれ。修斗ミドル級チャンピオン。DREAM、ONEライト級チャンピオン。格闘技選手としての活動だけでなく、執筆、プロレス、講演など活動中。格闘小作農として地道に活動しています。著書に『ストロ...

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