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僕たちはみんな大人になったけど、今も恋にドキドキして、悩んで、苦戦して、笑ってる

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年齢的には大人になったはずの僕たちだけど、未だに10〜20代だった若者時代と変わらないことがある。それは恋愛。小さなことに一喜一憂したり、格闘したり、幸せを感じたり。格闘家の青木真也さんが恋愛について書きます。

僕たちはみんな大人になったけど、今も恋にドキドキして、悩んで、苦戦して、笑ってる

36歳になった僕の周りの同世代は、多かれ少なかれ恋の程度はあれど、皆恋をしています。

おじさん、おばさんが何やってるんだよと、10年前の僕は思ったかもしれないけれど、36歳になった今も、おじさんおばさんたちはLINEの既読に安心し、時が経つにつれてそれが不安に変わるといった、10〜20年前の若者だった頃と変わらない日常を過ごしています。変わったのは携帯電話からスマホになったくらいです。

30代中盤〜後半では20代の新卒一斉スタートの恋愛とは状況が変わっています。仕事での立ち位置も違えば、既婚だったり、未婚だったり、はたまた独身に戻ってきたりと、それぞれ違う状況です。

ただ、皆がそれなりに悩んでいるし、それなりに楽しんでいます。36歳のおじさん同士で恋の悩みを共有し合ったと思えば、中学生のような性の話をしたり。前後左右、能力総動員で楽しみ、苦戦しています。

■大人になっても、恋愛は超魅力的なコンテンツだったとは

それなりの人生経験を経て、幸せというものは瞬間的に訪れるものであって、継続的にそして永続的にあるものではないと、観念している大人は多いんじゃないかなと思います。だからこそ、恋に夢を見すぎることはないです。少なくとも僕は。

ただ、変な期待はしないけれども、悲観することはなくて、年齢は関係なく、ちゃんとドキドキするし、しっかりと泣けます。コンテンツのモノサシを「感情の振り幅」だとすると、恋愛は30代でも存分に楽しめるコンテンツです。

むしろトップの座を譲らない横綱コンテンツ。ちゃんと楽しいしドキドキしているなら、安心していいです。もしもドキドキしていない同世代がこの記事を読んでいたとしたら、今を懸命に生きることをお勧めします。達観するなんて10年早い。しかし、10年後もドキドキするのだろうか。答え合わせはこの先です。僕はドキドキしていると思う。10年経っても。

■つらくても、投げ出さないほうがいい

歳を重ねるにつれて転職が難しくなるように、さまざまな経験や失敗を重ねて、恋愛でもアクションを起こすのが難しくなると感じます。行動に移す数が少ない分だけ1回の波は大きく、その先の人生を左右するような決断を、働き世代にとって重要な仕事と並行して迫られることになります。

当然人間だからすれ違いもあるし、ボタンの掛け違いもあれば、失敗もあります。若いときと火種は同じでも、歳をとればタフな揉め事になるし、そのくせ割ける時間は減って、掛ける体力も減っています。

「諦めたら試合終了ですよ」とは『スラムダンク』の安西先生の言葉だけれども、まさにその通りの状況が生まれます。割ける時間も体力も減って投げ出すことがよぎるけれども、投げ出していいことはないです。恋愛はもちろん、すべてのことにおいて。

大人同士の恋愛が互いにとって、良いものになるかどうかは、どこまで相手と向き合えるかがカギになるのではないかと思っています。仕事に割く時間が圧倒的に大きい中で、どこまで相手と向き合っていけるのか。

仕事も大事だし、パートナーも大事という、どこにでもあって、答えの出ない問答がここにも出現します。ここで独身者や家庭を壊した経験のある者は、大概が「仕事」と答えるだろうし、自分が話の中心だと思います。

僕も例に漏れずそのひとりです。もしも今悩んでいたり、上手くいかない渦中にいたりするなら、誠心誠意向き合うことをお勧めします。相手とよろしくやっていきたいのであれば、の話だが。

■乗り越えることで得られる、自分なりの幸せ

歳を重ねていくことは悪いことばかりではないです。悲観することはないです。

若いときが勢いだとすれば、歳を重ねることで経験が身につきます。だからこそ乗り越えることができるのだと思うし、乗り越えたときの絆はさらに強くなるだろうし、その後、失敗をする割合も減るのだと思っています。若い時分に勢いで突き進んで失敗したおじさんの言葉ですから、それなりに信用してください。失敗も傷を負う数も違えば、重みが違うのは当たり前だ。

乗り越えていくものです。諦めたり、投げ出したりするのも、それはそれで方法だけれども、乗り越えていくものだと思っています。乗り越えていくことで絆も深まって、その先を見る安心感につながるのだと思います。年齢を重ねることでさまざまな経験をして、「とりあえず飛び降りてみようか!」みたいな冒険はできないからこそ、互いに確認してすり合わせることが大事だなと思います。実際にやるのは大変だけれどもね。

仕事も恋愛も目の前にあるものを必死で懸命に取り組んでいる人は、ボロボロになっているかもしれないけれどもカッコいいです。辛く苦しいこともあると思うけれど、目の前にあることに必死で取り組んで、乗り越えていけば、小さいかもしれないけど幸せが待っているはずです。

明日もまた生きるぞ。

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青木 真也

プロ格闘技選手。1983年静岡県生まれ。修斗ミドル級チャンピオン。DREAM、ONEライト級チャンピオン。格闘技選手としての活動だけでなく、執筆、プロレス、講演など活動中。格闘小作農として地道に活動しています。著書に『ストロ...

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