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初秋の着こなしが素敵な人。アメリカンスリーブのニットに襟の抜いた大きなシャツの組み合わせ

イラストレーターであるヤベミユキさんによる、連載『素敵なひとの素敵な生活』では、街で見かけた素敵な雰囲気を纏う人の生活を想像していきます。今回ヤベさんが見つけたのは、初秋の着こなしが素敵な人。アメリカンスリーブのニットに襟の抜いた大きなシャツを組み合わせたその女性の暮らしを想像の世界から少しだけ覗いてみます。

初秋の着こなしが素敵な人。アメリカンスリーブのニットに襟の抜いた大きなシャツの組み合わせ

街を歩いていて目を惹くあの人。

なぜその人にひかれるのか、そこに感じられるのは背後にあるライフスタイル。

その人から感じられる素敵な生活を妄想してみた。

■初秋の着こなしは、ニットの上に襟を抜いた大きめのシャツ

先日、街で見かけた素敵なひと。

アメリカンスリーブのニットの上に、襟を抜いた大きめのシャツ。

その間から見える日焼けした肩が美しい。

日焼け、透け感、重ね着、ニット素材……夏要素と秋要素が絶妙に混ざり合っていて、

その着こなしから、初秋を楽しんでいることが伝わってくる。

季節を楽しむことは自分を楽しむこと。足早に過ぎる毎日をもっと楽しめたらどんなにいいだろう。

■季節を楽しみながら、自分の暮らしを楽しむ

そう、例えば、日焼けの残る肌にカッパーやダークレッドなどの秋色メイクをのせる。

白肌にのせるよりずっとリッチで深みがでるし、大ぶりのゴールドアクセも際立つ。

肌のターンオーバーにより、数週間後には秋冬の肌に変わってくるので、このニュアンスを楽しめるのは今だけだ。


また、ファーサンダルや、ノースリーブにブーツを履くなど、季節の変わり目の矛盾した着こなしを楽しむのもいい。いつ着ればいいのかわからない服は敬遠されがちだけど、何を着ていいのかわからない時期も意外と長い。この季節の雑多な感じを楽しみたいのだ。


秋の食材は、深い色合いの食器に盛り付けると色味が引き立つ。

気温が下がると物寂しくなるので、実り豊かな食卓で心も体も整えたい。

月夜が美しい日には、たまにはちゃんと十五夜を楽しんでみてはどうだろう。

窓辺に小さな机を用意して、お供え物を飾ったら、月見台の完成。

あとはテレビも電気も消して、窓を開けて過ごす。月明かりと虫の音の美しさ感じることができるだろう。


なんて妄想をしながら、この夏、日焼けすらしていない自分に気づいた。

家にこもりきりで十分に夏を楽しめなかったのだ。初秋の肌はもう楽しめないけれど

今日から秋を楽しむことはできる。

なんとなく流している音楽を止めて、明け方の窓を開けてみた。

微かな虫の音と共に、しっとりとした秋の空気が入ってくる。

今日は秋鮭を食べよう、そんなことを考えていると無性にお腹が空いてきた。食欲の秋なのだ

『素敵なひとの素敵な生活』のバックナンバー

#1シンプルなTシャツに、むら染美しいスカーフ。素敵なひとの素敵な生活

#2初秋の着こなしが素敵な人。アメリカンスリーブのニットに襟の抜いた大きなシャツの組み合わせ

#3セットものをシンプルに。ツインニットを素敵に着こなすひと

#4秋の深まりを楽しむ着こなし。繊細で綺麗な色使いが素敵

#5凛とした冬の足音が聞こえる季節。衣替えは、自分のイメージを更新する絶好の機会

#6食べることは、生きること。自分を慈しむ、王様のような朝食を

#7あなたは大切な人と過ごしている時、どんな顔をしていますか?

#8大人だからクリスマスには浮かれてはいけない、なんて誰が決めたのだろう

#9ざっくりニットでゆったりとした年の瀬を。除夜の鐘に耳を傾け、新しい年に想いを馳せる

#10新春。取り巻くすべてを楽しみながら、新しい自分を見つけてゆく

#11女の子は誰だって女優。さまざまな自分を演じる楽しみ

#12バレンタインだから楽しみたい、ドラマチックな女性性

#13帽子のある生活で、“おしゃれを楽しむ心”を呼び覚ます

#14出会いと別れの季節こそ、立ち止まってノスタルジーに浸りたい

#15“今”の美しさに気づき、その瞬間を生きるということ

#16不要なものを手放し、今まで懸命に生きてきた自分自身を愛する

#17『どうせ私なんか』をやめてみる。おしゃれを楽しむ少女が教えてくれたこと

#18忙しない毎日。ときにはだらだらと、心ゆくまで休んでもいい

#19小さな思考や選択の積み重ねが、素敵な自分をつくってくれる

#20動いて、食べて、眠る。その繰り返しが、未来の美しさの糧になる

#21ときには梅雨のアンニュイな空気に浸り、雨の美しさに目を向ける

#22今年の夏は一度きり。目で、耳で、肌で、儚い季節をめいっぱい楽しむ

#23朝顔のように自然体で、自由に腕を伸ばして生きればいい

#24潔くなくても、不器用でもいい。愛すべき『私のスタイル』はきっとある

ヤベ ミユキ

イラストレーター。美容、アパレル業界を経てイラストの世界へ。前職のキャリアを活かしたファッション、美容イラストを描いています。

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