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忙しない毎日。ときにはだらだらと、心ゆくまで休んでもいい

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イラストレーター・ヤベミユキさんが街で見かけた素敵なひとを紹介する、『素敵なひとの素敵な生活』。今回は、独自の空気感で着こなすスタンダードが目を引く人。彼女のように自分のペースで休みながら生きられたら、どんなにいいだろう。

忙しない毎日。ときにはだらだらと、心ゆくまで休んでもいい

街を歩いていて目を引くあの人。なぜその人に惹かれるのか、そこに感じられるのは背後にあるライフスタイル。その人からイメージをふくらませて、素敵な生活を想像してみた。

■気負いなく、スタンダードを着こなす人

先日、街で見かけた、独自の空気感でスタンダードを着こなす人。

少し透け感のあるサーモンピンクのシャツはジャストサイズで、そこにベーシックなストレートデニムを合わせているのが潔くていい。

きつめの三つ編みに編まれたロングヘア、そこに一粒パールが効いていて、女学生のような雰囲気。
おばあちゃんの家にありそうなカゴ素材のバッグに、わざとらしい感じのリボンが目を引くサテンのつっかけが、彼女のキャラクターを引き出している。

「好きなものは好き」と言っているかのような、全く気負いがない彼女のスタイル。
オフの日に、今のトレンドに追いつかなきゃと焦って街に出てきた私はハッとした。

まったく休めていない。
せっかくの休みなのに私は何に追われているのだろう。

彼女のように、自分のペースで休みながら生きられたなら、どんなにいいだろう。
そんな彼女から、休むことを楽しむ生活を想像してみた。

■ときには立ち止まり、休むことを選択した自分を褒めよう

たとえば。

そう、まずは、覚悟を持って休む日を決める。決めたら手帳に大きなバツを入れる。
なぜこんなに覚悟がいるかというと、時間ができたら「いつか」休もうと思っていても、時間を埋めたくなるのが人間のサガなのだ。
そして、その「いつか」は大概来ない。

「〇〇さんが◇◇さんの投稿にいいねしました」
普段何気なく来る通知の数々は、本当に自分に必要なのだろうか。
特に、受動的に情報が入り続けるSNSは脳が休めないので、短時間でもいいからお休みしたい。
情報は自分が必要な時にインプットしていければいい。

予定のない休める日、通知のない静かな時間を確保したら、心ゆくまで寝よう。
温泉よりも、マッサージよりも、たっぷりの睡眠に勝るものはないだろう。

満足するまで眠れたら、心や体が欲するままに、好きなことをして過ごそう。

もちろんメイクもお休みして素肌をいたわって。
最低限の日焼け止めと赤リップさえあれば、部屋の中に入ってきた紫外線から肌も守れるし、鏡に映った自分の顔色の悪さに落ち込むこともないだろう。


その日。
もしかしたら、その日はだらだらと時だけが過ぎるかもしれない。
そんなときも、決して自分を責めてはいけない。

忙しく毎日が過ぎるなか、ひとり立ちどまるのは怖いものだ。
何もできなかった日こそ、勇気を出して休むことを選択した自分を大いに褒めてあげよう


なんてことを考えながら、ふと横を見るとごろごろと漫画を読みふける娘。
「せっかくの休みなのにだらだらと過ごして!」と怒りたくなったが、新年度から彼女なりに頑張って疲れているのだろう。

私も新年度で多少疲れていて、すっかり忘れていたが五月病の時期だった。

怒ってばかりの母も、今日はお休みしよう。
そう思い、落ちている娘の漫画を手にとって、ソファに腰を沈めた。

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ヤベ ミユキ

イラストレーター。美容、アパレル業界を経てイラストの世界へ。前職のキャリアを活かしたファッション、美容イラストを描いています。

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