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「どうせ私なんか」をやめてみる。おしゃれを楽しむ少女が教えてくれたこと

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イラストレーター・ヤベミユキさんが街で見かけた素敵なひとを紹介する、『素敵なひとの素敵な生活』。今回は、街中で見かけた、大人顔負けのおしゃれを楽しむ少女。彼女のように、やりたいことに臆することなくチャレンジできたらどんなにいいだろう。

「どうせ私なんか」をやめてみる。おしゃれを楽しむ少女が教えてくれたこと

街を歩いていて目を引くあの人。なぜその人に惹かれるのか、そこに感じられるのは背後にあるライフスタイル。その人からイメージをふくらませて、素敵な生活を想像してみた。

■映画『レオン』のマチルダのような少女

先日、街で見かけた、大人顔負けのおしゃれが目を引いた12歳くらいの少女。

難易度の高い総スパンコールのジャケットをさらりと羽織り、あっさりとしたあどけない横顔に、首元のチョーカーが映える。顎先のボブがクールで、映画『レオン』の「マチルダ」を思い出す。
すらりとした足が引き立つスーパースキニーデニムに、主張しすぎない小物使いもいい。

私が12歳のときなんて、愛読書は『りぼん』。アップリケ付きのトレーナーを着て漫画を描いていたのに。
おしゃれに対する意識が違いすぎて感心する。


それにしてもこの完成度は、彼女がもっと小さな頃からさまざまな洋服に挑戦し、失敗を繰り返してきたことの現れだろう。

チャレンジと失敗がないと人は進化しないもの。
彼女のように、臆することなくチャレンジできたらどんなにいいだろう

■「どうせ私にはできないし」なんて言ってはいないだろうか

そう、たとえば。

気になったものはなんでも袖を通してみること。
以前はセレクトショップで働いていたから幸いこの機会に恵まれたのだが、やっぱり洋服は着てみないとわからない。だから、試着なしでは買わない。

さらに、鏡を見ている自分はほぼ色眼鏡。可能であれば写真に撮って全身を客観的に見たい。
頭を冷やしてから見比べると、鏡を見て似合うと思ったものと、写真越しに見て似合うものは、大概ズレがあり驚くことが多い。

自分のスタイルは貫きつつ、新しい時代の空気を取り入れている女性は素敵だと思う
洋服は買い足すのに、コスメもメイク方法も数年前から変わっていないという人は意外に多いのではないだろうか。
おすすめなのは、定期的にプロにメイクをしてもらうこと。

「こういう色は私に合わないんで!」なんて言ううるさい口を一旦閉じて、黙ってすべてお任せしてみると意外な発見があるかもしれない。

コスメは鮮度があるので、その際一式アップデートするのもいいだろう。
(コスメ貯金を忘れずに!)

食わず嫌いをやめてみるのもいい。
名前の通り、食べたことのないものに挑戦してみるものいいし、行ったことのない場所に行くのもいい。
駅までのいつもの道を1本変えるだけでもいい。ちょっとした小さな変化が新しい自分への始まりだろう。


ところで、何かやりたいことがあっても
「どうせ私にはできないし」
なんて言ってはいないだろうか。

私は言っていた。
「どうせ私には他にできることもないし、今の会社にしがみつくしかないんだ」
イラストレーターを始める前、この言葉が口癖だった。

「どうせできない」
「お前のせいで」
「どうせお前は人に迷惑をかける」
「失敗するからやめといたほうがいい」

心ない先輩や、昔付き合っていたモラハラ男から言われた言葉。
おそらく言った本人は覚えてもいないだろう。
相手の気まぐれで放たれた言葉が、私の中で何度もリピートされるうちに根付いてしまっていたのだ。

今でも失敗すると、私は真っ先に自分を責め、頭の中で暴言を吐いてしまう。
結局自分に水を差しているのは、自分自身だったのだ

今、縁に恵まれ、私は絵を描くことを仕事にしている。
ひょんなことから、封印していた子どもの頃の夢が叶った。

いつも一番欲しいものに手を伸ばせずに、我慢しては不満を貯めていた子ども時代の私。
何を言われたわけでもないのに、私は誰に遠慮してきたのだろう。

「やりたいことは声に出してやってみればいいのだ」
「そして失敗してもいいんだ」

随分回り道をしてしまったが、自分の中の自分に、声をかけてあげたい。
私は今、ふたりの娘と、心の中の小さな自分の3人を育てている。

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ヤベ ミユキ

イラストレーター。美容、アパレル業界を経てイラストの世界へ。前職のキャリアを活かしたファッション、美容イラストを描いています。

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