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離婚を決めたあなたに伝えたいこと

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離婚という選択をしたとき、襲いかかってくる寂しさや恐怖。前に進んでいくために、どうやってその感情と向き合い、乗り越えればいいのか。自身も離婚調停中である、格闘家・青木真也さんが語ります。

離婚を決めたあなたに伝えたいこと

離婚協議と調停期間中に気持ちが落ちる話はよく聞く。

例に漏れず、離婚調停中の僕も気持ちが落ちるときはあったし、今でもある。夜に寝付けないときもあったし、得体の知れない恐怖に押しつぶされそうになったときもある。徳俵いっぱいまで追い込まれたときもあるけれども、持ち前の“ライフイズコンテンツ”思考で開き直り、そしていい仲間に恵まれて充実した日々を送れている。

僕は「仕方がない」と開き直って生きるしかないと思っているが、それができない人が多いのも十分に理解しているつもりだ。

■弱くなっているように見えて、強くなっている

先日、家庭を持って子どもに恵まれつつも、帰る家を複数持つ友人から、「離婚って子どもに会えなくなるんですか」と初歩的な相談を受けた。正直「お前が言うな」と思ったし、離婚をするとは体温のあった感情が冷酷な感情に変わることでもあるので、そんなことは心配しなくてもいい。離婚調停とか離婚協議は少しばかり残っていた感情を清算するようなものだと思っているから、そんな心配をしているうちはまだ眠たい。そんなぬるいもんじゃない……と思わずにはいられない。

開き直って楽しく生きている僕だけど、自分に明るい未来はあるのかなと思うことはある。そりゃあ離婚協議中の男を好んで選ぶ女性は少ないだろうし、一度失敗している負い目もそれなりには感じていたりもする。「オレはこのまま独りで生きていくのか」と考えるときも、今の自分はダメだとマイナス思考に落ち込むこともある。

ただ、また結婚したいかと聞かれれば、首をかしげてしまう。だってめんどくさいじゃないですか。仕事だって、人間関係だって、競技生活だって、始めるよりも終わる方が何倍も大変だ。それなりの距離感を持ったパートナーがいいなと都合のよすぎることを考えている。

今は独りであることの実感が強くなる期間で、これからを強く生きていこうとする僕にとっては大切な期間ではないかと思っている。強さとは、自分と向き合ってきた濃度や弱さの振り子だ。強さの裏には同じだけの苦しみがある。この期間を大事にすることでまた強く足元が盤石になるのではないか。弱くなっているのではなく、強くなっているのだ。自分にそう言い聞かせるように日々を生きている。

■あなたのすべてが否定されたわけじゃない

この“気持ちの落ち込み問題”は男女問わずあると思うし、今は落ち着いている人でもこの先どうなるかわからない怖さがあるかもしれない。正直に言えば僕だって孤独や怖さを感じることはあるけれど、なるようにしかならないし、できないものはできないし、ないもんはないとしか言えないから、開き直ってしまうのが最善の策だ。大丈夫だ。命までは取られないし、開き直ったもの勝ちだ。

僕は身に起こったことを包み隠さずに出しているから、今回のような記事も書いていくのだけれども、毎回公開後に同じような状況にあったり、同じような悩みを抱える人からのメッセージが寄せられる。離婚率が3割と言われる世の中だから、同じような悩みを抱える人は多数存在するのだろうが、話題にしづらいが故にひとりで悩んでしまう人が多いのでしょう。言いにくい話題だろうが僕は発信し続けたい。格闘技選手を人の役に立つ仕事だとするのであれば、これも大切な仕事だ。

大丈夫だ。別にあなたのすべてが否定されたわけじゃない。独りでもない。
将来が不安になったり、日々が苦しいのは皆が同じだし、苦しい日々の中で少しだけ楽しいことがあるのもまた同じだ。日々を生きていくしかない。

僕もいろいろと落ち込んだ日々もある。けれど周りの支えがあって生きてこられた。
そうだ。今こそ言おう。おれたちはファミリーだ。


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青木 真也

プロ格闘技選手。1983年静岡県生まれ。修斗ミドル級チャンピオン。DREAM、ONEライト級チャンピオン。格闘技選手としての活動だけでなく、執筆、プロレス、講演など活動中。格闘小作農として地道に活動しています。著書に『ストロ...

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