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「近づいてあったかい、触って柔らかい」魅力的な体の作り方 2/2


■脳を操作する「やめられない止まらない」食品を避ける

「やめられない止まらない」コマーシャルで聞いたことがあるフレーズ。お腹いっぱいなのに、なぜか食べたくなる、やめられない止まらない食べ物というのが実際に存在し、それは次の4つで構成されています。

1)糖質(砂糖、炭水化物)+2)脂肪(油)+3)塩分+4)香料・添加物

そして最終的に「やめられない止まらない」を決定するのは、この4つの材料の混合量です。食品会社は、膨大なリサーチをし、試作を繰り返し、この中毒性を生む最高の混合量(これをブリスポイント=至福点といいます)を追求して、やめられない止まらない食べ物を日々開発しているのです。

だから、一度食べ始めたら、やめられない止まらないのは、当たり前。これを避けるには、加工している食品はなるべく避けるようにし、素材から調理するものを買うように心がけることしかありません。

脳は「不快を避けて快楽を得る」ように働きます。一度食べて美味しくなかったものも記憶していますが、逆を返せば、一度食べて美味しいという快楽を得た食べ物も覚えていて、それを見ると食べろと司令を出すのです。コンビニで無意識にスイーツに手が伸びてしまうのはそのためです。

美容業界の方々が集まる個人塾「大峰塾」で教わった怖い話があります。美味しいと感じるものを食べて脳内で放出される快楽ホルモンのドーパミンを受け取るD2受容体という部分は、同じものを食べ続けると20%減少することがわかっているのだそう。

つまり、同じものを同じ量食べても、過去に感じた快楽が20%減少するので、脳は100%の幸福感を求めて、もっと食べろと要求してくるようになります。次第に摂取量が増えるのはそのためです。

ラーメンが大好きな人が週2〜3回ラーメンを食べるよりも、1カ月に1回だけラーメンを食べる方が、ラーメンで得られる幸福感は多いのです。

だから、好きな食べ物は、なるべく食べないようにすると、脳が飽きずにずっと好きで美味しく食べることができます。これは恋愛と似ていますね。

世の中に溢れるやめられない止まらない食品を適量を守って食べるなんて、いくら頭で意識しても無理です。快楽を求めて暴走する脳を、私たちの意思でコントロールするのは簡単なことではありません。

つまり、私たちの脳と食品会社の攻防を制する方法はひとつだけ。加工してないもので、おいしいと感じる食品を増やし、それらの食べ物をまんべんなく食べることに尽きるのです。

■ダイエットをやめると自分史上最高にきれいになる理由

私は運動が苦手ではありませんが、運動する時間があるなら読書をしたい人間です。私の脳は、運動の爽快感より知識欲の快感に敏感なようです。また私は、過去にさまざまな食べ方ダイエットを試してきましたが、そのうちのすべての方法でリバウンドを経験し、最終的に私が出した結論は、好きなものを好きなだけ、好きなときに食べることが最も優れたダイエット方法であるということです。

運動ゼロ、食事制限ゼロの私は、37歳の今、自分にとって一番心地よい体型になったと感じています。その理由は、運動や食事制限などのストレスから開放されて、自分の正常な感覚が感じられる体の状態に戻ったからだと思います。

人間は制限をせず、頭で「これを食べたら太る」などのの善悪を判断せず、本能のままに暮らしていれば、自分の今の健康状態に必要な栄養素を含む食品を食べたいと思うようにできています。

また、同じ食べ物を食べ続けるとD2受容体が減少し幸福感を減らすのは、偏食をせずにさまざまな食品から栄養を摂るために長い年月をかけて人間の中に備わった、感覚特異性満腹感という脳の仕組みなのです。

このように本能に抗わずに生き、外の情報に流されず、徹底的に心から自分の体を信じ切ること。これが最も素晴らしい健康法であり、美を保つ方法です。

しかし、先述のように、食品業界は脳の仕組みを逆手にとり、生命維持に必要な栄養以上のものを食べるように仕向けてきます。

それを避けるためには、2つの提案があります。ひとつは、はじめから危険な食べ物には近寄らないこと。コンビニは、水を買う場所。スーパーは生鮮食品売り場だけを見て、あとは素通りすること。

そしてもうひとつ大事なのはテレビを見ないことです。いくらテレビで最新のダイエット情報を仕入れても、その間に流れる「やめられない止まらない」食品のコマーシャルを見ていたら、本末転倒です。新商品を食べたいと思った瞬間、やめられない止まらない罠に片足ハマったと同じなのです。

毎日狩りに出かけたり、農業に勤しむことなく、常に新鮮で欲しい食べ物が手に入る現状は、食品業界、流通業界、電化製品を作るさまざまな工業とインフラの発展の恩恵です。そこに携わってきた人々に敬意を表し感謝するとともに、少し行きすぎた食品ビジネスへの正しい関わり方を考え直すときがきました。

自分の快楽や体型への執着を超えて、この先の未来を子供たちの健康や地球の自然環境への関心に切り替え、今、何を選択し何を変えていくのかを、美しく生きることを通して考え実践していきたいものです。

その方法はとても簡単です。女性として生まれた自分の体の力を信じることです。すべての不安やストレスや○○すべきから開放されたとき、自分も心地よくて、男性も大好きな「近づいてあったかい、触って柔らかい」女性になれるのです。

■植村絵里の情報発信

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植村 絵里

1980年東京生まれ、聖心女子大学卒。クイックエステBeautiQ(ビュティック)創業者。 自己実現と出産育児を自由に選択でき、内面も外見も美しい女性があふれる社会作りをモットーに、28歳で起業し、日本初の女子大生ベビーシ...

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