女37歳。自分主催・ご招待の誕生日パーティを開催して気づいたこと
今年の誕生日は、自分自身へのご褒美としてブランドバッグを買う代わりに、自分のメルマガ読者さん15名を自分主催の誕生日パーティにご招待しました。予算は自分の年齢万円。初めての自分主催・誕生日会を終えて今感じていることを綴ります。
「プレゼントは何をもらおうかな?」「どんなサプライズをしてくれるんだろう?」「どんなレストランに連れてってくれるんだろう?」など、誕生日前になると、膨らむ期待や妄想の数々。
周りの人たちは私をどんな風に喜ばせてくれるのかしら? これが誕生日を迎える女性の正直な気持ちです。昨年までの私もそういう期待を抱く女性のひとりでした。
年に一度の誕生日なんだから、特別に扱ってもらってあたりまえ。少しくらいワガママを聞いてもらってあたりまえ。おねだりしても許される。
しかし、本当にそうでしょうか?
■誕生日は、お祝いされる日ではなく、周りに感謝を伝える日
私は今とても幸せです。そして、この幸せの大元はなんだろうと考えて、行き着いた答えは、私の周りにいてくれる「人」たちのおかげ。
自分の信じる大好きな仕事を一緒にやれる仲間。いつも側で支えてくれる友人。遠くから見守ってくれる両親。私のサービスを受け取ってくれるサロンのお客様。そして、このような私の勝手な情報発信を楽しみにしてくださる読者やリスナーの方々。
さらに、その人たちの背後にいる無数の人の存在によって、今の穏やかな幸せが支えられています。その幸せを深く味わえば味わうほど、「みんなつながっていて、世界はひとつなんだ」と思うようになりました。
それから、私の中で誕生日という日の意味が大きく変わりました。
誕生日は、何十年も昔の私の誕生をお祝いしてもらう日ではなく、今日まで生かしてもらったことに感謝する日。だから、「誰かが私を喜ばせてくれるお祝いの日」ではなく、「私が周りの人を幸せにする感謝の日」にしようと心に誓ったのです。
会場も手作りで飾り付け。まだ直接お会いしたことがないゲストの方々へお手紙を添えたカードも用意。感謝の心が最大限に伝わるように考えました。
■自分のお金で「感謝の会」を開きなさい――父からの教え
このような考えに到ったのには父の影響もあります。
経営者の父は私の成長を見ながら、そのときどきで一番大事な教え(それは父が長年の経験から得た知恵)を私に伝授してくれます。
昨年伝授されたのは「自分にしかできないことは、自分だけではできない」という教え。それはこういう意味でした。
経営者は事業が軌道に乗り始めると、すべてを自分の手柄だと奢るようになる。もちろん、自分にしかできないことを追求していく仕事の姿勢はとても大事だし、自分にしかできないことがあるから世の中に必要とされ、事業が継続できているのは確か。しかし、自分だけの力で成し遂げられるものはひとつもなく、目の前の幸せの背後にある大きなお陰様を絶対に忘れてはいけない。
将来、自分が皆さまのお陰で支えられていると心から実感することがあったら、自分のお金で皆さんをもてなす「感謝の会」を開きなさい。
感謝の会を成功に導くポイントは3つ。
1、感謝(ありがとう) 2、エンターテイメント(楽しい) 3、コミュニティ(つながり)
こういうことができるようになって初めて経営者として一人前。なぜなら、経営者の想いが商品や事業を生み出し、それが横のつながりを深め、そこでできあがるコミュニティの絆が本当の幸せを生むから。
それを、「心が形を作り、形が絆を深め、絆が心を豊かにする」と言うんだよ。この一連が経営者の仕事の責任です。
パーティーは立食&歓談だけでなく、2つのお楽しみプログラムを用意。第一部は、ゲストから事前にいただいていた質問にお答えするスタイルの恋愛・人生・仕事などに関する1時間のトークライブをやらせていただきました。自分が伝えたいことで、みんなが聞きたい話をすること。これが喜んでいただく秘訣。
第二部は、洋楽の名曲をカバーしてくださるバンドをお呼びして45分間のLIVE。事前にゲストから好きな曲のリクエストを集めて、自分の知っている曲をLIVEで聴ける喜びを感じていただき、場に一体感が生まれるように配慮しました。アンコールラストの曲は、Bruno Marsの「Just the way you are」。毎年誕生日に聴く大好きな曲!
■自分主催の誕生日パーティを開いて気づいたこと
日常生活を送る中で湧き上がった周りの人への感謝と父の教えが組み合わさり、人生で初めてゲストをご招待する形の、自分主催の誕生日会を開催しました。
この会で私は一つの夢を叶えました。それは、私の情報発信を受け取ってくださるファンに直接会って話をするという夢です。
ブログを書き始めてから丸6年、ポッドキャスト(無料音声番組)をはじめてから約8カ月。時折、読者さんから感想や質問をいただくのですが、実際に会う機会を持ったことはなく、一方通行的な情報発信に正直なところ寂しさを感じることもありました。
誰に届いているのか、どんな風に受け止めてもらっているのか、私の投げた言葉がきっかけで何か変化はあったのか――直接知りたい、聞いてみたいという気持ちがどんどん大きくなっていました。
こういう場合、ゲストは普段からお世話になっている関係者や友人をお誘いするのが通例だと思います。しかし、私はどうしても発信の向こう側にいるリアルな読者やリスナーさんにお会いしたかったため、誕生日会開催のお知らせをメルマガだけに告知させてもらい、限定15名のゲストを募集しました。
内心リアクションがあるのかすごく不安だったのですが、メルマガを配信した直後から応募のメールがどんどん届き、「いつも楽しみに読んでいます。是非参加したいです!」というコメントを読むだけで、涙が出るほど嬉しかったです。
そして、実際にお会いしたら「感動」の一言。皆さんとっても綺麗で素敵な女性ばかりで、こんな私の話を真剣に受け取ってくださっているなんて、気恥ずかしいやら申し訳ないやら。
「絵里さんの一言一言が心に突き刺さり、いつも楽しみにしています」というお言葉をいただき、ファンの存在を心からありがたく思いました。
そして、プレゼントはお気持ちだけで結構ですと事前にお伝えしていたら、本当に「気持ち」を綴った手紙というプレゼントをくださいました。嬉しくて嬉しくて、ベッドの隣に置いて毎晩読んでいます。
こういうリアクションが、もっとがんばろうと私を突き動かし、私の次のアクションを生みだす私の原動力になります。「リアクションはアクションを生む」と身にしみて実感しました。
ゲストからいただいた心のこもったお手紙。私の宝物、原動力。
■究極の満足はモノではなく「人」がくれるもの
誕生日であれば「どんなプレゼントをもらおうかな」と考えるのが普通だと思います。でも、今年の誕生日は視点を180度変えて、「自分が周りにどんなプレゼントをあげられるか」を考え実践しました。
私の経験上、モノは獲得と所有という一瞬の喜びをもたらしますが、次の瞬間から、同じようなモノを持つ人が気になり、それと合わせる別のアイテムがほしくなり、所有前よりも所有後に不足の気持ちを増大させるものだと思います。つまり、モノを所有することでは、心は一生満たされません。
では、心から満ち足りた状態になる方法は何か。それが今回の誕生日パーティを通して明確になりました。それは「自分が与える側にならないと、究極の満足は得られない」ということです。
「自分」という字のごとく、「自分」とは、自ら(みずから、自分)を分けることで存在し、自ず(おのず、自然)から分けられた存在。つまり、自分を分ければ分けるほど「自分」という存在が際立ち、同時に、自分は、自然という周りのすべてから分けてもらった存在だということです。
みんなとても魅力的で素敵な女性たち! 一人ひとりの女性が各々の場所で、自分らしい大輪の花を咲かせ、そのコミュニティの華になってほしい。
「どうやって私のことを知ったのですか?」と聞くと、ポッドキャストの恋愛カテゴリで検索して見つけたという方がいたり、ネットサーフィンしてたらブログにたどり着いたという方がいたり。「発信すれば必要な誰かに届く」ということを実感しました。
■周りを輝かせて自分も輝く――女性にとって最高な生き方
私の格言のひとつに、「愛をギブギブギブすれば勝手にハーレム」というのがあります。
誰しもが人から大切にされ愛されたいと望んでいますが、みんなが寄ってきてくれて親切や笑顔を惜しみなく注いでくれるハーレムみたいな状態は、赤ちゃんでない限り、ただ待っているだけでは訪れません。
「自分から率先して差し出す」という行動の結果で、人が寄ってくる状態がもたらされるものです。
自分が今より喜びを感じ、今の生活により満足を得る方法は、自分を分かち合うという方法しかありません。
自分の体力や知識、知恵、モノ、お金、経験、人脈、そして自分という存在、そこから湧き上がる愛を分かち合うことです。
女性は、人に囲まれて、人から愛されて美しく輝きます。でも、これは結果でしかありません。何の結果かというと、人から喜ばれ愛される自分になれるよう、日々自分を育てていくことの結果です。
女性として美しく輝き、愛にあふれる存在として、自分のいるコミュニティをより良くする存在になる。その方法は、常にすべての行動を通して、自分を分かち合う意識を持つことです。
これこそが、「周りを輝かせて自分も輝く」という生き方。私が37年の人生を通して見つけた、女性を最も美しく輝かせる最高の生き方です。
最後に、私のポッドキャストのテーマ「男はみんな5歳児である!」をみんなで叫んで記念撮影。ポッドキャストやブログを楽しみにしてくださるファンの方々に初めて会えたこと、一緒に素敵な時間を過ごせたこと、皆さんが楽しんでくださったことが、私にとって一番のバースデープレゼントになりました。
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