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「近づいてあったかい、触って柔らかい」魅力的な体の作り方

女性の多くが「痩せて綺麗になって彼氏をゲットしたい!」と思ってダイエットに励みますが、痩せることと綺麗になること、痩せることとモテることは、実はまったく結びつきません。成熟した素敵な男性をゲットしたいなら、女性として生まれた自分のカラダの力を信じ、「近づいてあったかい、触って柔らかい」体を作ることから始めましょう。

「近づいてあったかい、触って柔らかい」魅力的な体の作り方

男性から「ほっそりして魅力的な女性」と見られるためには前提条件がつきます。それは、「若さ」です。若く柔軟でウエストのくびれたしなやかな肉体を、男性は本能的に「細くて綺麗」と思うのです。

でもこれ、実は目の錯覚。バストとヒップについた重力に負けることを知らない上向きの皮下脂肪の丸みが、ウエストの細さを強調しているのです。だから実際には、若い女性の方がしっかり体重があることも。

特に、男性にとってウエストのくびれの細さとその下につながるヒップの丸みが大事です。なぜならウエストのくびれは、その女性に内蔵脂肪がついていないことを感じさせ、内蔵脂肪がないことは妊娠中のお腹の中に赤ちゃんにとって十分なスペースを確保できることを意味するからです。

そして、皮下脂肪のついた丸みのあるヒップは外部からの衝撃を吸収し、体温を保温するという赤ちゃんの保育スペースである子宮をしっかり守ることを意味するからです。

■30代を過ぎたら「痩せよう」と思わないで

若さより賢さが女性の魅力となる30代以降の女性が、体重減を求めて過度な食事制限や運動で痩せることは、ウエストのくびれを作るのに大事なボンキュッボンのボンの部分(バストとヒップの皮下脂肪)をそぎ落とし、総じて「虚弱系、老化系」というような印象を与えてしまいます。

また、人として成熟度が低い男性ほど、痩せている女性を好む傾向があります。これはテレビやネットによる影響で、「細い女性が美しい」と脳に視覚的インプットが繰り返し行われた結果。

さらに女性を選ぶ基準をその女性を隣に連れて歩いたときに、自分がどういう男として他者の目に映るかという自我のステイタスの満足を求めるからです。

しかし、男性は30歳前後から上になってくると、メディアの影響や他者への影響力を求める傾向が弱まり、むしろ気持ちふっくらして、癒しのおおらかさと安らぎを演出している肉体の方に魅了され、そういうカラダにより本能的な女性の美しさを求める傾向が出てきます。

決して過度に痩せようとする必要はないのです。むしろ、痩せすぎによる不健康さが与える「生命力の貧しさ」こそ女性の魅力にほど遠いものです。

■「近づいてあったかい、触って柔らかい体」が魅力的

私のお店のお客さまで、仕事で成功し余裕たっぷりのダンディーで素敵な男性がいます。その方はとてもストイックに体を鍛えているので、女性もスリムでモデル体型のような人が好きなのかと質問したら、「いやいや、女性の魅力は接近戦だよ」と教えてくれました。

スタイルの良さは遠くからみたらわかるもの。でも、本当に自分の近くに置きたい女性に求めるのは、「近づいてあったかい、触って柔らかい」。これが成熟した男性が女性に求めていることなのです。

男性が恋人の二の腕やお腹などプニプニしているところを触るのは、単純に柔らかくて触っていて気持ちがいいからです。おっぱいが好きなのも同じ理由です。つまり、柔らかさと丸みに男性は本能的に女性らしさを感じ、触っていて心地よく落ち着くのです。決して「この部分痩せた方がいいよ」という意味ではありません。

ここで言う「近づいてあったかい」というのは、癒やしと優しさ。ニコニコしていて近寄りやすいスキがある雰囲気。前回のコラムでご紹介した「5歳児理論」の実践がもたらす精神的な安心感やぬくもりのことです。

さらに、物理的な皮膚感覚として、皮下脂肪は体温の維持の役割があるので、適度に脂肪がある女性は近づくとあったかいのです。そして、「触って柔らかい」というのは、皮下脂肪を包む潤いのある柔らかいお肌と筋膜がもたらします。

柔らかい皮膚の作り方

多くの女性が勘違いしているのは、柔らかい皮膚を作るためには、古い角質を落とすことが大事だと考え、スクラブで皮膚をゴシゴシすることです。皮膚は刺激を与えるとメラニン色素を出して肌の色を黒く、そして皮膚を固くして、刺激から保護しようとします。だから、スクラブで古い角質を落とす行為は、一見良さそうに思えるのですが、実は逆効果。

古い角質は、お風呂に浸かり、血行を良くして保湿していれば、自然と剥がれ落ちていきます。だから、柔らかい皮膚の作り方はこすらず、とにかく優しく洗うこと。ナイロンタオルやブラシなど使わずに、手のひらで石鹸の泡を撫でるようにして、滑らせるだけで十分なのです。

そして、肌の上には常在菌という菌が生息していて、洗いすぎると常在菌を落としすぎてしまいます。この菌が肌の適度な潤いとなる油分を保ち、また不要な菌が繁殖するのを守ってくれているので、洗いすぎは乾燥の原因、そして無菌状態は逆に菌の過剰繁殖を促し、体臭を悪化させる場合もあります。

女性の場合、匂いが気になる部分は、脇、乳首、股、足の裏です。この部分だけ石鹸を使って優しく洗い、それ以外の部分はサラッとお湯を流すくらいでも十分。

実は誰も大きな声では教えてくれませんが、本当に皮膚がきれいな女性はあまり石鹸をつけて洗わないのです。

柔らかい筋膜とあったかい皮下脂肪の作り方

皮膚を触ったときに脂肪が柔らかい人と硬い人、あったかい人と冷たい人がいます。実は皮下脂肪自体の硬さは変わりません。硬くなっているのは、筋膜という体の外側を包み込むネットのようなもので、第二の骨格とも言われる部分です。

もし触った部分が硬くてしかも冷たかったら要注意です。硬くなっているということは血流が悪く、血中酸素がしっかりと循環していない可能性が高いということ。つまり、筋膜が硬くなっている部分の皮下脂肪は溜まりやすく、冷えやすいのです。

脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。手で掴めるのが皮下脂肪で、お腹の中にあって、触れないのが内臓脂肪です。二の腕やお腹のプニプニした皮下脂肪を落としたいために一生懸命ジムに通う方がいますが、運動で落としやすいのは内臓脂肪です。

皮下脂肪の役割は体温の維持、外部からの衝撃から体を守る、また体のエネルギーの貯蔵庫としての役割があるため、体がかなりのエネルギー不足状態にならないと使われません。

触って柔らかい体のポイントは、柔らかい皮膚と筋膜を維持することで、適度な皮下脂肪を維持することにあります。その方法は、呼吸とストレッチです。

呼吸のポイントは、息を吸うときに肋骨を広げ上に引き上げるイメージをすること。深い呼吸で酸素摂取量が増えれば全身に酸素が渡り、血流とリンパの流れが良くなります。

また、肋骨を引き上げることでお腹に内蔵が収まる空間ができ、内蔵が下がって前に出てしまう下腹部のぽっこりお腹を解消することができます。さらに、手のひらで体の部位を包み込んで軽くゆすったり、ひねったり、伸ばしたりするストレッチの動きで、柔軟性を失った筋膜を柔らかく伸ばしてあげましょう。

植村 絵里

1980年東京生まれ、聖心女子大学卒。クイックエステBeautiQ(ビュティック)創業者。 自己実現と出産育児を自由に選択でき、内面も外見も美しい女性があふれる社会作りをモットーに、28歳で起業し、日本初の女子大生ベビーシ...

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