シーンで選ぶ秋色リップ〜デパコス編【偏愛コスメ#1】
リップはメイクの中で、手軽ながらも印象を大きく左右するものですよね。お出かけに、仕事に、ちょっと近くまで、どんなシチュエーションでも鏡を見ると顔が映えていて、かつ機能性も兼ね備えているリップがあると、なんだか心強いものです。紅葉の美しさにも負けない、個人的におすすめしたいリップを紹介します。
異常なほどの猛暑から一転、涼しい夜風が吹くようになってきましたね。
はじめまして、ゆっこ(@yucoosme)と申します。日々、仕事と育児に追われている兼業主婦をしています。
忙しい日常の中で、ひとり黙々と化粧をしているときがけっこう幸せな時間だと気づいて早9年。
得意な色は赤茶系、ここ数年のメイクのテーマは「血色感」です。
すっかり秋らしい空気になり、太陽の光も夏とは違い、くすんだ色を綺麗に魅せる色に変わってきました。
おかげで夏に使っていたリップよりも、少し濃く、深めな色も手に取りやすく感じます。
私は1日のシーンをイメージしたり、そのときの気分に合わせたりして、日によってリップを使い分けています。
同じようで、全部違う。
そんな私の偏愛リップを、使い分けるシーンや機能性と合わせてご紹介します。
■秋色ってどんな色?
人によって、”秋色”の定義は違います。
私がここでいう”秋色”は主に、ブラウンがかった赤、オレンジを指します。
最近ではブリック(レンガ色)、テラコッタ(素焼き色)などと表記されることも増えました。
30代も半ばに差し掛かり、真っ赤なリップよりも黄みがある赤やどこかくすんだ赤のほうが、なんだか綺麗に見えるし落ち着くな、と感じることが増えました。
それ以降、レンガ色やテラコッタ色のリップには目がありません。
こういった色が、私が”偏愛している秋色”です。
■元気に見えるテラコッタ
この時期は急に体温が下がり、体調を崩しやすいのが悩みです。
何より唇の血色が悪くなるのも、この時期特有の大きな悩みです。
そんな私にとって、「元気に見える」リップを選ぶのはとても大事なこと。
顔色を向上させる色を探すことに全力をかけているといっても過言ではありません。
最近重宝しているのはこちらです。
Celvoke ディグニファイド リップス 09
使い続けて1年以上経ちますが、セルヴォークのテラコッタ色は度々売り切れるくらい人気です。
手に乗せるとブラウンがかったオレンジが少し強いかな? という印象ですが、唇の上に乗せるとなんと……赤みを帯びたオレンジに転じます。
これがもうたまらなく色っぽい色なんですが、顔色がパッと明るくなって元気に見える!
唇にぬくもりが宿ります。
オレンジが元気に見えるけど、ブラウンが立体感を生み出していて、ちゃんと色っぽい(これはとても大事なことですね)。
また、保湿成分も入っているので、唇が乾燥しやすい時期もガサガサになりにくいのも特徴。
ありがたいですね、わかってらっしゃる。
テラコッタが少し大人っぽすぎる、または濃すぎると感じるかたには、ぜひこちらを。
NARS リップスティック1003 Morocco
ナーズのモロッコという色です。
これは先ほどのセルヴォークの09テラコッタよりもオレンジが控えめで、唇に塗るとちょうどよいブラウンが引き立ち、赤みオレンジに変わります。
唇に乗せても濃すぎず、もとから元気ですけど? な唇を演出できます。
何も考えずにサッ塗れる。とても便利な色のリップです。
迷ったときに手に取るのはまずこれ。
仕上がりはセミマットなので、下地やリップクリームをつけるのがおすすめです。
発色がよく、色もちがよいのも特徴。
■大人っぽく見せるブラウンとブリック
今日は何となく姉さんモードで行きたい! クライアントとの打ち合わせで、落ち着いた印象を与えたい……。
そんな日に選んでいるリップはこちらです。
Celvoke ディグニファイドリップス 10
またこちらもセルヴォーク。
ブリックという色で、まさに「大人の赤」です。
一見濃い赤に見えるんですが、唇に乗せると深みのあるこっくりとした赤になります。
黒のワンピースに映えそうな、大人の赤。
少しセクシーなので、姉さんモードになりたいときにおすすめ。
ちなみにこの色、オレンジ色が苦手な友人にもプレゼントして喜ばれたことがあり、人を選ばないリップです。
こちらも保湿成分が入っています。あぁ、ありがたい。
ANNA SUI ブラッシュルージュ 500
こちらはブラシで塗るタイプのリップ。
色出しすると、おお! ブラウンそのもの……。
ですが唇に塗ると、これまた深いブラウンがかった赤に転じます。
落ち着きのある、芯の強そうな赤。
色のもちがよく、さらにふっくらと見せてくれるのも大好きな理由のひとつです。
ブラシタイプなのでリップラインがとりやすく、とても塗りやすいのが特徴です。
アナスイの薔薇の香りがほんのりついているのも嬉しい。
SHISEIDO ヴィジョナリージェルリップスティック 212
あぁ、お洒落な色ですね。Wood Blockという色で、こちらも濃いめのブラウンです。
このリップはテクスチャーが特徴的。
ジェルリップ、という名前の通り、塗ると少しひんやりして、ぷるん! とした感触。
やわらかいような、ぷにぷにした不思議な塗り心地です。
購入の際、シルバーの袋に密封された状態で箱に入っています。
厳重すぎて何事かと思いましたが、このジェルのような感触を保つためなんだそうです。納得。
色もこれまで紹介したブラウンともちょっと違う、転じた赤みに和を感じる、そんな色。
ピタッとフィットして、色もちも良いです。
■落ちにくく+ニュアンス重ね担当
長時間の会議に備えたい、またはなかなか塗り直せる環境にないときに選んでいるのは、このリップ。
最近では明るい真っ赤なリップを塗った後に、あえてくすませる役としても活躍しています。
NARS パワーマットリップピグメント 2760
販売したのは2017年9月。
発売後、即完売してなかなか手に入らない、言わずと知れたナーズのスローライドという色です。
これはなかなか落ちません。そして、仕上がりは超マット。
色はブラウンレッドです。先ほど紹介した、大人っぽく見せたいシーンでも大大大活躍間違いなしの、深いブラウン。
人によっては、いくら得意の秋色でも顔色がくすんでしまう方もいるかもしれません。
私も実は、夏にはくすんで見えてしまい、なかなか手が伸びませんでした。
しかし! あ~何か明るすぎなリップだな、と感じる赤リップでも、ぐりぐりと塗ったあとにナーズのスローライドを重ねると……。
ちょうど良いくすみ具合に変化させてくれるのです。
ニュアンスを足したいときかつ、長時間色が唇に残るため、長持ちさせたいときに重宝しています。
ちなみに、このパワーマットピグメントシリーズは、塗った後に少し時間を置いてから一度ティッシュオフすると、さらに色もちがよくなります。
■自己満でもいい
当初は2~3本を紹介する予定でしたが、そんなことは無理でした(笑)。
なぜなら「秋色3選!」なんて絞れないくらい、どれも愛用しているから。
今回は、すべてコスメカウンターで売っている商品を紹介しましたが、似ている色でのプチプラ版を別の機会にご紹介したいです。
手に出し、唇に乗せ、あぁこの色こんなふうに見えるな。こんなときに使いたいな。
そんなふうに、毎日楽しくリップを選んでいます。
紹介をしたリップのすべて、興味のない方にはどれも同じに見えるかもしれません。
でも、ちょっとの色の違いで、顔色がぐっと明るくなるし、表情がぎゅっと締まるんです。
それを知っているのは、自分だけ。
大事なのは自分の“好き”な気持ちが、表情を自然と明るくしてくれること。
自己満でよいのです。
大好きな色で、信頼しているリップを味方につけて、今日1日もたくさん笑って過ごしたいですね。
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・「シーンで選ぶ秋色リップ〜デパコス編【偏愛コスメ#1】」
・「シーンで選ぶ大人綺麗ネイル~デパコス編~【偏愛コスメ#2】」
・「顔を血色良く見せる優秀アイシャドウたち。使い方も紹介します!【偏愛コスメ#3】」
・「5アイテムで作る大人太眉。道具とやり方を詳しく紹介【偏愛コスメ#4】」
・「私が好きな顔になれる。2018年ベストコスメ【偏愛コスメ#5】」
・「シーンで選ぶお気に入りリップ~プチプラ編【偏愛コスメ#6】」
・「シーンで選ぶ大人綺麗ネイル~プチプラ編~【偏愛コスメ#7】」
・「香水のない人生なんて考えられない。愛しい香水6つ【偏愛コスメ#8】」
・「お金も時間も無理しない、自分を好きでいるための美容習慣【偏愛コスメ#9】」
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