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香水のない人生なんて考えられない。愛しい香水6つ【偏愛コスメ#8】

体調不良のとき以外は、毎日香水を使用しているほどの香水好き。香りと共に生活し、香りがないと落ち着かないので、香水売り場に行ってムエット(匂い紙)をもらうと鼻から離せなくなるほど。そんな香水好きの私が、好きな香水についてただただ語る回です。

香水のない人生なんて考えられない。愛しい香水6つ【偏愛コスメ#8】

前世は犬だったと思う。

ゆっこです。

今さら香水を使えない人生には戻れないなと思うほど、好きな香りを纏うのは私にとって不可欠なことになりました。
ふとしたときに好きな香りがするだけで、緊張した心がほぐれたり、前向きな気持ちになったり、シャキッとしたり。

”香り”は緊張しやすい私の、心の拠り所のようなもの。

とはいえ、”香り”の感じ方は人それぞれで、リップやネイルと違い、「この色はくすみ色、テラコッタ最高」といえば、「この色はくすみ色、テラコッタ色だ」と認識はできるけど、香りは「この香り、すごい落ち着く良い香り」と言っても、受け手が必ずしもそう感じるとは限りません。

嗅覚はとっても繊細で、香りがトリガーとなって、時に強烈なほど記憶を呼び起こすことがあります。
その人の経験や記憶、それこそ今日の体調によっても、同じ香りでも感じ方は全然違います。

そのため先に断っておきますが、今回紹介する香水が、読む方にとっても必ずしも合う香水とは限りません。
でも、少しでも心に残った香水を実際に見に行っていただくきっかけになれば良いなと思うので、あくまでも参考として読んでいただけると幸いです。

■自分だけが楽しめる、香水のつけ方

香水を使う上で私がとても気を付けているのは、自分にふんわり香ってくる適量で楽しむこと。
つけるタイミングやつける場所がとても大切です。
周りに香りを感じさせるほどの効果は、おそらくありません(笑)。

香水をつけるタイミングは朝の着替え前。
膝の裏、お腹、手首ではなく腕あたりに1プッシュずつ振りかけます。
気持ち、もう少し香りを感じたいときは、両肩にも1プッシュずつ。

香水を身体に吹きかけてから、下着と洋服で香りをこもらせるようなイメージです。

香りが外に出すぎず、でも自分自身は香りを存分に楽しめます。

■花の香りを楽しみたいとき

レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル ガーデニア オードゥ パルファム

いきなりCHANELの香水を挙げておきたい。

この「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」シリーズは、全国で11店舗の限定店舗でしか取り扱いのない香水のシリーズです(2019年3月現在)。

お値段も75mlで25000円(税別)と、とてもラグジュアリーなシリーズです。

愛用者も非常に多いCHANELの香水は、私にとって香りが強すぎたり、クセが強く感じることがありました。

でも、このガーデニアは透明感とみずみずしさのある花の香りで、ガーデニアの香りを好んでいくつか使っていた私にとっては、まさに求めていた「ガーデニア」の香りそのもの、と言って良いほど。

ジャスミンとオレンジブロッサムも調合されていますが、甘い香りが層のようになっていて、香りの奥行が広がります。

どこか儚げに気怠く、優しい白いお花が包んでくれるような香り。

優しい気持ちになりたいとき、少し大人っぽい女性な雰囲気をまといたいとき、つける香水です。

メゾン フランシスクルジャン ア ラローズ

「約400本以上の薔薇の花から、1本の薔薇の香りを再現したんですよ」。

この香水を手に取ったとき、フレグランス売り場の方がそう教えてくれたのが、とても印象に残っている香水です。

まさに薔薇の塊。

薔薇の香りは、苦手な方もいるかもしれません。
そんな方に嗅いでいただきたいな、と思うのがこのアラローズ。

薔薇の香りはいろいろな化粧品でも使われていて、”薔薇の香り”っぽい香料を感じることもよくあります。
私は最初にこの香水を嗅いだときに、薔薇の葉のような、少し青臭さを感じたのを強烈に覚えています。
まるで生花の薔薇の根本を嗅いだような香り。

でもその後、静かに、とても優しく穏やかに、ダマスクローズの香りが押し寄せ、香りが馴染む頃のラストノートは、落ち着くシダーウッドの香りが立ちのぼる。

ただの綺麗で華やかな薔薇じゃなく、棘も小悪魔のような毒も持っている。
そんなイメージの香水です。

今では使い過ぎて香りに慣れてしまい、自分の体臭かのように感じてしまうほど、肌なじみの良い香水。
華やかな女性らしさを少し出したいときや、夫とふたりで出かける機会がたまにあるときに選ぶ香水です。

■メンズライクな香りを楽しみたいとき

ペンハリガン オーパス1870

この香水は、ツイッターでフォローしている方のツイートを読んで買ったものです。
男性が購入したとのことで、その香りがとても良かったそう。

調べてみるとラテン語で「偉業」という意味のオーパス、いったいどんな香りなのかとても気になり、お店に出向いたのを覚えています。

確かに、メンズライクな刺激を感じるのがトップノートのブラックペッパー。
少しひんやりとするクールさをも感じる香りですが、体温に馴染むと共に、ここにローズの香りが入ってくるのです。
この香水をつけてから1~3時間くらいは、メンズライクなひんやり感と、温かみのあるローズの香りのせめぎ合いです。

どちらの香りが強く出るかは、その日の体調によって変わります。
そのせめぎ合いを香りで感じるのがとても楽しくて、フラットな気持ちでいたいときによく使います。

でも、お昼ご飯を食べて、身体がぽかぽかしてくると、ローズの香りが勝つんですよね。
そのローズの香りも、甘い薔薇の香りではなく、シャープな薔薇の香り。
つまりどっちに転んでもカッコいいのです。

ラストノートはシダーやサンダルウッドがスモーキーさを出すのですが、ローズが残るためどこか甘い。
これ、男性がつけていたらとんでもない色気だよな、と思うのです。

ノービレ1942 アクアノービレ

こちらは最近仲間入りした、でも最高に気に入っているメンズライクな香り。
”アクア”と名がつく通り、みずみずしく透明感のある香りがします。

どこか懐かしいマリンのような爽やかな甘さをトップに感じ、そのあと複雑にスモーキーさと、お花のような複雑な甘い香りが混ざり合い、ラストノートのサンダルウッドやレザーのしっとりと落ち着く香りに着地します。

香水は、トップ、ミドル、ラストノートと香りの変化が三段階で楽しめますが、この香水は三段階の香りがふとしたときに顔を出すイメージ。

つけてからだいぶ時間が経っても、爽やかな甘いマリンと、柔らかなサンダルウッドが行き交うさまを、香りで楽しむことができる香水です。

ノービレのシリーズはどれも香りがカッコよく、ムスクの香りがたまらなく良い……! 他の香水と迷ったのですが、ムエット(匂い紙)に乗せたときの香りと、実際に自分の肌に乗せたときの香り方が違い、後者の香りの方が肌にぴたっと馴染み、「いい匂い!」と感じたのでアクアノービレに決めました。

これから暖かくなっていく気候に合わせて、シャキッとしたいときに使いたい香水です。

■とにかく甘い香りに包まれたいとき

エタ リーブル ド オランジェ ノエル オ バルコン

甘い甘い、バニラの香り。
この甘さの好き嫌いはハッキリと分かれますよね。

私は人工的な甘ったるいバニラの香りが苦手です。
ですが、このノエルオバルコンは、ジンジャーシロップのようなスパイシーさを含んだバニラの香り。

もちろんバニラの甘さを感じますが、バニラの存在感はほどほどにとどまり、甘さがまったく重くないのです。

とても不思議な、甘い香りの体験ができます。
寒くなってきた時期にこの香水に出会い、朝だけでなく、寝る前の寝香水としても楽しんだので、既に半分くらいの量しか残っていません。

気分次第では夏でも甘いバニラの香りをつけますが、冬の澄んだ空気に漂わせたい、ただ甘いだけじゃない大人の甘さです。

■紅茶の香りを楽しみたいとき

アールフレグランス ティーブレイク

紅茶の香りのする香水を楽しみたいとき。
アールフレグランスの、「ティーブレイク」一択です。

この香水も、ツイッターでフォローしている方から知り、出会えた香水です。
当時から人気で、入荷を待ってようやく買えた香水。

最初はレモンティーを入れたときの香りがし、時間が経つとお砂糖を入れた紅茶を入れたときの香りが続きます。
もっというと、紅茶飴の香り。

はじめの印象は、「本当に紅茶の香りがする!」という感動。

でも、だんだん紅茶の香りにとどまらず、時とともにサンダルウッドやシダー系を感じるような、落ち着きを持った複雑な香りの中に包まれ、紅茶の香りだったことを忘れてしまうことがあります。

香調はベルガモット、アールグレイティー、ダージリンティー、シュガーとシンプルなので、何がそう思わせるのかは、私個人の感じ方なのかもしれません。

しかしそれが、この香水の完成度の高さ、香りの奥深さを感じる瞬間でもあります。
単調ではなく、変化をもたらす紅茶の香り。

香りを嗅ぐととても落ち着いた気分になれるので、リラックスしたいときや寝香水としても使います。

■自分の肌と重ねて、香りは完成する

同じ香水でも、他人がつけている香水の方が良く感じることはありませんか?

例えば、すごくいい香りのする友人の使っている香水を運良く聞き出せたとしても、お店に行って自分がつけてみると、ちょっとイメージが違ったり。

私の中ではあるあるですが、だからこそ、自分にしか出せない良い香りになる香水がきっとあるだろう、という淡い期待を持ちつつ、香水を探しています。

そのため香水を買うときは、必ず自分の肌につけて、香りの変化の中に苦手な香りがないかを必ず確かめるようにしています。ムエットでは感じなかった香りが、自分の肌では強く香ることもあるからです。

フレグランス売り場の、できるだけ詳しいスタッフの方(私はコンシェルジュだと思っています)に、その香水のインスピレーションや香調を聞くのも楽しみのひとつです。

情景を楽しんだり、香水の使うイメージが沸いたり。

だんだん自分が好きな香りの傾向がわかってくると、香水を探す楽しみが広がります。

自分だけの香りを求めて旅をしているような気持ちで、これからも香水との出逢いを楽しんでいきたいです。

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ゆっこ

化粧は武装。主に赤茶・茶・オレンジを偏愛する。デパコス・プチプラ問わず、自分に似合う、自分がアガるコスメを探すのが好き。

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