男性がキュンとくるLINEの傾向
男性が心を動かされるLINEとは、一体どんなものでしょうか。やりとりのどんなところにキュンとくるものなのか。AV男優、黒田悠斗さんの連載です。
「この人、本当かわいいな」
「なんかキュンとくるなぁ」
LINEのやりとりをしてるとき、ふいにそう感じる瞬間があります。今回のコラムでは「心動かされるLINEのやりとり」について、男性側の視点と女性側の視点の両方から検証してみます。
■僕的にキュンとくるLINE
参考になるかわかりませんが、まずは僕が思う「キュンとくるLINE」について書いてみます。僕は女性と付き合うにあたって、ルックスの好みよりも「会話のグルーヴが近いかどうか」の方を大事にするタイプです。なので、LINEのやりとりの最中に会話が膨らんでいって「大喜利的なラリー」へ突入したりすると、ハートがキュンキュンしてしまいます。
ボケ、ツッコミ合戦になるとき
読者の方々全員に伝わるかわかりませんが、LINEのラリーが続いてるとき、ふいにボケ合戦やツッコミ合戦みたいなノリが生まれるときがあるんです。そういう潮流が自然発生すると、「あぁ、この人とはやっぱり合うなぁ」と再確認できてキュンキュンします。笑いのセンスが合う人って滅多に出会わないので、希少価値があってときめきをおぼえますね。
LINEを送ったタイミングがかぶるとき
LINEを送ったタイミングが偶然かぶることってありますよね。さぁ寝るぞってときに、彼女へ「おやすみ」とLINEを送ったタイミングで、向こうからのおやすみLINEがまったく同時に届いたりっていう。
そういった偶然のシンクロが起きたとき、僕は「LINEかぶったね」と即座に反応するタチなんですが、これまたドンピシャのタイミングで「かぶっちゃったね!」というLINEが彼女から同時に飛んできたりして。どんだけ息合うんだよ! っていう。こういうのけっこうキュンキュンします。LINE特有の「ノリ」というか。言いたいこと、伝わるかなぁ……。
打ち間違いを“引用”するとき
似たようなもので、「相手の打ち間違いを後日に引用するノリ」ってやつも。例えば僕が文字の打ち間違いで「おやすみなしい」という誤字LINEを送ったとします。翌日の夜、パートナーから「おやすみなしい」と、前日の僕の誤字を引用したLINEが送られてきたりすると、これまたキュンキュンします。
遅れてやってきたツッコミへの喜びと、こんな細かいとこまで覚えててくれてることへのうれしさ。伝わりづらいかもしれませんが、こういうのもLINE特有の「ノリ」ですよね。相手が犯した「打ち間違い」をきちんと拾っておくと、のちのち会話の盛り上がりに一役買ってくれますよ。そういうのがふたりの間の「共通言語」として残り、「ふたりだけの世界」が拡張していくんです。
【これはやめて】かまってアピールのスタンプ単品送り
「動物がドアの隙間からこちらを覗き見てる」スタンプ、ありますよね。かまってほしいときにこのスタンプだけを単品で送ってくる女子が、世の中にはよくいます。言葉に出さない「かまって」アピールのスタンプ。あれ、諸刃の剣なので気を付けた方がいいかもしれません。
すごく好きな相手から送られてくると、「寂しいのを察してほしいんだな。このコ、かわいいなぁ」と素直に思えるのですが、あまり関心がない相手からされたときと、仕事が忙し過ぎてそれどころじゃないときに、この「カマッテ攻撃」をされると逆効果になりイライラが発生してしまいます。
「スタンプによるカマッテ攻撃」をするのは、相手との心の距離が万全である自信が芽生えてからにしましょう。それと、連発できる攻撃ではないので、ここぞってときだけにしておいた方がいいと思います(これを毎日やられたとしたら、僕なら別れを切り出します)。
何気なく送ってるのはわかってますが、どうしても「催促されてる感」が発生して少なからずプレッシャーを感じるからです。好きな人とLINEのやりとりを再開したいと思ったときは、スタンプに頼りすぎず(ねえねえ察してというアピールをせず)率直に文字を送って返信を待った方が無難だと思います。
■男性たちに聞いた「ときめきをおぼえるLINE」
僕の周りにいる男性陣に「ときめきをおぼえるLINE」について聞いてまわったんですが、こういう意見が出てきました。
そういう独特な趣味をこっちに押し付けてこられると、自分は彼女から信頼を勝ち得てるんだなって思えて嬉しくなりますね。そうとう心を開いてないと沈下橋の写真なんか送ってこないでしょ」
沈下橋の写真を送られる喜びはちょっと理解しかねますが、心許してる関係性をLINEの文章から感じ取ったときにときめきをおぼえるって意見はなんとなくわかります。
■女性たちに聞いた「ときめきをおぼえるLINE」
次は女性側の意見を書いていきましょう。まわりにいる女友達や元カノ、元セフレ、そしてTwitterのフォロワーさん達からたくさんの意見をもらいました。人それぞれ意見が違うので、実に参考になりましたね。まずはフォロワーの女性からいただいた意見から。
時間差で「大好き」
これ、なんとなくわかる! 「大好きだよ。おやすみ」というLINEをもらうよりも、「おやすみ」の言葉でいったん会話を締めくくってから、時間差があって単発の「大好き」を後からもらうと、心により響きますね。ちょっとしたことなんだけどね。「好き」が溢れ出ちゃった感じがするから、パートナーの愛情をよりいっそう感じることができます。
自分が素敵だと思ったものを写メしてくれる
次もフォロワー女性からもらった意見。
たとえば出張で離れた場所に行ってるとき、『出張先で見た景色が綺麗だったから見せたくて』って写真を送ってくれて、『今度一緒に見に来ようね!』なんて言われるとキュン死です。自分がいいなと思ったものを、私と一緒に共有したいと思ってくれてる事が嬉しいです」
なるほど、なるほど。僕にはこういうウェットな感情がないから参考になりました。これは今までやったことないなぁ。男性の尻穴にヒジ関節まで腕が飲み込まれてるフィストファックの写真とか、おちんちんをまっぷたつに割った人体改造写真とか、過去そういうのばっか送ってきてた。景色の写真ねぇ……了解です!
パートナーの好きなものを話題に出す
次は身近な人の意見。
なるほど。パートナーの好きなものをちゃんと覚えておくと良いことあるんですね。勉強になります。常に相手のこと思ってる感じがして、嬉しくなるのもわかりますね。
弱さや強さを見せる
次はフォロワー女性の意見を。
遠距離恋愛の相手から『次あったとき覚悟しといてね。夜は寝かせないから』とか言われたときは興奮しました。ちょっとエスな感じで言われると興奮します」
僕の感覚の中にはないものばかりでした。参考にしよっと。
セックスを振り返る
エッチな気持ちになるLINEというものもあるようです。
LINEを読み返して「追いオナニー」するんだそうです。貪欲だ……。これと同じような意見を他の女性からももらいました。
直球なエロ表現を用いる
そういうものなのか。一般社会で生活してる人だと、直接的なエロい表現も受け入れることができるんですね。僕自身はふだんからエロにまみれた世界で生きてるので、直接的なエロい文面を送ったりもらったりするのが逆に苦手です。なんか恥ずかしくなってしまう。
【これはやめて】関係性ができていないのにエロい文面を送る
たまに女性フォロワーさん(ネカマじゃない本物の女性)から「黒田さんの大きいおちんちんで突いてほしい」などエロい文面のDMを送り付けられたりするんですが、僕はそういうのもらうと気持ち悪くなっちゃってブロックします。これは相手との距離感の問題かもしれません。仲の良い関係でもないのにエロ丸出しの文面を送られるとイライラするんです。相手との間に深い関係性がないとやるべきではないことですね。
僕と全く同じ意見を女性の口から聞きました。
あと、夜中の突然の電話とかムカつく。自分の時間軸を人に押し付けてきてる訳だから。大抵、酔っぱらってるしね、そういうことする人って。携帯画面の向こう側には生身の人間がいるってことをわかってる人とわかってない人とじゃ、コミュニケーションの質がぜんぜん違うんだよねー。変なLINEの使い方してる人のセックスって、自分本位できもちよくなさそうだもん」
その通りな意見だなとうなずきました。受け取った相手がどう感じるかというのを考えながらLINEを打つようにしましょう。
「そろそろ腕枕させて」
さて、ここからは再びキュンとくるLINEについてご紹介していきます。
フォロワー女性から実に「詩的」なLINEの報告がありました。
これ、いいですね。「そろそろ腕枕させて」という婉曲表現、実に趣があって素敵だと思います。よし、パクらせてもらうか!
SNSの内容や外見の変化に反応する
他にはこういうのもありました。
これに関してもさじ加減が難しいでしょうね。あまりやりすぎると、パートナーが「常に監視されてる感」を抱いてしまうでしょうし。バランス感覚が試される技ですね。僕はそこらへん十分に気をつけるようにしてます。
「夢に出てきたよ。会いたくなっちゃった」
いろんな人の口から聞いた意見ですが、「昨日の夢に出てきたよ。会いたくなっちゃった」という言葉、うれしく感じる人が多いようです。これはとくに女性に多かった。僕もこの言葉、何度か言われたことありますが、たしかに嫌な気はしなかったですね。付き合ってるパートナーからこうやって言われると、「自分のことを夢の中でも考えてくれてるんだな。愛されてるな」と思いキュンとくるのわかります。
ただし、注意が必要です。別れた元彼からこのようなLINEが来たときには御用心を。無性にセックスしたくてたまらなくなったときの禁じ手としてこの言葉を使う男、けっこういてます。また会うためのきっかけ作りというか……。遊び人の常套句でもあるので気をつけてください。
元彼とのセックスなんて何の生産性もありません。一度別れた相手とよりを戻してもうまくいくことはまずないですし、見え透いた誘いには乗らない方が賢明です。断りましょう。良い断り方があるので読者の皆さんに伝授しますね。次の言葉をコピペして返信してみてください。
このLINEを送れば一発で撃退できます。関心のない相手からしつこくデートの誘いを受けているときとかにも使い回せる文面なので、細かいとこは自分でアレンジを施して、どうぞ使っちゃってください。
■相手の気持ちを先回りして想像して
「自分が送った言葉が相手にどう作用するか」
「もし自分がこのLINEを受け取ったとしたらどう感じるか」
そうやって「相手の気持ち」を先回りして考えて文面を打てるようになると、受け取り手がときめくLINEを送れるエキスパートになれるはずです。いろいろと書きましたが、自分で使えそうなとこだけ習って、参考にしてみてください。健闘を祈ります。
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