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「付き合う前にセックスしたら本命になれない」なんて時代遅れ

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「付き合う前にセックスにいたった女性を男性側は『軽い女』とみなし、真剣に付き合う相手にはなれない、本命とは見てもらえない」なんて恋愛指南が今もありますが、それは旧時代の恋愛フォーマットである。AV男優、黒田悠斗さんの連載です。

「付き合う前にセックスしたら本命になれない」なんて時代遅れ

今回は「付き合う前にセックスした相手」を男性はどう考えているのかというお話。

「初回デートのその日にセックスにいたった女性を男性側は『軽い女』とみなし、真剣には付き合ってもらえないからご注意」なんて恋愛指南を未だあちこちで見かけますが、そんなものは旧時代の恋愛フォーマットだと僕は断罪したいです。

時代遅れの定説なんぞ鼻で笑ってやりましょう。昭和は30年以上前に終わり、時代は平成から令和へと移り変わりました。今回のコラムでは、現代の恋愛観に基づいて、このテーマを僕なりに掘り下げていきたいと思います。

■初デートで盛り上がり、身体の関係になるのも致し方ない

思うに、インターネットの時代に入ってからは、身体の関係にいたるまでのステップが以前より簡素化された気がします。なぜならメッセージ機能の恩恵で、顔を合わせていない間も相互コミュニケーションを簡単に、頻繁に取ることができるようになったからです。

メールのやりとりを行っていくうち、初デートの前にプチ恋愛感情みたいなものが芽生えたって経験、誰しもあると思います。デートする前に「この人とデートしたら楽しいだろうなぁ」っていう予感みたいな。

会う前からできあがっちゃてるというか、ある程度は心許した状態で初デートに臨めているので、自動車で言うところの「2速発進」状態です。デート当日に盛り上がり過ぎて、いきなり身体の関係まで発展してしまうのも致し方ないこと無い事だと僕は考えます。

僕はいま現在44歳で、インターネット誕生以前と以降のデート、両方を体験してる世代です。インターネット誕生以前の世界では「電話」というコミュニケーション手段はありましたが、気軽にやりとりできる「メール」ほど、効率的な距離の詰め方はできませんでした。

メールのやりとりが存在しなかった時代のデートは、当日の生の会話のやりとりから相手の情報を拾い取り、手探り感覚のままその場で口説いていく感じでした。メールやSNSが誕生してからというもの、相手の情報がデート前にたくさん入ってくるので、女性を口説く効率がものすごく上がった気がします。なので、その日のうちに身体の関係に発展するのも、とくだん珍しいこと事ではなくなりました。

■身体の相性を確かめてから付き合うといい理由

逆に言うと、「身体の相性」をまず先もって確認してから交際を始めた方が絶対的に得策です。セックスにおける「相性」というものは確実に存在します。たとえば性器のサイズ感、キスの仕方の相性、匂いや体臭の相性、性癖の合致などなど。セックスというものは十人十色であり、人によってやり方がまったく異なるので、合う合わないを先に確かめてからじゃないと真剣交際を始めるべきではないとさえ思います。

パートナー間におけるセックスの不一致は大きなストレスとなります。前もって一度エッチの相性を確かめてみて、「合わない」と判断したら交際の申し込みを取りや止めるってのも全然アリだと思うんです。セックスというものはある程度のすり合わせや調整は可能だと考えますが、まるっきり相性が合わない人が相手だとさすがに歩み寄りは難しい。ゆくゆく合致できそうな可能性を感じるくらいの相手じゃないと、お付き合いには踏み込まない方がいいでしょう。

話は少しそれますが、好みのタイプじゃないためにトキメキを抱けない相手でも、セックスの相性が抜群に良ければ、試しに付き合ってみるのもひとつの手です。恋愛とは不思議なもので、「好きが後からついてくる」ことがまれにあります。

セックスの相性が最高過ぎて何度かデートを重ねているうちに、はじめは発見できなかった相手の長所に気づき、だんだんとのめり込んでいって、やがて恋愛感情が大きく膨らむというパターンです。入口を間違えたと思っていたのに、道の先が楽園に繋がっていたという経験、一度や二度ではありません。そういう恋愛の始まりかたも世の中にはあります。

■相手に「また会いたい」と思わせるのは難しくない

ここまでは「付き合う前にセックスをするのはけっして悪いことではない」という話でした。さて、問題はここからです。

セックスを前もって済ませた間柄のふたりが、継続的な真剣交際に突入できるのか、それとも、はじめの一回限りで関係が終わってしまうのか……この大事な分岐点でいったいどのように振る舞えばいいのでしょうか。あなた自身が「相性が合うから継続的な関係を構築したい」と願っている前提ありきで書いていきますね。

要するに、相手に「また会いたい」と思わせればいいわけです。あなた自身はどんな相手だと「また会いたい」と思いますか? 自身の心の内を覗き込めば、おのずと答えは出てくることでしょう。では、ここからいくつかの具体例を書いていきます。

相づちを工夫して、相手に気持ちよく話してもらう

まずひとつめは「話を聞くのが上手い」。人間は他者に話を聞いてもらうと、心の中が浄化されていきます。排泄行為と同じで、内側にたまってるものを外に出すのはきもちがいいのです。

良い相づちを打つ人が相手だと、話し手も言葉がどんどん溢れ出てきます。きもちのいい会話を成立させられる相づちを意識してみましょう。相づちを工夫するだけで「また会いたい人」に変身できます。なるだけ笑顔で大きく相づちを打つ。たったそれだけで会話が盛り上がります。

明るい表情で過ごす

「気を遣わせない」。これもまた重要です。自分の笑顔に自信がな無くて、デート中つい仏頂面で過ごしていませんか? 綺麗な笑顔じゃなくても大丈夫なんです。明るい顔でいるよう心がけましょう。人間、気を遣う相手と過ごす時間は非常に苦痛に感じます。また会いたいなんてとても思えません。自信の有無もあるのはわかりますが、とにかく明るい表情を保つことが大事です。

僕が過去に付き合ったコで、120点の笑顔を持ってる女の子がいました。低身長で鼻ペチャ、目が線のように細い女の子。「高身長で濃いメイクが似合う人」という僕のタイプからはかなりかけ離れています。

でも、一緒に過ごす時間が非常に楽しく、デートが終わる度にまたすぐ会いたくなってしまう不思議な女の子でした。会話がすごくすごく楽しくて中毒性があるんです。思えば僕は、あの笑顔と居心地の良さに癒されていたんだなと。何度会っても飽きのこないパートナーでした。

逆のパターンもあるから恋愛は面白い。高身長・細身でメイクが上手く、セックスの相性も合致する女性がいました。タイプどんぴしゃ、身体の相性も文句なしです。横にいるだけで気分が高揚するような抜群なルックスでした。

しかし、絶望的に会話が面白くない……。自慢話。人の悪口。愚痴。気を遣う、気を遣う。デートのたびに心が削り取られていきました。僕は3回目のデートでギブアップ。疎遠になりましたとさ。

■付き合い始めに気をつけたいこと

「重い女」と思わせない

話の角度を変えてみます。付き合い始めのうちは、相手に「依存心」を見せないようにするのも大事なことかもしれません。いわゆる「重い女」と判断されないよう気をつけるってこと。恋愛感情がまだ高ぶりきってない時期に、メールであまりに頻繁に連絡したり、こちらからの返信が遅いとすねたり、ありもしない浮気を疑ってきたりすると、男性側はそれらを鬱陶しく感じます。

好きの熱量が同じくらいに高まってるときであれば、そういうのも「可愛いなぁ」と許容できるのですが、こちらの温度がまだ低い時期にそのようなこと事をされると、ただただ重く感じてマイナスなイメージが膨らんでいくんです。付き合いはじめの時期は、男性側があなたに対して「悪い予感」を抱かないよう、意識して熱量を押さえてみましょう。

また、連絡の頻度があまりに多すぎると、「このコはもう俺に溺れてるな」と、相手に変な自信を持たせてしまうことがあります。恋愛を狩猟感覚でやってる男性も中にはいるので、安心しきって扱いがぞんざいになっていく場合があるんです。

そういう相手には「手に入りそうで手に入らない距離感」を保つよう調整しましょう。相手から連絡が来るまで待ちの姿勢でいるとか、相手の都合に合わせ過ぎないとか。相手の顔色ばかりうかがう姿勢は改めた方がよいです。フィフティーフィフティーの関係性の方が緊張感が生まれ、相手の恋心も燃えるのです。相手に合わせ過ぎる一方的な恋愛は良い結果を生みません。イエスマンにはときめかないのです。

男友達の存在を口にする

「男友達」の存在をちらつかせるのもひとつの手かも。会話の中にそれとなく男友達を登場させるやり方です。たとえば、彼氏と会っていない休みの日に男女のグループでバーベキューに行った話とか、男友達から恋愛相談を受けた話とか。「彼氏とは無関係の環境」に男友達が存在してるってことを認識させれば、うかうかしてられないなとあなたに対してベクトルが向き直ります。大事に扱わなきゃと気を引き締めることでしょう。

元彼や元セフレの話はご法度

注意したいのが、元彼や元セフレの話などは絶対に出さないこと。そこまで生々しい関係性の男性と自分が見ていない環境で会っているとなると、気持ちが急激に冷めるからです。このやり方、さじ加減が難しいのですが、恋愛に緊張感を持ち込むための手法として知っていると損はしません。

ここまで書いてきたものは、あくまで世の人の最大公約数に向けてのものです。人の考えは千差万別なので、異論を唱える方も中にはいらっしゃるでしょう。冷たくあしらわれた方が燃えるという人や、「スキスキ!」とウザいくらい干渉してこられるのが好きという人もたまにいますので。交際したいと思っている相手の「好みのタイプ」をよくよく推理して作戦を立てるようにしましょう。

■相手が居心地よく感じていたら、道は開ける

関係性を継続させるにも、ある程度の努力は必要となります。イエスマンの姿勢はよくありませんが、少しばかりの「相手の好みに寄せる努力」をしてもバチは当たらないかもしれません。ダイエットだったり、髪色の調整だったり、相手の好みに向けての歩み寄りくらいはしてもいいのかなと。

また、相手から「ここが嫌だ」という申し出があったら、自分の努力で直せる範囲であれば積極的に改善した方がいいでしょう。逆のパターンで、相手に対して「ここを直してほしい」と思う点が出てきたときは、パートナーに言葉でストレートに伝えましょう。伝えた上でパートナーに改善する気配がな無いような場合は、こちらから関係性を考え直してもいいと思います。歩み寄れる努力ができない関係性というのは先が見えているからです。

よく舞い込んでくる質問で「セフレという関係性から彼女に昇格することはあり得ますか?」というものがあります。もちろんです。あり得ます。相手にとってかけがえのない存在になっていければ、関係性はおのずとそれに見合ったものに変化していきます。

相手にとって「居心地のいい存在」「ときめく存在」になれば道は開けるんです。いつも一緒にいたいと思わせるにはどうすればいいか。多少の駆け引きも必要かもしれませんが、一番大事なのは「一緒にいる時間を楽しく過ごす」です。自分も相手も楽しく過ごせる工夫を考えてみましょう。今回のコラムの中盤あたりに書いたことを参考にしてもらえたらと思います。

■行き詰まったら、試行錯誤のプロセスを楽しんで

恋愛で行き詰まったとき時は「悩んで落ち込む」よりも、「目標を定めて試行錯誤の過程を楽しむ」くらいの方が良い結果を生み出します。ネガティブ思考はけっしてプラス方向に作用しません。

僕も若い頃はネガティブ思考の塊だったので、悩む気持ちもわかります。でも、悩んで思考を内側に向けるより、目標を定めて外側に向けた方が良い結果を得られると、30代後半になって気がつきました(当時付き合っていた超ポジティブ思考な彼女から大きく影響を受けました)。

考え方はいつでもいくらでも変えられます。恋愛においても仕事においても、「うまくいっている人」の真似をしてみると得られるものがたくさん出てくるので、率先して人真似をやってみましょう。やり方を繰り返しなぞっていけば、いつの間にか自分の技術として身体に染み込んできます。

恋愛は楽しい。恋愛は難しい。恋愛は非常に面白い。

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黒田 悠斗

AV男優。1975年生まれ。大学を卒業後、つても何もなかったAV業界になんとか潜り込み、20年間一線で生き残り続ける。1999年にデビュー。男優業の他に監督業や執筆業なども。マッチョ系の見た目に反し、中身は文系人間。Webコ...

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