人生の選択~ビューティー・メイクが私のライフワークになるまで【MOTOKO美容塾#13】

人生の選択~ビューティー・メイクが私のライフワークになるまで【MOTOKO美容塾#13】

「ビューティー・メイク」が私のライフワークですが、ここに至るまで様々なターニングポイントがありました。自分の心に正直に、ひとつひとつ丁寧に選択していくことが今の自分につながっています。そして、これからも…。まだまだ探求すべき道は続きます。


こんにちは、MOTOKOです。

私は、小さい頃から、祖母や母がメイクをして綺麗になっていく過程を見るのが大好きでした。綺麗な色のアイシャドウやリップなどの化粧品も大好きで、大人になってからは、いろいろ買い揃え、持っているだけで嬉しい気持ちになったものです。

実は、自分自身のメイクにはあまり興味はなく、周りの人たちにメイクをしてあげて、綺麗になった姿と喜ぶ笑顔を見るのが本当に幸せだったのです。当時の気持ちが今でも仕事の原動力になっていますが、プロになって23年、メイクの奥深さをますます実感する今日この頃です。

まずは、私が現在のメイク・スタイルを確立するまでに、プロのメイクアップアーティストとして経験してきた様々なメイクについてご紹介します。

■プロのメイクアップアーティストとして経験してきた様々なメイク

ファッション・ランウェイメイク

ニューヨークやパリ、ミラノなどのデザイナーズ・コレクションや、ファッション誌のページを飾るモデルのメイクです。

デザイナーやカメラマンの意図する世界観を表現することが求められるため、クリエイティブで個性的なメイクや、反対に、ほとんどメイクをしないくらいのナチュラルメイクもあります。創造性の豊かさが求められ、どこかに必ずアクセントを作るのが特徴です。

役作りメイク

映画やテレビに登場する役柄を表現するメイクです。本人の個性や年齢と関係なく、役に合った顔や雰囲気を作り出す面白さがあります。

綺麗にすることだけが目的ではなく、生活感を出したり、役に自然にフィットすることが大切です。また、魔女や妖精役などのメイクに見られるように、クリエイティブな要素が必要になることもあります。

特殊メイク

1998年、俳優の永瀬正敏さんに、Yohji Yamamotoブランド「AAR」のロゴが入った布に弾丸が貫通し、流血した状態をメイクで作りました。
Photo credit:Christopher Doyle

火傷や傷、ヒゲなどを作りだしたり、特殊な外見を表現することが求められ、創造性、経験、そして細かいこだわりの技術が必要なメイクです。

今は老け顔やエイリアン、ゾンビ系などは、特殊メイク専門のチームが担当することが多いですが、私がメイクを始めたころは、映画やテレビ業界のメイクアップアーティストは特殊メイクができてあたりまえという時代でした。

私も傷を作ったり、流血しているようにメイクをしたりしましたが、その最中に自分の体が、さも怪我をしたように疼いてきてしまい、苦手でしたね(笑)。

ビューティーメイク

FOXのトークショー「THE REAL」のPR撮影で、私がメイクを担当する司会者のタマラとセルフィー。

その人の持つ美しさを引き出し、最大限に綺麗にするメイクです。ハリウッドではレッドカーペット、雑誌撮影、映画やテレビのプレスのメイクがこれにあたります。

綺麗にするためには、肌質・顔形・パーツの位置や形によって異なるメイク方法・プロセスを知っていることが大切です。さらに、パーソナリティー・TPO・本人の希望によって的確なメイクの選択ができることが重要です。ビューティメイクは他に比べ易しいようで、実はけっこう奥深いのです。

■ひとつひとつの決断が今につながる

様々なメイクを経験する中で、役作りや特殊メイクは自分に合わないという感覚がありましたし、「自分が一番やりたい、一番ハッピーになれるのはビューティーメイクだ」と、確信にも近い思いに至ったのです。

また、ロサンゼルスはハリウッドの仕事が多く、ファッション・ランウェイメイクはニューヨークが本場です。ニューヨークも魅力的でしたが、気候や仕事の仕方がより自分に合っていたロサンゼルスを拠点に活動することを選択しました。

こうして、人を綺麗にすることが何より楽しかった私は、女優たちを綺麗にするビューティーメイクのスペシャリストになろうと決めたわけですが、これが私の人生にとっては大正解でした!

そして、ビューティーメイクといえども、女優やモデルのメイクと、一般の方のメイクでは、コンセプトが違います。

次回はこの違いに関してお伝えしようと思います。

この記事のライター

ハリウッドを拠点に活動するメイクアップアーティスト。日本で6年間銀行勤務の後、結婚し渡米。銀行員のキャリアを続けながら、メイクの勉強を本格的にスタート。メイクの世界へキャリアチェンジし、名だたるプレステージエージェントを経て...

関連するキーワード


メイク

関連する投稿


コスメ好きな大人におすすめ。コスメ定期購入サービス5選

コスメ好きな大人におすすめ。コスメ定期購入サービス5選

コスメ定期購入サービスが近年注目を集めています。「ブランドにこだわらずいろんなコスメを試してみたい」「新しいコスメと出会いたい」。そんなコスメ好きな大人にはたまらない、楽しいコスメ定期購入サービスを5つ、イチオシポイントとともに詳しくご紹介します。


若々しさの決め手は素肌感~MOTOKO流ミニマムメイクのすすめ【MOTOKO美容塾#14】

若々しさの決め手は素肌感~MOTOKO流ミニマムメイクのすすめ【MOTOKO美容塾#14】

年齢とともに増えていくお肌の悩み。「ミニマムメイク」を意識して、気になる部分を隠しすぎず、上手にメイクすることで、かえって若々しく見せることができます。女優やモデルのメイクとは違う、若い時のメイクとも違う、大人向けミニマムメイクのコツをMOTOKOがお教えします。


洋服の色に合わせた「アイシャドウの選び方」を知っておしゃれな人に

洋服の色に合わせた「アイシャドウの選び方」を知っておしゃれな人に

洋服の色別・アイシャドウの選び方をご紹介します。メイクにも洋服にもお金をかけているのに、なんとなく垢抜けない気がする……。それってもしかしたらメイクと洋服のバランスが悪いのかも。メイクの中でも変えやすい、取り入れやすいアイシャドウと洋服の色を合わせて、今よりおしゃれを目指しましょう。


化粧品ブランドは「なりたい顔のイメージ」で選ぶ

化粧品ブランドは「なりたい顔のイメージ」で選ぶ

百貨店を訪れたものの、どこの化粧品ブランドで買い揃えようか、迷ってしまった経験がある人もいるのでは。おすすめはなりたい顔のイメージ(雰囲気)で、化粧品ブランドを選ぶこと。なりたい顔別におすすめな化粧品ブランドを分類してみました。お買い物の参考にしてみてください。


フランス女性の自然美メイクには「作り込まない」ルールがある

フランス女性の自然美メイクには「作り込まない」ルールがある

生き方や服装に自分らしい軸を持つフランス女性。同様にメイクにもこだわりがあるみたい。ナチュラルな美しさを漂わせているけれど、一体どんなアイテムを使用しているの? いつもの表情がより自分らしく変わるかもしれない――そんな彼女たちのメイク術をご紹介します。


最新の投稿


華やかな空間は人の想いや気持ちをつなげる【高田賢三】

華やかな空間は人の想いや気持ちをつなげる【高田賢三】

パリ在住の世界的ファッションデザイナー、高田賢三さんによる連載。「華やか×◯◯」をテーマに毎月1本コラムをお届けします。第8回は「華やか×空間」でその思いを綴っていただきました。高田賢三さんが考える、華やかな空間とは――。


突然の結婚宣言。「AKB選抜総選挙」から株式投資を考える

突然の結婚宣言。「AKB選抜総選挙」から株式投資を考える

「私、私、結婚します」と宣言し、一躍話題になったNMB48の須藤凛々花さん。これからの進退に注目が集まっています。筆者はこの宣言を聞いた瞬間、「これは、デフォルトじゃないか⁉(投資用語で、債務不履行とか破綻の意味)」と思いました。「AKB選抜総選挙」には、投資の世界に似た要素があるんだなと感じたのです。


ラジオ体操は運動不足な大人にぴったりの美容体操

ラジオ体操は運動不足な大人にぴったりの美容体操

大人になった今「ラジオ体操」を朝の習慣にしています。子供の頃はその効果に疑問を感じていたラジオ体操ですが、運動不足の大人に成り下がった今、これが案外すごい体操だったということを身をもって知りました。あえてラジオ体操をチョイスするメリット、それには3つの理由があるんです。


おしゃれに悩んだら素の自分を活かす - 『おしゃれの幸福論』から得たヒント

おしゃれに悩んだら素の自分を活かす - 『おしゃれの幸福論』から得たヒント

『おしゃれの幸福論』(著:光野桃)を取り上げます。ワンツーコーデが流行っている今、人とはかぶらないけれど、浮くわけでもない、自分らしいワンツーコーデがしたい。そう思った桜井真砂美さんが手に取ったのは『おしゃれの幸福論』。本書から得たヒントを紹介してくれました。


有名税ってありますか?

有名税ってありますか?

「有名税ってどんなもの?」「有名になるメリットとデメリットってなんですか?」などとよく尋ねられる。本気で取り組めば、多少の有名税を支払うことになったとしても、新たなチャンスを得て、世界を広げていけることの方が多い。