紫外線を徹底予防!日焼け止めとSPF配合パウダーの合わせ技
紫外線対策をしているつもりでも、足りていないかも……? メイクアップアーティストMOTOKOさんの新連載、第一回目では日焼け対策の基本をおさらいします。
皆さま、はじめまして。ハリウッドを中心にメイクアップアーティストとして活動しているMOTOKOです。DRESSで美容に関するコラムをスタートさせていただくことになりました。アメリカや日本で数多くのセレブリティのメイクアップを手がけてきた経験から、皆さまのお役に立てる情報を発信していきたいと思っています。第一回は、これから夏本番! 日焼けにまつわるお話です。
■ブロンズ肌が人気なアメリカの日焼け事情
ハリウッドが位置するロサンゼルスは海の近くで、1年中温暖な気候なこともあり、健康的な小麦色のブロンズ肌が根強い人気です。セレブリティやモデルの中には、ブロンズ肌作りのために、エアブラシで身体や顔を日焼けしたように見せる人もいます。「夏=小麦肌」となるハリウッドでは、バカンスで日焼けした体に合わせた"ブロンズフェイスメイク"をすることが度々あります。
その一方で、日本同様、紫外線が皮膚に良くないという知識は行き渡っていて、街中で大人も子供も日焼け止めを塗っているところを見かけます。ただ、さまざまな肌の色を見かけるアメリカでは美白主義は人種差別にもつながるため、日本のように雑誌やテレビが揃って「美白」を勧めることはないのです。
【MOTOKO流、紫外線対策】SPF配合製品のコンビネーション使い
どのような肌に仕上げるにせよ、日焼け止めは必須です。塗る前に基礎化粧品でお肌を整えるのはもちろん、耳や首筋まで忘れずに塗りましょう。すり込まないで、ムラなく優しく伸ばすこと。急いでいるときは、日焼け止めと下地をミックスして使うのもありです。
私は、外出するときには日焼け止めにCCクリームを重ねています。ときどき、その上にSPF配合のプレストパウダーをスポンジで押さえるように付けます。長時間外に出るときは、SPF値の高いルースパウダーを肌がスベスベするまではたいて、紫外線を完全にシャットアウト! パウダーは目の周りの小皺を避けるのが綺麗に仕上げるコツです。
■40代半ばでシミが出現……私の失敗談
ロサンゼルスの南に位置するリゾート地、ロングビーチにて。
今でこそ、入念な紫外線対策をしている私ですが、対策を本格的に始めたのは、実は40代に入ってから……! 20代前半は、夏は日焼けするのがあたりまえという時代でした。皆こぞって肌を焼き、小麦色具合を競い合うほど。私自身も日焼けした肌の方が好きだったので、サンオイルを塗って日光浴をしていました。それでも30代後半までシミもシワも気にならず、まったく無防備だったのです。その結果、40代半ばになった頃、大きなシミが左右の頬に出現!
シミができて初めて紫外線に注意するようになりました。その頃、エステティシャンの資格を取得したこともあり、より紫外線対策に励みましたが後の祭り。日焼けのダメージは時間差で出てくるので要注意です!
■日焼けしてしまったら冷やして保湿を
日焼けは火傷の一種と言われています。まずはよく冷やして、たっぷり保湿。保湿することでお肌を守り、回復を早めます。お肌の老化につながらないようしっかりアフターケアをしましょう! 日焼けによって肌は乾燥し、乾燥した肌はさらに日焼けしやすくなる……こんな悪循環を防ぐためには対策が必要です。
紫外線に当たらないように気をつけるのは大変だと思いますが、シミができてから対策する方が時間・手間・費用がかかるので、毎日のケアを持続することを強くお勧めします。日焼け止めはしっかり、日傘や帽子なども活用して、夏を楽しんでくださいね。