素材を活かした大人美肌はコンシーラーで手に入れる
顔とひとくちに言っても、部分によって肌色はさまざま。それなのにファンデーションをベタ塗りしていると、厚化粧に見えてしまいます。コンシーラーを上手く活用して、素肌を活かしたミニマムでナチュラルな大人肌を作りましょう。
前回のコラム「それでもできてしまったシミ、コンシーラーで“なかったこと”にする方法」から使い方をご紹介しているコンシーラー。上手に使えばワンランク上のすっぴん美肌を実現できます。
■ファンデーションのベタ塗りは厚化粧に見せてしまう
皆さま、いつものメイク手順を思い浮かべてください。基礎化粧品で肌を整え、下地を塗って、それから顔全体にファンデーションを塗り広げて、さらに気になるところに重ね塗り……。当てはまったあなたは、メイクをブラッシュアップできそうです!
人の肌の色は様々。よーく見ると顔の場所によっても色が違うのに、ファンデーションのカラーバリエーションは数種類だけ。そのうちの1色を顔全体にベタ塗りでは、年齢肌のお悩みは隠せません。それどころか、たいして塗っていないのに厚化粧な印象を与えがち。
■コンシーラーを活用したミニマムメイクで仕上げる大人美肌
MOTOKO流の極意はすっぴん感覚の肌作り。隠すところは上手に隠し、活かすところは最大限に活かす。コンシーラーを活用することで、大人の美肌が作れます。今回は、このコンシーラー活用術をご紹介します。
自分の持っている肌の色など、特徴を活かしながらミニマムなメイクで仕上げるのが上級のメイク術。肌への負担も少なく、ナチュラルな大人の雰囲気を演出できます。
■目のまわりのクマ・くすみをカバーして、脱・お疲れ顔
疲れや年齢がどうしても出てしまうのが目元。目の下のクマをコンシーラーでカバーすると、顔全体がパッと明るい印象になります。
薄付きで肌にフィットしやすく、かつカバー力があるリキッドタイプがおすすめです。点々と2~3箇所において肌になじむように伸ばします。
このとき、目のきわは避けてください。しわが浮かび上がりかえって目立ってしまいます。
目の下の皮膚は薄く敏感なので、ギューギューと伸ばすのは絶対にダメ! 左手の中指で目尻脇を押さえ、優しく引っ張りながら、右手の薬指で軽くトントンと溶け込ませるようになじませていきます。
これだけでは物足りないと思ったら、その上にカバー力の高いクリームコンシーラーを塗ってカバーしましょう。先につけたリキッドコンシーラーがスクリーンの役割を果たすため、自然な見た目に仕上がります。
■肌の赤みを「自然色のチーク」に見せる方法
赤みが気になりやすい頬。でもその赤み、全部を消す必要はありません。余分な部分や、左右の不均等だけをコンシーラーで調整し、頬の赤みをふんわり残してチーク代わりに活用してしまいましょう。必要であればチークをもう少し足して、血色のいい健康的な肌を演出してみてくだい。
■口角の影をカバーして、微笑み美人に!
年齢とともに下がってくる口角にお悩みの方も多いと思います。かといって、いつも笑っているわけにもいかないですよね。
下がっているように見える一番の原因は口角の影。これをコンシーラーでカバーすると、顔全体がリフトアップして見えます。シワがよりやすい場所なので、薄くつけるのがポイントです。
■シミやくすみの消しすぎは「お面」を連想させる
最後に、シミやくすみを全部消そうと思わないことも、とても重要です。ひとつ消したら次の場所が気になり、それを消したらまた次……と気になるのが女心。気づいたらやりすぎてお面をかぶったようなメイクになってしまった、なんてことにならないように注意が必要です! 上手に使えるようになれば、メイクがぐんとグレードアップするコンシーラー、みなさまも是非トライしてみてくださいね。