若々しさの決め手は素肌感~MOTOKO流ミニマムメイクのすすめ
年齢とともに増えていくお肌の悩み。「ミニマムメイク」を意識して、気になる部分を隠しすぎず、上手にメイクすることで、かえって若々しく見せることができます。女優やモデルのメイクとは違う、若い時のメイクとも違う、大人向けミニマムメイクのコツをMOTOKOがお教えします。
こんにちは、MOTOKOです。
テレビや雑誌で見る女優さんやモデルさんのメイクを参考にされる方も多いと思いますが、ちょっと待って! 同じ綺麗にするのでも、映像や写真で映えるメイクと、日常のメイクは、そもそものコンセプトが違うのです。
■女優メイク
女優メイクは、写真や映像の撮影時によく使われる強力なライティングが、顔の凹凸や、シャドー・チークの色味を飛ばしてしまうことを計算に入れたものです。
また、レッドカーペットなどではゴージャスなドレスを着る場合が多いので、そのドレスに負けないような華やかなメイクが必要となります。
もちろん、生で見ても素肌感があり、薄化粧に見える仕上がりが私のメイクの持ち味ですが、その実、肌の影やシミなどを100%ファンデーションやコンシーラーでカバーし、欠点が見えない肌を作る。さらに、その上にパウダーで固定し、改めてチークやコントゥアーで立体感を出しながら、しっかりと目やリップをメイクすることで、TPOに合った顔を作り上げているのです。
話題の映画『ムーンライト』でアカデミー賞にノミネートされたナオミ・ハリス。ファッション誌大手『ESSENCE』撮影時の写真です。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『007』シリーズでも有名ですよね。
■日常メイクを「ミニマムメイク」にする、という提案
一方日常のメイクは、なるべく肌への負担を少なく、素肌を生かしつつ綺麗にメイクしているように見せる薄化粧……つまり「ミニマムメイク」が私のコンセプト。紫外線対策としての下地などを塗った後、ファンデーションはできる限り薄く、少なく、むしろなくても良いと思っています。
メイクを重ね、1日そのままにしておくことは、肌の健康という観点からするとあまり良いことではありません。女優さんやモデルさんもプライベートはすっぴんの人が多いんですよ。
これまで20年以上、たくさんの人の肌を見てきた経験上、日頃のメイクをミニマムにすることが肌の健康やツヤ、弾力性を維持することにつながるように思います。
■隠したいのに、なぜミニマムメイク?
シミにシワ、くすみ……隠したいポイントは年齢とともに増えていきます。一箇所隠すとまた別の箇所と結局全部カバーしたくなる。また、顔全体にファンデーションを伸ばしておけば安心、という気持ちはよくわかります。でもその結果、なんだか厚化粧になってしまうことはありませんか?
これでは、かえって年齢肌を印象づけることになってしまいます。MOTOKO流ミニマムメイクは隠したいところだけをメイクで隠し、素肌感を残すことで素肌っぽいけど綺麗! という印象を作ります。
ミニマムメイクでOKなパーツ
「しなくて良い箇所はメイクをしない!」というのが、MOTOKO流ミニマムメイクです。額や顎の周りはシワやシミができにくく、綺麗な肌を保っている方が多いのに、ファンデーションを塗るのはもったいない! ここはルースパウダーをサッと乗せるくらいで素肌感を残します。
メイクが効果的なパーツ
目元をメイクで印象的にすることで、肌の小さなトラブルから視線を逸らす効果が期待できます。
眉毛はできるだけ左右対称に、足りないところを加える要領でメイクしてください。濃くくっきり描くとかえって老けて見えるので気をつけて! 量や色味にお悩みがあるときは、マスカラタイプのものもおすすめです。
アイライナーで目の輪郭をはっきりさせるのも効果的です。上まつげの生えているキワに沿って、目尻を少し上げ気味にラインを描きます。年齢とともに下がり気味な目元全体のリフトアップして見せることができます。
■欧米マダムに学ぶミニマムメイク
フランスやイタリアのマダムが綺麗でカッコよく見えるのは、歳をとってからもアイメイクをきちんとしているからではないか、と感じます。
フランスのマクロン新大統領の年上の奥様ブリジットさんも、目の形に沿ってきちんとラインを引いていて、青い目が引き立っています。マダムに多いブロンズ肌にはそれほどファンデーションを塗っている様子が伺えず、ナチュラル感が素敵です。
隠し過ぎず、若々しく見せるミニマムメイク。次回は、肌タイプ別にコツをお教えします。