「程よい距離感」が大人の友情を長続きさせる 2/2
■一時期は疎遠になっても、アラフィフ頃、関係が復活する女友達も
20〜30代頃は、友達との付き合いも生活環境によって変わってくる。子育て真っ最中のときとバリバリ働いているときとは、生活の時間帯も変わってくるし、話す内容も変わってくる。
そうなると、自然と疎遠になってしまうけど、またひと段落した年齢になると関係が戻ることもある。お互いいろんなことがあったよね〜なんて言いながら(笑)。
50歳も過ぎれば女同士の大人旅もできる。みんな忙しいから、近場のホテルで現地集合! 翌朝それぞれの時間に現地解散! なんていうご近所1泊2日の旅や、半年以上前からスケジュールを決めて行くアジアの2泊3日の旅とか。歳を重ねるのも悪くないでしょ(笑)。
最近は、SNSなどで人と知り合う機会も増え、友人と知人の境目がとっても曖昧になっている気がする。会ってもいないのに友達になったみたいに勘違いしている人も多いのではないのかな?
十分な大人の年齢なのに、SNSの投稿などで「親友の〇〇」なんてわざわざ書いているのもよく見るけれど、とっても薄っぺらく思うのは私だけかな?
それに、表面上は仲良く一緒に写真を撮ってSNSなどにアップしているのに、影で悪口を言っている……なんて話もよく聞くけど、ホント怖い! 嫌なら一緒に遊ばなきゃいいし、一緒に遊ぶのだったら悪口は言わなきゃいい。たったそれだけのことなのに(笑)。
自分の中の「友達」というカテゴリに入る人たちは何人もいるけれど、それぞれの関係性は違っている。それぞれに程よい距離感をもって付き合えばいいのだと思う。
■大人の友情には程よい距離感と信頼関係が欠かせない
私自身が大切にしていることのひとつに、「自分がされて嫌なことはしない」がある。これは、人間関係を築いていく上でも、仕事をしていく上でも、大切で最低限度のこと。人を思いやる上で自分を基準に考えられるのでわかりやすいと思う。
人間はひとりでは生きていけない。もちろん、家族も大切だけど、家族と同じくらい友達という存在は大きいもの。何かあったときに励ましてくれたり、一緒に泣いてくれたり、そっと見守ってくれたり。
でも、そんな人はたくさんいらない! だから、友達が少ない……なんて悩むこともないし、無理矢理作る必要もない。
人との距離感の保ち方はみんな違うんですもの。
良いことも悪いこともお互いに思いやりを持って話せて、誰かがその人の悪口を言っても、あの人はそんな人じゃないよと守ってあげられる信頼関係があり、そして、ベッタリではない程よい距離感を保てる関係を築ければ長続きするような気がする。本当の友達っていいものですよ。
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