なぜか見下されやすいあなたへ。マウンティングされない人になる方法
「自分のほうが上」と自分の優位性を誇示する“マウンティング”。「なぜかマウンティングされやすい」と困っている人もいるのではないでしょうか。この記事では、マウンティングされない人の特徴と、マウンティングされにくくなる方法を紹介します。
■「マウンティング」とは?
「マウンティング」とは、動物が自分の優位性を占めるために相手の上に乗る行為。転じて、現在は対人関係において、自分が相手よりも優れていると誇示することを指すようになりました。
日常生活で「なぜかいつもマウンティングの標的にされる」という人も少なくありません。もちろんマウンティングを通じて周囲を威圧したり、不快な気持ちにさせたりする側に問題があることは明確。けれど、相手にその問題点を注意してあげる義理もない……。そこで今回は、マウンティングの事例をご紹介しながら、マウンティングされない人になる方法を探ります。
■マウンティングの事例
まずは、日常生活に潜むマウンティングの事例をいくつか紹介します。
職場関係で
顕著にマウンティングされるのは、やはり職場なのではないでしょうか。上司や部下、先輩や後輩という上下関係をはじめ、雇用形態や給与、それぞれのライフステージの違いなど他人と自分を比較しやすい要素が揃っているため、マウンティングが生まれやすい環境といえます。
①既婚 vs. 独身+キャリア
よくあるのは、自身のキャリアや、既婚・独身を主張した女性同士のマウント。立場を主張したマウントは「私は〇〇ができるけど、あなたには難しそうだよね」「アルバイトって定時で帰れていいよね~私は社員だから」など。
人それぞれライフスタイルに合わせた働き方ができるようになっても、自身の立場を誇示し、マウントを取ろうとする人が存在します。
また社内の立場とあわせて「独身は残業できていいな~私は結婚してるからできないし、家庭おろそかにしたくないんだよね」と、なんとなくイラっとするような言葉で自身の優位性を主張する人も。マウンティング合戦が原因で職場を去ってしまう人も多いとか……。
②「俺がやった」マウント
もうひとつが「俺がやった」マウント。人が何日もかけてつくった資料を、大きな会議ではあたかも自分がすべてやったかのようにふるまい手柄を横取りする人、いますよね。
謙虚な姿勢は決して悪いことではありません。ですが、手柄や功績を人に譲りすぎていると、何もしていないマウンティング型の人にすべてを持っていかれることも。このように、言葉ではなく態度や振る舞い、雰囲気づくりでマウントを取ろうとする人もいます。
友人関係で
友達と思っていたら実は友達じゃなかった……!? それは、友達のふりをした「フレネミー(フレンド&エネミーを組み合わせた造語)」と呼ばれる存在かも。
恋愛や仕事がうまくいかないとき、思わず弱音を吐いてしまうことがありますよね。楽しかった思い出をSNSに投稿したときは何も連絡してこなかったのに、落ち込んだ投稿にだけ反応してきた友人がいた……という経験はありませんか?「何かあった?」と優しく聞いてきて「大丈夫だよ」と励ましてくれるも「彼氏と仲直りしたよ」と言うと「よかったね! 私は今度彼氏の親に婚約の挨拶に行く予定で……」と「私はもっと幸せ」アピールをかぶせてきたり。。
順調に交際が進めばぴたりと連絡がなくなり……思わず、「あれ? 私が幸せになるのがイヤなの?」と思ってしまうような態度をとります。「人の不幸は蜜の味」とはよく言いますが、その最たるものが、自分より友人が幸せになるのが許せない「フレネミー」なのです。
ママ友関係で
ママ友はマウンティング合戦が起こりやすい関係です。夫や子どもという、“自分以外”の人を巻き込んでマウントを取り始めるのが非常にやっかいなところ。
「いいね、公立はお金かからなくて。うちの子は私立だから」など、学歴や住まい、夫の勤務先や収入などを使ってママ友にマウンティング。
でも、実はそういう人に限って、子どもや夫中心の日々の中にストレスを抱えているケースも多く、ふたを開けてみれば家庭は崩壊寸前……ということも。
■マウンティングされない人の特徴
では、ここからは、マウンティング対策を考えていきましょう。まずは上記のようなシチュエーションに遭遇したとき、マウンティングされない人の特徴から見ていきます。
媚びない
「え~すご~い!」と心にもないことを言ってしまうと、一瞬でマウンティングの対象にされることがあります。気持ちよくなった相手が、「この人になら自分の話ができる」と思ってしまうのです。一方でどんな人にも媚びず、興味のないことに関しては「そうなんですね」と受け流せる人は、マウンティングしてくる人をつけあがらせることはありません。万が一マウンティングに遭っても、「この人に話しても気持ちよくならないな」と相手が去っていきます。
群れない
マウンティング合戦を好むのは"群れる人たち”。いつも同じグループで一緒にいると、「話す人/聞く人」「マウンティングする人/される人」が固定化しやすくなりますよね。一方で、必要以上につるまず、つかず離れずのポジションにいる人はマウンティングの対象になりづらい傾向があります。学生時代クラスにいたような、どのグループにも属さずに皆とほどよい距離感で付き合う人。そのポジションを獲得すれば、マウンティングの対象になることはありません。
他人からの評価を気にしない
他人からの評価を気にする=自分に自信がないということ。自信のなさが表に出てしまうと、マウンティングの標的にされやすくなります。
一方、他人からの評価を気にせず「自分が納得できる生き方ができればいい」という思考の人は、マウンティング型の人間が「あの人と張り合っても仕方がない」と離れていく傾向に。
■マウンティングされない人になるには
「媚びない」「群れない」「人の評価を気にしない」が大事だとわかってはいても、すぐにそうなるのは難しいものです。ここからは、マウンティングの標的になってしまったときに必要以上に消耗しないよう、今日からでも実践できる対処法を紹介します。
マウンティングしない
最も大切なことは、自分が他人に対し、マウンティングしないことです。マウンティングされたら思わず「私も~」とマウンティングをかぶせたくなる気持ちになることがありますが、それではいつまでたってもマウンティングをされて、して……の繰り返し。理由をつけてその場を離れる、話題を変えるなど、マウンティングの応酬を断ち切りましょう。
「へーそうなんだ」をうまく使う
マウンティングに対する最大の攻撃は無反応。マウンティングに遭遇したら「へーそうなんだ」と軽く受け流せば、相手もマウンティングする意欲を徐々に失っていくはずです。
SNSから距離を置く
近年、SNS上のマウンティングが激化しています。Instagram(インスタグラム)で「いいね」の数を競うために友達やブランドを自慢したり、見ているだけでクラクラするような豪華な生活を惜しげもなくアップしたりする人も……。もちろんSNSをするかしないかは個人の自由ですが、「私もアップしなきゃ!」と謎の焦燥感に駆られるのなら、まんまとSNSでマウンティングをする人の策略にはまっているのかも? いったんSNSから距離を置くことも大切です。
■スルースキルを身につけるためには……?
今回は、マウンティングされない人になる方法を探りました。
マウンティングに遭遇すると「つい反射的に言い返したくなってしまう」「相手の機嫌をとるように動いてしまう」といった行動をしてしまいがちですが、マウンティングに対する最大の攻撃はスルーすること。
しかし、スルースキルを身につけるのそんなに簡単なことではありませんよね。「これ、マウンティングかも?」と思ったら、怒ったり悲しんだりする前にまずはいったん冷静になる。メールやLINEはすぐに返信せず、時間をおいて気持ちを落ち着かせてから返信する、もしくは完全にスルーする……など、少しの心がけの積み重ねが、マウンティング回避につながりそうです。
マウンティングされて抱いた嫌な感情はいったん脇に置いて、収まるまで待つこと。その繰り返しで、マウンティングする人から距離を置くことができるはず。
スルースキルを身につけて素敵な人間関係を築きましょう。
恋愛ライター。LINE記事を得意とし、自立した女性へ向けた恋愛記事を多数執筆。