働く母は「子どもに寂しい思いをさせている」固定概念を捨ててしまおう

働く母は「子どもに寂しい思いをさせている」固定概念を捨ててしまおう

自分が働いているから子どもと過ごす時間が少なく、「寂しい思いをさせているかもしれない」と思い悩む母は少なくないはず。でも、一緒にいる時間の長さと愛情の量は無関係。短時間でも全力で子どもと向き合えばいい。がんばる母の背中を子どもはしっかり見ていて、愛情を感じているはずだから。


子どもがいながら働く母が誰しも感じること――それは、子どもに寂しい思いをさせているのではないかということではないだろうか。

周りの人から……特に家族から「そこまでして働かないといけないの?」と投げかけられ、改めて自分に問いかける。
「本当に働かなくてはいけないのだろうか?」

私には娘が一人いる。
子どもが4歳頃から仕事を始めた。
保育園以外に、両親や夫に子どもを預ける度に「働かなくてはいけないの?」と言われた。
特にお勤めでもなく、自分で事業をスタートさせただけに、周囲からは仕事と言いながらもどこかで「遊びじゃないの?」と思われていたような気がする。

子どもを預ける度に「本当に仕事?」と疑いの眼差しにムカッとすることもあったけれど(笑)、自分の仕事への想いを形にするためには、やり続けるしかなかった。

専業主婦のお母さんと比べると、学校から帰ってきてすぐにご飯が食べられる状態でもないし、外食も多かったし、学校のイベントに参加する回数も少なかった。家に持ち帰って仕事をするときなどは、一緒に遊ぶ時間も、勉強を見てあげられる時間も実質少なかったと思う。

そんなとき、子ども自身は寂しいと感じていたのだろうか?

■短くても密度の濃い時間を過ごせば、子どもに愛情をたっぷり注げる

子どもと一緒にいる時間の長さと愛情の大きさや深さは、決して比例するものじゃないと思う。
一緒にいる時間は形だけのもの。
短い時間でも内容が濃ければ問題なし!と思うのだけど。

たとえば、保育園に預けていて、親と離れているからその子が寂しい思いをしているのではと思うのは大人側の見解。
子どもは子ども同士で楽しく遊んでいるわけだし、喧嘩をしたとしてもそれは必要なこと。
大人ばかりの中で育つより、ずっといいと思う。

大人の方が勝手に偏った見方をしているのかもしれない。

幼いときは、ハグをしたり、「大好きだよ〜」と気持ちをストレートに伝えたりできるけれど、年頃になるとハグしようとすると「気持ち悪い〜!」と拒否反応が返ってくるだろう。
くっつきたくても、くっつかせてもらえなくなるし(笑)。

だから娘が幼い頃は、できるだけ一緒にお風呂に入ったり、一緒に食事をしたり、一緒に娘の興味のあるものを楽しんだりして、そのときどきの時間を大事にした。

そして、
「いつもママはあなたの味方。何があってもママだけはあなたの味方」
「いつもあなたを信じている」
ということだけは、ことあるごとに伝えるように心がけていた。

■子どもは母ががんばる姿を見て、ずっと記憶している

今、娘は20歳を過ぎた。
とはいえ、まだ子育てから完全に卒業できたわけではないので、
私自身子育てが上手くいったのかどうかなんてわからないし、そのジャッジを気にもしていない(笑)。

でも、娘が中学生になった頃の母の日に、
「いつもがんばって働いてくれてありがとう。仕事マンのママを尊敬しています。
私が大人になってもそんなふうにはなれないと思う」
というようなメッセージをくれた。

それまでは、どこかで寂しい思いをさせていたような負い目があったけれど、一生懸命に働く背中を見ていてくれたんだ! と思うととても嬉しかった。

母が一生懸命がんばっている姿を子どもに見せることは大事なんだ! とわかった瞬間だった。

仕事をしていても、していなくても、子どもに注ぐ愛情に変わりがなければ、自信を持って母の背中を見せてあげよう。

一生懸命生きる母の姿は幼い子どもにも伝わり、彼らが大人になったときにも、覚えていてくれるはずだから。

貴田 加野さんの記事一覧

この記事のライター

株式会社LiSA LiSA 代表取締役社長。芦屋生まれ、芦屋育ち。55歳。 2001年にカタログを中心とした通信販売による大人の女性のためのファッションブランド「LiSA LiSA」をスタート。 自社カタログやTVショッ...

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