「程よい距離感」が大人の友情を長続きさせる
程よい距離感と信頼関係があれば、大人の友情は長く続く。でも、そんな関係を結べる相手なんて、そうたくさんはいないし、無理に作る必要も、嫌な人と付き合う必要もない。それが友達です。皆さんにとって「女友達」とはどんな存在ですか? 程よい距離感を保てる女友達と良好な関係を長続きさせるために。貴田加野さんのコラムです。
■程よい距離感、保ってる?
女友達って、あなたにとってどういう存在ですか?
毎日ベッタリ一緒にいるわけでなくても、何年も会っていなくても、何かのときにふと話すとその時代に戻ったような安心感となんとなく元気になれる一言をもらえたり、励ましてくれたり……いつでも相手を優しい気持ちで受け入れてくれるそんな関係ではないか、と私は思う。
嫌な言い方になるかもしれないけれど、友情が長続きしている女友達との間には程よい距離感があって、意識はしていないけれど「win-win」の関係が成り立っている気がする。
変な損得関係ではなく、この人といたら落ち着くとか、楽しいとか、勉強になるとか、刺激になるとか、趣味や好みが合うとか、そういったもの。お互いにそういう思いを感じていないと、一方的な関係は絶対につぶれてしまうと思う。
■ママ友は特殊なつながり
さて、女友達といっても、学生時代の友達、社会人になってからの友達、そして、子どもを通じてのママ友達など、いろいろな相手がいる。学生時代は、好きなものが一緒とか、おもしろいとか、家の環境が似ているとかで仲良くなるし、社会人になってからは、同じ職場であるとか、趣味嗜好が似ているとかで仲良くなる。
一番厄介なのが、子どもを通じて知り合う場合(笑)。子ども同士の仲が良いからと、親同士は全然違うタイプなのに、仕方なく友達のように付き合わないといけなくなる。私も子どもが小さいとき、このしんどさに直面した。
そもそも、ママ友で仲良くなれるかどうかの見極めポイントのひとつとして、私は「子どものしつけ方が同じかどうか」をチェックしている。
たとえば、子どもがいたずらなど悪いことをしたときに、怒る私と知らん顔をしているお母さん。怒るポイントが一緒かどうかは、かなり大事なポイントで、それが違うと関係は長くは続かない。一方で、そこが合う人だと、子どもが大きくなっても家族ぐるみでの良い関係がずっと続く。