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「家で働く。」暮らし方で自分らしく生きていく

イラストレーター/アートディレクターの兎村彩野さんの新連載「家で働く。」。兎村さんの今までのこと、書けること、書けないこと、どのような働き方をする方へ連載を届けていきたいか、綴りました。

「家で働く。」暮らし方で自分らしく生きていく

昨年の12月に告知した「家で働く。」のコラム。

この半年間、執筆に向けて自分の過去の仕事のメモを読み返したり、リサーチとして友人への取材をしたり、関連書籍の選定や読み込みなどをしていました。

だいぶ書きたいことがまとまってきました。いよいよ本連載スタートしようと思います。お待たせいたしました。

このコラムを連載するにあたり、「家で働く」について改めて考えたところ、職種や働き方によって、いろいろなやり方があることがわかりました。リモートワークという、社員をしながら家で働くという新しいスタイルも生まれました。

広くいろいろなことを書こうとするとテーマがぼやけてしまい、書くにしても読むにしても難しさがあったので、最初にどういう方に向けてコラムを書いていくかまとめてみました。

■「家で働く。」のコラムが合いそうな方たち

・デザインやカメラマン、ライター、イラストレーター、プログラマー、編集、作家、動画製作などクリエイティブ職の方
・今は会社員だけどゆくゆくは独立して「家で働く」をしたい方
・minneやCreemaのようなハンドメイドを自宅ベースで小さな商いにしている方
・今現在「家で働く」をしているけれど、小さな悩みがある方
・ネイルサロン、ワークショップなど小さな規模で教室の先生をされている方
・「家で働く。」と自宅での「育児・介護」を組み合わせたい方
・1〜3名ほどの小さな規模で働いている方
・リモートワークで「家で働く。」をしている会社員の方

■私の今までのこと

私は20年近くイラストレーター、Webデザイナー、アートディレクター、文筆業(コラムやマンガレビューなど)の4つの仕事を「家で働く。」スタイルでしています。

現在37歳、既婚者で子どもはいません。夫婦で「家で働く」スタイルでデザイン事務所をしています。この事務所ですべての仕事の管理をしています。

17歳からフリーランスで仕事を始め(23歳まではバイトと掛け持ち)、2012年に株式会社になりました。クリエイティブ職はずっと自分が現場で経験してきたことなので、書きやすいです。同じような職業の方はとくに読みやすいかなと思います。

■私が書けること

フリーランス(個人事業主)と株式会社、両方を経験しているので、その点も「家で働く。」を書けますが、法律や制度は少しずつ変わっていて、私が「してきたこと・できたこと」と「今できること」が微妙に違っていることがあります。もしも間違いに気づいた方は教えてください。

個人的には、「小さな商い」と呼ばれるハンドメイドや実店舗のない小さなECショップ経営が好きです。この部分は、この先もっと「家で働く。」につながっているくのではと予想しているので、織り混ぜながら書いていきます。

仕事で企業のSNSの運営をお手伝いしています。アプリ開発にデザインで参加したりもしているので、インターネットが苦手ではありません。「家で働く。」はインターネットやSNSとの相性がよいので、その知識もできる限り絡めていくつもりです。

■私が書きにくいこと

私の連載の弱みは、就職活動を経て会社員になった経験がなく、そういった方にダイレクトに役立つ話は書けないこと。

また、クリエイティブ職以外の職種の経験が少ないので、会社特有の悩みには少し苦手意識があります。退職の仕方や社内でのマナー、有休の仕組みなど、同僚や先輩後輩がいない働き方だったので、そのあたりはあまり知識がなく、書くのは難しそうです。

同様に、実店舗のある飲食・ファッション・雑貨販売などの経験や知識がないので、自宅にお店が併設しているような「家で働く」も少し弱いかなと思います。

結婚・離婚・再婚と「家族の形の変化」は経験をしていますが、出産や育児の経験がありません。介護経験もまだありません。

出産や育児と「家で働く」の組み合わせは、周囲の友人に話を伺って書くつもりです。介護は私の母が、「家で働く」と介護を組み合わせているので、ときどき取材する予定です。

私に知識や経験が少なく書きにくい記事は、今後、実際にされている方に取材や対談をお願いして書いてきます。

■ひとつのアイデアとして

日本は縦にとても長く、自然が豊かな国です。そのため、文化や働き方に地域差があります。私の「家で働く」が参考になる場合もあるし、まったく合わないこともあるかもしれません。

このコラムは暮らし方や生き方のアイデアであり、参考であり、選択肢のひとつになるといいなぁと思って書いていますが、「正解」ではないと思っています。この国で生まれた、あるひとりの人間の、生き方のサンプルとして読んでいただけると嬉しいです。

兎村彩野

Illustrator / Art Director

1980年東京生まれ、北海道育ち。高校在学中にプロのイラストレーターとして活動を開始する。17歳でフリーランスになる。シンプルな暮らしの絵が得意。愛用の画材はドイツの万年筆「LAMY safari」。

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