便秘を解消するために実践したこと。バナナうんちでダイエットを卒業した話 2/2
2.さまざまな食材を食べる
便秘解消で最も大切なのが、さまざまな食材を食べること! 食物繊維といえば「野菜」というイメージがあるかもしれませんが、野菜“だけ”でセンイ補給するのはナンセンス。
そもそも食物繊維とは「炭水化物=糖質+食物繊維」なので、ご飯など炭水化物を多く含む食材は食物繊維を摂取する上でとても重要です。ご飯を食べたら太りそう……と思う方もいるかもしれませんが、食物繊維が多い“炭水化物”を選ぶと、“低糖質”になるので安心してくださいね。
うんちが細くてスッキリしない人は玄米ごはん、うんちが硬い人は麦ごはんがオススメです。
わたしは、うんちが硬くて悩んでいたので、麦ごはんを1日3食の主食にしていました。その日の運動量によって主食の量を変えていますが、現在は1食180グラム食べています。
“炭水化物”に加え、野菜や魚介類、肉類、海藻類、豆類、イモ類、キノコ類、ナッツなど種実類、果物類など、偏ることなくいろいろな食材を摂ることが大切です。
「今日はまだ海藻を食べていないから、夜食べよう!」など、わたしは1日にできるだけ多くの食材をとるよう心がけていました。
なかでもオススメは、ワカメやメカブ等の海藻類、納豆などの豆類、イモ類、キノコ類など。これらには食物繊維が豊富に含まれているので、食生活に取り入れてみてください。
たとえば、これがわたしの1日のメニューです。
(朝)ごはん、たまご、納豆、めかぶ、トマトなどの野菜
(昼)ごはん、海鮮サラダ、焼き魚、海藻入り味噌汁(外食)
(間食)焼き芋アイス
(夜)ごはん、牛肉や鶏肉、温野菜・キノコなど
さまざまな食材を摂りながら、うんち観察を続けていると「メカブを食べたら出やすいカモ!?」など“気づき”があります。
何がお腹に合うのかは、本当に人それぞれ。ぜひ、あなたのお腹に合った食べ物を見つけてみてくださいね。これが“腸”重要です。
わたしは自分のお腹に合うもの、合わないものを見つけたので、便秘解消のみならず、“うんコントロール”が可能になりました。カチカチ便が出ようが、緩い便になろうが、何をすれば良いウンチが出せるのか把握しているので、不安になることはありません。
あなたも目指せ! 便マスター!
■快便は“腸”ハッピー! お腹のイライラはゼロ
長年悩んだ便秘を解消して、一番良かったと思うのは、イライラしなくなったこと。便秘気味だと、ガスが溜まりポコポコするので、お腹へのイライラが止まりませんでした。
さらには、食べることにもネガティブで、便秘がヒドイ時期は食欲がありません。食べたらまたお腹にイラつきそうで、食べるのが怖かったのです。便秘が改善された今は、“腸”ハッピー! 食事に対する恐怖もありません。
本文に「万年ダイエッターだった」と記しましたが、うんち観察にくわえ、運動も並行して行ったので、便秘だけでなくダイエットも卒業(12キロの減量に成功)。
うんち観察をスタートしてから、便秘やダイエットに、頭を抱えることはなくなりました。もし排便や健康、美容に悩んでいたら、ぜひ、うんち観察から始めてみてくださいね。きっと、“腸”ハッピーな毎日になるでしょう。今日のウンチは、何色でしたか? どんなニオイがしましたか?
Text/梅原しおり
■便秘を解消する食事法まとめ
著者プロフィール
梅原しおり
うんち栄養士
みんながうんちを見て、自分に合う食事をみつける世界へ。
早稲田大学人間科学部卒(臨床心理学・健康心理学専攻)、栄養士免許保有。
過食症に悩んだ大学時代、行動療法や健康心理学、さらには独学で栄養学を学び、自力で完治させた。
卒業後、美容・健康関連の企業を経て、栄養士養成専門学校に入学。スポーツ栄養を専攻し、腸内フローラの世界にのめり込み今に至る。
現在はプロスポーツ選手やおなかの不調に悩む人のための栄養指導、レシピ開発などを行っている。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。