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1カ月便秘だった私がバナナうんちを出せるようになるまで

うんち、出していますか? ご自身が「快便のために心がけている生活習慣や食習慣」を寄稿いただくシリーズ。ご自身が試してみて良かった、快便になったと感じている方法を率直に綴っていただきます。今回は腸もみサロンを経営する高橋みきさんの寄稿です。

1カ月便秘だった私がバナナうんちを出せるようになるまで

静岡県浜松市で「便秘改善専門 腸もみサロン アオイ」を経営する高橋みきと申します。現在私は、便秘に悩む女性に「腸もみ」と食事改善で、毎日スッキリを手に入れるためのお手伝いをしています。

そんな私は、今では毎日バナナ状のうんちが出るのですが、実は幼少期から27歳頃まで重度の便秘体質でした。この記事では、体験談を含め、自分が試してみて良かった便秘解消法をお話しします。

◾️下剤でダイエットしていたはずが+15キロ

子どもの頃から快便だった記憶はありません。母に聞いても、赤ちゃんの頃からひどい便秘で、さらには赤ちゃんの頃から冷え性で、生後2カ月でひどい“しもやけ”になっていたそうです。

18歳で看護専門学校に入学した頃から、便秘は一気に悪化していきます。看護専門学校は、バイトをする間もないほど忙しく、病院実習や大量の課題などで、多忙な毎日を3年間過ごしました。

そんな中、唯一の楽しみは食べること! ラーメンやパンが大好きで、週に4回はラーメンを食べに行っていました(笑)。そのような食生活をすることで、元々便秘気味だったお腹の状態はさらに悪化し、下剤を使わないと便が出なくなってしまいました。

でも、市販の刺激性の下剤を内服すれば便は出るし、体重も減る。専門学校時代は、下剤でダイエットをしていました……が、気づくと専門入学時より体重+15キロになっていました。

看護師になると、夜勤でさらに体重コントロールが難しくなり、下剤の量も2錠、3錠、4錠……とどんどん増えていきました。こんな状態で22歳で結婚、24歳で長男、27歳で次男を出産します。しかし、このときに事件が起きました。

次男を妊娠中、いつも以上に便秘が悪化し、下剤をいくら飲んでも便がまったく出なくなってしまったのです。当時、空腹になると気持ち悪くなる「食べ悪阻(づわり)」の症状もあったため、便は出ていなくても食欲だけはありました。そのため、便は溜まる一方……。ついには、1カ月便が出なくなり、トイレで倒れました。このとき初めて、「あぁ、私は便秘で死ぬかもしれない」という恐怖を感じました。

そこから、体質を改善していかなければという思いが芽生え、何か良い方法はないだろうかとネットサーフィンを始めました。そんなときに「腸もみ」に出会い、腸もみと食事改善で便秘を改善することができたのです。

腸もみは、身体の外側から大腸の自然な蠕動(ぜんどう)運動を促したり、内側の汚れをこすり落とすことができる方法です。下剤の長期内服によって、大腸の蠕動運動が起きにくくなっていた私の腸は、腸もみをすることで自然な蠕動運動を促すことができました。

食事改善については、「これでもか!」というほど、片っ端から腸に良いと言われる食材を試しました。数々の失敗を繰り返していく中で気付いたことは、特に食事改善で重要なのは「食物繊維」と「乳酸菌」このふたつ。詳しくは、この後の5つのマイルールでご紹介します。

◾️快便のために心がけている5つのマイルール

1.夜寝る前、または起床時のセルフ腸もみ

腸もみとは、セルフでも行える簡単なお腹のマッサージです。前述したように、外側からの刺激(マッサージ)で、自然な蠕動運動を促したり、腸内の汚れをこすり落とすと言われています。便秘で腸に汚れが溜まっていると、血流が悪くなって腸が硬くなり、さらに周りの筋肉の血流も悪くなり、硬く張ってしまいます。1日頑張った腸を外側から優しくマッサージしてあげます。

腸もみに期待できることを少しだけ挙げると、
・便秘の解消やお腹のお悩み解決の手助けになる
・便秘薬がなくても排便できるようになる可能性が高まる
・腸全体の機能上昇(免疫細胞の生成、セロトニン生成・分泌、栄養の吸収ができる)
・腸がきれいになることで、体重減が期待できる
・むくみや倦怠感軽減の手助けをする
・お肌がきれいになる
・イライラしない毎日を過ごせる(個人的な感想)
・気持ちが前向きになる(個人的な感想)

などなど。お腹のお悩みの解決だけでなく、精神面にも影響を与える腸を整えることで、気持ちも前向きに過ごせるようになるのです。 

2.起床時の深呼吸

腸は「第2の脳」と呼ばれるほど、神経細胞が多数存在し、独自の神経網を持っているとも言われています。腸は臓器の中で唯一、脳からの指令がなくても反応が起こせる臓器です。そのため、ストレスに非常に弱い性質を持ちます。

現代人はストレスを感じやすい環境で過ごしています。当サロンのお客様でも明らかにストレスが原因の「ストレス腸」になっている方が非常に多いと感じています。自律神経を整えていくことも、便秘改善には大切なポイントなのです。

自律神経を整える簡単な運動は「深呼吸」。私は、朝起きたら可能な限り、朝陽を浴びながら「鼻から5秒で吸って、10秒で口から吐く」という深呼吸をするようにしています。もし朝陽を浴びられなくても、布団の中で深呼吸をしてから起きるようにしています。

3.食物繊維を摂る

便秘改善しよう! と決めたときにまず見直したのは食事でした。腸に良いという食事は一通り試してきました。特に、食物繊維については勉強を重ね、いろいろな食材を試しましたが、正直なところ思うような効果が得られませんでした(あくまでも私個人の話ですが)。

そんな私が、便秘改善に一番おすすめする食物繊維たっぷりな食事は「酵素玄米」。玄米を小豆と塩で炊き、炊飯器で3日間以上寝かせ、酵素を活性化させたものを酵素玄米といいます。

一般的に、玄米は食物繊維が豊富ですが、消化が悪く、便秘の人が食べると便を詰まらせるとの説もあります。しかし、この玄米を寝かせることで、消化が良くなり、栄養価がさらに高くなるといわれているのです。

私は、この酵素玄米を食べ始めてから、うんちが元気になったことを実感しています。具体的に言うと、毎日バナナ状のうんちが、毎朝するりと自然と出るようになりました。うんちは食べたもので作られていきます。いくら腸もみをしても、悪い食生活を続けていては便秘は解消されにくい。

私は無農薬の玄米に雑穀のセット、もち麦や切り干し大根などを入れて、酵素玄米を作っています。より風味が増して、美味しく発酵した玄米をいただけます。

私が実際に使っている無農薬玄米や雑穀セット

4.毎日味噌汁を食べる

腸内環境を改善するためには、発酵食品を摂り、腸内細菌を増やし、そして育てていくことも重要です。味噌は日本に昔からある発酵食品で、世界的にも人気があります。しかし、日本ではだんだんと消費量が減ってきているそう。

味噌は植物性乳酸菌の仲間なので、日本人である私たちのお腹との相性が良い発酵食品です。しかも、味噌は加熱しすぎなければ、腸にまで乳酸菌が届くと言われています。

腸内環境を整えるのには、1日1〜2杯の味噌汁に、食物繊維たっぷりなお野菜(ごぼう、さつまいも、大根など)やワカメなどの海藻類を入れて食べることがとてもオススメです。

5.頑張りすぎないこと

便秘改善専門サロンにいらっしゃるお客様の多くは便秘に悩まれています。そして、お客様と関わらせていただくことで感じること。それは、便秘の方は「頑張りすぎている」ということです。

私自身もできないのに完璧主義な一面があったり、無理に頑張りすぎて、自分を追い詰めてしまうことがよくありました。しかし、そうやって自分を追い詰めてしまうことで、便秘は悪化していきました。

腸は副交感神経が優位の時に活動が活発になります。緊張状態では交感神経が優位な状態なので、どうしても腸の活動が低下してしまいます。

「まぁ、いっか!」と頑張りすぎないようにしたり、「自分は頑張っている」と自分を認めてあげること。そうすることで、気持ちが楽になり、腸の緊張も一気にほぐれていき、腸も活動し始めます。

■腸スッキリ! で毎日笑顔で過ごせるように

私は以前、看護師として病院勤務をしていました。憧れていた看護師になれたのに、ストレスMAXな毎日。それに子育てが始まったら、さらに毎日がバタバタ……子どもにも当たってしまい、後悔で毎日泣いてばかり。精神的に崩れていくのがわかりました。

そんな私でも、腸もみと食事改善で毎日スッキリ! を手に入れたことで、子どもたちと笑顔で過ごせる時間が格段に増えました。毎日笑顔で過ごせるようになったこと、それが何よりも幸せです。さらには、同じように便秘に悩む女性のお手伝いができる仕事に出会えたこと、本当にうれしく思います。

さらに私は、腸もみと食事改善で便秘が解消したことで、体重もスッキリしました。便秘+体重のピーク時よりも−15キロになりました。また、平熱が35度台→36.8度まで上昇しました。便秘が解消したことで、全身のむくみがスッキリし、血流も良くなったことを実感しています。

振り返ればこれまで、ネットサーフィンであらゆる腸に良いと言われる食品、サプリメント等をいろいろ試してきました。なかなか効果が得られずに、「自分の便秘はもう改善しないのかもしれない」とまで思いました。そんなときに腸もみに出会い、久々のスッキリ感を感じることができました。

しかし、腸もみだけでは改善は難しい。食事を変え、うんちの質を変えていくことも必要です。今回ご紹介したことは、私自身が実践や研究を重ね、効果の出たものです。もちろん人に合う方法・合わない方法があります。

自分に合う方法を見つけることは、時間がかかるかもしれません。しかし、諦めずに自分に合う方法に出会えるよう、ご自身の身体と向き合ってみてください。美腸を手に入れ、毎日を笑顔で過ごせるはずです。

私が便秘改善できるまでのストーリーを漫画で簡単にまとめたものです

■医師からのコメント

「便秘の改善には、腸の中から整えることが大切ですが、外側からのケアとして腹部を温めたり、腸もみによって、腸の蠕動を促すことも有効といえるでしょう。

また、ラーメンやパンの過剰摂取によって、小麦粉に含まれるグルテンが腸の吸収機能に悪影響を及ぼして、便秘や下痢、原因不明の体調不良、肥満、精神疾患などを引き起こす『リーキーガット症候群』という病態が、最近のトピックスとなっています。

玄米食に切り替えることで、玄米そのものの食物繊維や栄養素によって、体調や便通がよくなったこともあると思いますが、小麦粉の摂取が減ったことも、より体質の改善につながった可能性があります。

便秘薬も必要に応じて有効な方法ですが、まずは、食生活と生活習慣を整えることが大切だと思います」(山中智哉医師)

Text/高橋みき
医療監修/山中智哉(オリーブレディースクリニック麻布十番院長)


※上記の方法は個人の感想であり、個人差があることをご了承ください。

『うんちを出して、きれいになる』バックナンバー

うんちを規則正しく出す人がしていること

うんちの量とキレイの関係

【便秘を解消した体験談】うんちを出すために実践したこと

うんちを出したいなら腸内細菌をペット扱いする

バナナ状うんちを出せる人がしていること

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DRESS編集部

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