4月特集「決別のときじゃない?」
誰かのためではなく、自分のための時代を歩くために
さよならを告げたいと、たまに思う。
部屋の片隅で埃をかぶっている電池切れの時計に。
流行りにのって買った、全然似合わないワンピースに。
ふたりでいたときの記憶を思いっきり美化してしまっている、あの人との写真に。
生活のそこかしこに溢れていて、離れたくても離れられなかった、手放すことのできなかったものを手放してみる。
そのものにこもった呪いやネガティブな感情もついでに成仏させて、次の時代に進む。
「終わりがあるから始まりがある」というのであれば、平成が終わるこのタイミングで思い切ってさよならしよう。
それぞれの新しい時代に出会うために。
誰かのためではなく、自分のための人生を歩くために。
Illust/はしゃ(@hasya31)
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