忙しい夫婦が式準備中に喧嘩ゼロで「最高な結婚式」を迎える方法
先日挙式したエルメスさん。連載【エルメス、今夜も好きにします】#10では、起業家として忙しい日々を送るなか、夫と共に進めてきた結婚式準備と式当日を振り返っていただきました。仕事などで忙しい女性が結婚式準備をする上で気をつけたいこと、当日目一杯楽しむコツを実体験を交えて綴ります。
先日、私事ではありますが、無事に結婚式を執り行うことができました。
今回は、忙しい現代女性、特にDRESS読者の同世代の方にも知ってほしいことと、今回結婚式でこだわったことをご紹介します。
とくにTwitterで私のことをフォローしてくださっている方は、ご存知かと思いますが、私も夫も経営者。お互いに忙しく過ごしていて、結婚式、特に準備は今思い出しても大変でした。
同じく日々仕事などで忙しい方たちが、結婚式準備をする際に、少しでも参考になれば幸いです。
■ゲストや周りへの配慮を忘れないで
当然のことではありますが、結婚式の日取りが決まったら、準備が本格スタートする前にゲスト、周りへの配慮を心がけて。
結婚式の準備は予想以上に心身を削ります。そのため、来ていただく友人でスピーチを担当している方は、式前に会って緊張させないようにする、親戚とは極力全員会っておく、会社は有給を使ってもいいように仕事に穴を開けないなど、意識しましょう。
遠方からいらっしゃる方が大荷物にならないよう、引き出物もかなり迷いました。
特に私は会社が新規事業をスタートしている時期と式が丸かぶりして、会社側に迷惑をかけてしまったため、後から考えると仕事関係者は会社側、新郎新婦の精神衛生上を考えて呼ばないという選択肢も考えてよかったかなと後で思いました。
昨今、30代の結婚式は、友人のみ家族のみで挙式する方が人気です。鉄のハートを持っている私でさえ、かなり精神的に負担がかかったので、招待ゲストは夫婦で話し合って決めるのが良いでしょう。
美容にも良くないので精神的な負担はできるだけ避けた方が良いです。
当日、私たちは招待ゲストをかなり絞ったことで、非常にリラックスできて、とても楽しかったです。
ただ、楽しすぎて爆笑の嵐で、写真を取る際はくしゃくしゃの顔が非常に多かったので、読者の方、当日は気をつけましょう(笑)。おすましフェイスの意識は、とても重要です!
■「こだわり」は妥協しない
こだわりたいところはプランナーさんにどんどん言いましょう! 結婚式は一生に1回きりだから、言わずは損。気になったことは遠慮せずに言わないと後悔が残ります(*「プランナーさん選び」そのものにも、こだわることをおすすめします)。
私たちは持ち込みたいもの、カメラマン、動画、小道具などにとにかくこだわりました。ゲストたちが楽しめるよう、私たちは盛大に赤字。お金は働けば帰ってくるけど、思い出は一生変えられません。
私がこだわったのは、
・料理
・花
・衣装と小物
正直、会場の料理は美味しくないとよく聞いていたので、絶対に美味しい食事を用意したいと思いました。
またホテルは内装に融通が効かないのと、堅苦しいのが好きではないので、都内のフレンチレストランにしました。
今まで参列した結婚式の中で料理がダントツに美味しかった! とゲストからたくさん連絡が来ました。
美味しいご飯は、心のエナジーです。ここはかなりグレードアップし、来ていただく方たちの心とお腹が満たされるよう意識しました。
ブーケは、黒と白でまとめシックに大人っぽく。また香水をつけられないぶん、香りの強い花を入れたかったので大好きなクチナシの花をチョイス。装花はわがままを発揮して、自分のイメージと相違がないように何度も打ち合わせを重ねました。
ホワイト、パステルオレンジ、パステルパープルの色調で会場装花もたっぷりと。
花はかなりグレードアップしました。花はゲストにプレゼントできるので、結果的にお金をかけても損しません。
もともとファッション誌に勤めていたことがあるせいか、友人たちの期待が非常に高かったため、衣装は海外インポートブランドのドレスを2着用意しました。
ドレスは早めのうちに試着をスタートするのが正解です。インポートは数も少なく、レンタル回数も決まっているからです。
サムシングブルーはシューズに取り入れました。
大好きな映画『セックス・アンド・ザ・シティ』で、主人公のキャリー・ブラッドショーが結婚式に履いていたマノロ・ブラニクのパンプス「ハンギシ」。
実はあの映画を観た後に購入し、いつか結婚式を挙げるときにと、大事に取っておいたものです。
■二の腕ケアはエステがおすすめ
メイクは、下地、コスメなど普段使用しているものを持ち込みました。敏感肌なので、メイクさんの用意されているもので荒れる可能性があったためです。
基礎化粧品も一応準備。当日、メイクが微妙だった場合、落として再度メイクできるよう、スキンケアも持ち込んで念には念を。
ヘアは事前にリハーサルしていたものと変更。もともとショートカットだったのが伸びて、リハ時にはボブ。下ろす予定だったものを、ウィッグをつけて長さを出し、ロングヘアにしました。
ドレスがかなり豪華だったので、バランスを取るためにポニーテールでボリューミーにしたところ、正解でした! インポートのドレスは日本人だと体型や顔が負けることもあるため、思いっきり派手にしてOK。
ピアスも思いっきり大きめで派手なものを海外から取り寄せました。小顔効果もバッチリ、私らしさも出せたと思います。
体型に関しては、メリハリボディを心がけて、細くなりすぎないように筋力トレーニングをかなり強化しました。お尻と背中を念入りにしたものの、腕はもう少し細くしたかったかも……。
腕は筋力トレーニングよりエステの方が結果が出やすいです。式前に駆け込みで行きましたが、これから式を挙げる方は、定期的に通うのが良いでしょう。
当日は腕を胴体から気持ち離すように心がけましょう。ぴったり胴体にくっつけると腕が太く見えるため。
■準備は「仕事」だと思って、本番は楽しみ尽くす
準備期間はとにかくプロジェクト、仕事だと思いながらやると、かなりスムーズにいきます。
夫も私もプロジェクトマネージャー。お互いが役割を分担し、抜け漏れのないようタスクシートも作って、お互いが進捗を共有しながら進めたので、結婚準備中に発生しがちな喧嘩は1回もありませんでした。
忙しすぎて仕事と両立ができなかったら遠慮せず有給を取る、また気持ちに負担をかけすぎないこと。1日サボったところで取り戻せる範囲です。
そして、当日はとにかく楽しむこと。私はご飯もしっかり食べてお酒も嗜みました。
美味しいご飯とお酒のおかげでいつもの自分らしく過ごせました。
後から写真を見返しても自然な表情が多く、緊張した面持ちもゼロ。写真を眺めていると、いつでもあの日に帰ることができます。
なので当日はリラックス! 思いっきり楽しんでください。
準備と心構えさえしっかりすれば、当日は人生最高の日になります。
ホラー映画、おしゃれとハイブランド、漫画とコスメリップをこよなく愛するハーフの30代。長年ファッション誌で勤務。現在は起業家。