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私がお風呂に日本酒と涙を持ち込む理由

“綺麗になりたい”と思っても、何もしたらいいかわからない、どんなモチベーションでがんばればいいのか。悩める方に読んでもらいたい連載【エルメス、今夜も好きにします】#2では「お風呂美容」についてお届けします。お風呂は魂の洗濯。そして女性の美を作る場所。その理由をエルメスさんが綴ります。

私がお風呂に日本酒と涙を持ち込む理由

■バスタイムは魂と肉体のデトックスに

皆さんは毎日湯船に浸かっていますか? シャワー派の人もたまに浸かる人もいるかと思いますが、私は365日湯船に浸かるようにしています。

女優やモデルなど、美しさを維持するのが不可欠といえる職業の人たちが、必ずと言っていいほど毎日湯船に浸かるのには理由があるからです。

そこで今回は、入浴がもたらす肉体と精神への素晴らしい効果をご紹介します。

■入浴がもたらす抜群の美容効果

一般的に、女性は男性よりも筋肉量が少ない傾向にあり、血行不良に悩まされている人も少なくありません。夕方になるとむくみやすくなったり、肩や腰が凝ってきたりするのは、長時間同じ体勢を続けることによって、血の流れが悪くなるのが原因です。

もちろん、合わせてリンパの流れも悪くなるので、いち早くケアするのが美容的にもカギとなります。血流やリンパの流れが悪くなると、筋肉の動きも悪くなり、脂肪がつきやすくなったり、肌にも悪い影響が出たりすることも。

ダイエット面・スキンケア面ともに、血流やリンパの流れは強く意識しておきたい重要事項です。それらの“流れ”にアプローチするケアが「入浴」です。

・肌のくすみ
・肩こり、腰の痛み
・足のむくみ
・冷え性

これらが特に気になる方は、毎日湯船に浸かることをおすすめします。

お湯に浸かり、体を温める・水圧により血流が良くなることで、上記の悩みが改善に近づきます。

特に脚痩せや顔痩せが気になる方は、湯船に浸かることを毎日のルーティーンに取り入れてほしいところ。
顔痩せするには、首や肩の血流が良いことが不可欠。脚痩せも同じです。現代人はデスクワークが多く、血流が滞りやすい脚は、ケアをしないとどんどん太くなっていきます。

■入浴中に泣けば、涙を流した証拠は残らない

私の場合、30代に突入した頃から、「泣く」という機会をどんどん失っていることに気づきました。歳を重ねるにつれてプライドはもちろん、立場も邪魔して、心がどんどん固まっていき、感受性の柔らかった娘時代のように、簡単に涙を流すことができない――。

私の好きな歌人の著書で、「大人の女性は男の前で泣かない。湯船のお湯に頭をつけて、涙を流した証拠を残さないの」と書いてる節がありとても共感したのを覚えています。

それを読んでから、私も「泣いた証拠」を残さないよう、湯船に顔をつけて泣きます。仕事でどうしても辛いことがあったとき、どうしようもなく不安になったとき、泣けないけど泣きたい――そんなとき、私は入浴中に泣くのです。

お湯に顔をつけて泣けば、それが涙なのか、お湯なのかわからない。私が、経営者として、そして30代の女性としてやっている魂のデトックスです。

大人の女性が、泣く場所はお風呂場。泣けなくなって心が固まった自分に、泣ける場所を与えてあげてください。

■女優もやっている日本酒入浴で滝汗を流す

スタイルも肌も抜群に美しい女優さんが雑誌のインタビューで、毎日「日本酒」を浴槽に入れて入浴しているとおっしゃっていました。私がまだ10代の頃だったと思います。試しにスーパーで大容量の安い日本酒を買い、湯船に入れたところ、お湯に浸かり始めて5分くらいで汗がじんわり。

15分経つ頃には滝汗! 今までにないくらいのスピードと汗の量に驚きました。

その後、妹や母も同じく、「汗が止まらない!」と絶賛し、我が家ではすっかり毎日の日課に。入浴後も二次発汗が止まらずずっとポカポカ。冷え性もだいぶ改善されますし、日本酒の保温効果と、麹のおかげか、肌もすべすべ乾燥知らず。

私はスーパーで安価で手に入る「白鶴 まる」をずっと愛用しています。入浴前にまるをコップ1杯分湯船に入れるだけ。お湯の量が多いときや、今日はとことんデトックスする! と気合いが入ってるときなどはコップ2杯分に調整。
まると一緒に計量カップをお風呂場に置いて置くと便利です。

熱めのお湯にするとのぼせてしまうため、温度は38〜39度くらいがちょうど良いと思います。私はのぼせない体質なので、42度の熱めのお湯に5分入る、出て1分休憩といった流れを5セットくらい繰り返して入っています。

お風呂のお供として、必ず漫画か書籍を持ち込んで。手を乾燥させたくないので、できるだけ湯船に手はつけないようにしてます。

驚くほど体がスッキリし、軽くなる感覚があるので、興味のある方は試してみてください。コップ1杯の水を持ち込み、水分補給しながら入浴すると良いと思います。

就寝直前に長湯をすると、神経が高ぶって眠りに入りづらくなるため、寝る予定時間の1時間半前に済ませた方が良いです(できれば2時間前)。

■バスルームで美を磨く

美容にも、精神にも良い入浴。私がずっと一線で活躍するために続けている方法です。

美はお風呂場で作られる! と言っても過言ではありません。

身も心もデトックスする習慣、おすすめです。お風呂場に涙と日本酒を持ち込んで、明日も美しく1日を始めましょう。

『エルメス、今夜も好きにします』バックナンバー


#1:「綺麗になりたい」という無垢な欲望に乾杯

#2:私がお風呂に日本酒と涙を持ち込む理由

#3:トマト農家に生まれていたら私はもっと美肌だったかもしれない、という妄想

#4:30代からの「脂肪と筋肉と美味しいもの」と賢く付き合う方法

#5:ふんわりおっぱいに夢と希望を詰め込んで歳を重ねていきたい

#6:私がドンペリをごちそうしたい相手

#7:「ヤクルト美容」で腸内環境改善からの美肌を目指す

#8:1カ月で-2キロ。発酵食品を1日2回食べ始めて変わったこと

#9:アルコール・カフェイン断ちして気づいた嬉しい「肌変化」

#10:忙しい夫婦が式準備中に喧嘩ゼロで「最高な結婚式」を迎える方法

#11:「乳液でクレンジング」のすすめ。肌にやさしくコスパもいい

#12:液体サプリメント「リポカプセル」で美容人生が変わった話

エルメス

ホラー映画、おしゃれとハイブランド、漫画とコスメリップをこよなく愛するハーフの30代。長年ファッション誌で勤務。現在は起業家。

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