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理想の結婚相手とは、理想の人生に伴走してくれる人【魔女たちの結婚相談所】

これまで累計2万人以上の女性をサポートしてきた“結婚のプロ”が運営する婚活結社『魔女のサバト』。この春『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本:35歳からのナチュ婚のすすめ』を出版しました。自分らしくいられるパートナーの探し方は? 私に合う婚活方法は? 実際に婚活に悩む女性を通じて、3人の魔法を体験してみませんか?

理想の結婚相手とは、理想の人生に伴走してくれる人【魔女たちの結婚相談所】

「積極的に動いているのに運命の相手と出会えない」
「興味のない人からはアプローチを受けるのに、気になった人には相手にされない」

婚活の仕方が悪いのか、そもそも結婚に向いていないのか……。

ここは、結婚はしたいけど婚活に少し疲れてしまった女性が集まる「魔女たちの結婚相談所」。結婚のプロである3人の魔女が、悩める女性の相談に乗っています。

本日の相談者は、前回に引き続き婚活歴10年のくみさん。前回くみさんは、魔女たちから「理想の結婚のための自己分析方法」を学びました。本日はどんな結婚に効く魔法を学ぶのでしょうか……?

相談者:くみさん

『魔女たちの結婚相談所』前半はこちらで読めます!

3人の魔女プロフィール

川崎貴子
キャリアコンサルティング会社「リントス株式会社」の代表取締役。働く女性のための婚活サイト「キャリ婚」、婚活結社「魔女のサバト」を主宰。これまでに2万人以上の女性の悩み相談を受けてきた。別名黒魔女。

金沢悦子
株式会社「はぴきゃり」の代表取締役。女性限定キャリアの学校「はぴきゃりアカデミー」を主宰。「ワーキングウーマンタイプ(現ウーマンタイプ)」の初代編集長を務める。別名白魔女。

トイアンナ
P&Gジャパン、LVMHグループを経て独立。キャリアや恋愛について執筆する。書籍『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』『やっぱり結婚しなきゃ! と思ったら読む本』など。別名妖精。

■まずは、現状の“理想の相手”を考えてみよう

川崎貴子さん(以下、川崎):今日は、くみさんの“理想の結婚相手”を分析していこう! まず、くみさんの好みのタイプを教えてくれる?

くみ:コミュニケーションがきちんと取れる人がいいですね。

7年間片思いをしていた人はあまりコミュニケーションがあまり得意ではなかったんですけど、直近でお付き合いしていた人はコミュニケーションが取れる人で……たとえば、私がボケるとツッコミを入れてくれるとか、テンポよく掛け合いができる人だったんですね。その反応の良さが心地よくて、「やっぱり私コミュニケーションがしっかり取れる人が好きだな」と思いました。

金沢悦子(以下、金沢):なるほど。くみさんに事前に伺っていた婚活を始めた理由のひとつには、「コミュニケーション能力を高めたいから」があったよね。

くみ:そうです。婚活を通じて、私もコミュニケーション能力を高めたいなと思っています。前回の記事でもお話ししたのですが、今中国の方と少しいい感じになっていて。でも、私が日本語しか話せないから、なかなか会話が続かないんですよね……。この人とコミュニケーションが取れるようになったら、きっとこれから先どんな人とでもスムーズにやりとりができるようになるはず! と思ってデートは続けているのですが。

金沢:コミュニケーション能力を高めること自体はすてきだと思うんだけれど、くみさんの婚活のゴールって、コミュニケーション能力を高められたらいいんだっけ?

くみ:うわ……いや本当ですね……。違います、結婚相手を探すために婚活しています……。

金沢:だよね。オレンジの性質(※)のくみさんは、負けず嫌いで努力家だから、婚活でも「自分のスキルアップ」を見出そうとしている。結婚もしたいしスキルアップもしたい。一石二鳥が好きなんだよね。でも、今のままじゃ二兎を追う者は一兎をも得ずになっちゃう。まずは、「自分をスキルアップさせてくれる相手」ではなくて、「理想の結婚生活を共にできる相手」を明確にしていこう。

※統計心理学を用いた自己分析“i-color”というツールを使用すると、その人の性質を12色で分けることができる。オレンジは、「結果を出すこと」に価値を見出すタイプ。

■理想の結婚相手は、理想の人生から逆算する

川崎:私たちの婚活結社では、理想の結婚相手を見つけるためにまずは「理想の人生」を考えるの。

くみ:なぜ先に理想の人生から考えるんですか?

川崎:結婚はあくまで人生の一部だから。くみさんがどういう人生を送りたいか。その人生を送るにはどんな結婚が必要で、その結婚にはどんな相手が適しているのか。そうすると、くみさんの理想の人生に怪訝な顔をしそうなタイプは避けられるでしょ?

くみ:なるほど。理想の人生とは、具体的にはどう考えていけばいいのでしょうか?

トイアンナさん(以下、トイアンナ):「心もおサイフも満たされているとき、私は……」から始まる文章を50個書き出すんです。ポイントは、現実を見ないこと。非現実的だと思っても、自分が心からワクワクできることを好きに書いていってほしいんです。たとえば私の場合は、「年収3000万稼いでいる」とか、「死ぬ間際にトリュフの匂いをかげる状態にある」とか書いてあります(笑)。このくらい、荒唐無稽なもので大丈夫です。

くみ:なるほど…! 面白そう。50個書けたら、次は何をしたらいいですか?

金沢:50個書けたら、そこからふたつずつ取り出して「どちらのほうがよりワクワクするか」で比較検討してみて。それを繰り返して、最終的に5つまで絞りこむの。そうすると「理想の人生5つパック」ができあがる。それがくみさんの現在の理想の人生を言語化したものになる。

くみ:そこからどうやって理想の相手につなげていくんですか?

トイアンナ:その5つの条件を乱さずに並走してくれそうな相手の条件を“3つ”考えるんです。それを、私たちは“3つのイエス”と読んでいて。

たとえば私の理想の人生5つパックは、

1.安定して年収が3000万円ある
2.そうそうに延命を諦め緩和ケアに全力を注ぐ
3.気がついたら大きな仕事をしていたと思っている
4.ダメな自分も大好きでいる
5.家政婦さんが家事を担ってくれる

そして、この希望に沿った3つのイエスは、

1.子どもがいてもいなくてもいい人
2.自分がダメになりそうなとき、ちやほやしてくれる人
3.自分で自分の機嫌を取れる人
なんです。

年収3000万を安定して稼ぐとなれば、子どもを考える余裕がないかもしれない。だから、私の理想の人生には、「子供がいてもいなくても、どっちでも構わない」という考えの人がパートナーだとうれしい。また、私の隣で「今日もかわいいね!」「毎日すごいね!」とちやほやしてくれる人がいたら、どんなにつらいときも自己肯定感を高く保てそうですよね。

くみ:私も理想の人生5つパックを一緒に叶えてくれる相手を考えてみます!

川崎:3つのイエスを考えるときに注意してほしいことがひとつあって。逆張りをしないこと、なんだよね。

くみ:逆張りってなんですか……?

トイアンナ:たとえば、「以前友達が少ない人と付き合っていて、24時間365日依存された経験があってつらかった。だから私にはきっと友達の多いタイプの人の方があっているんだ!」といったように、“過去にお付き合いしていたタイプとは真逆のタイプ”を選ぶ思考のことです。

それで「友達が多い人」を探してお付き合いできたとして、その人が「仕事終わりは毎日友達と飲み会なんだ! 週末はほぼ毎週海でバーベキューしているよ」ってタイプだとそれはそれでお付き合いを続けるのがしんどくなることもあるじゃないですか。

前に付き合っていた人のタイプは、もちろん今後の人生のパートナーを選ぶうえで参考にはなります。でも、「この人のこの性格が嫌だったから次付き合う人は真逆の人!」としてしまうと、失敗しやすくなるんです。

川崎:「昔のパートナーがネガティブな人で苦労したから、私の理想の人はポジティブな人に違いない!」と、昔のパートナーとの比較で理想の相手を考えるのは3つのイエスではやっちゃいけないことなの。「自分の理想の人生がこうだから、こういう人がいい」というように考えてみてね。


くみ:私も、長年片思いしていた人はコミュニケーションがうまく取れない人だったから、「私の理想の相手はコミュニケーションが高い人に違いない!」と思い込んでいたのかも……。気をつけて考えてみます!

■“3つのイエス”が決まると、理想の相手が寄ってくる

川崎:3つのイエスが決まると、理想の相手がどんどんくみさんのところに集まってくる可能性が高まるよ。

くみ:3つのイエスを決めただけで?どうしてなのでしょう?

川崎:たとえば、くみさんの友人に3つのイエスを伝えておくと、くみさんの理想に近い相手を紹介してくれる可能性がグンと高まるんだよね。人の記憶力ってそんなに高くなくて。同時に3つくらいしか覚えられないの。でも、その3つだけは記憶に残りやすい。選挙公約とか標語とかもそうでしょ?

だから、3つのイエスが決まったら、それぞれ簡単な言葉に置き換えて周りに伝えておくといいよ。そうすると、周りの友達はくみさんの理想のタイプを覚えていられて、それに近い相手が現れると真っ先にくみさんの顔を思い出せるようになるよね。


くみ:なるほど。ちなみに、どのくらい簡単な言葉だと相手に覚えてもらいやすいのでしょうか?

川崎:「理系・メガネ・細身」とか。覚えやすいでしょ(笑)。これ、私の友達が実際に思い描いていた理想の相手の条件なんだけどね。その友達の知人が居酒屋で飲んでいるとき、たまたま隣の席で飲んでいた人が「理系・メガネ・細身」だったんですって。そこで親友は友人のことを思い出して、その場で彼の連絡先を聞いて友人につなげたら……なんと、ふたりは結婚することになったんだよ。

くみ:すごい……そんなこともあるんですね……!

川崎:そのくらい、簡単な3つの言葉の伝播力はすごいのよ。もちろん、なんで理系の人がいいのかとか、どのくらい細身がいいのかとか、背景の設定や細かい定義づけは自分の中でしておくべき。でも、周りに協力してもらうためには、簡単な言葉でも言い表せるようにしたほうがいいよ。

トイアンナ:ただ、注意してほしいことがひとつあるんです。簡単な言葉にするとき、あんまりにも抽象的なワードだと相手に伝わらなくなるから、なるべく具体的な表現に落とし込めるようにしてみてください。たとえば、「優しい、誠実、面白い」とか。抽象的だと相手も覚えづらいし、なにより人によって判断基準が全然違うから、もし紹介してもらえたとしても「私の理想のタイプとは全然違う……」なんてことになりやすい。


くみ:確かに、「理系」や「メガネ」は揺るがないけど、「優しい」や「誠実」は人によって基準が違いますもんね。私は優しいと思っている人が、他の人からすると全然優しい人ではなかったり……。

川崎:そうそう。だから、簡単な3つの言葉にするときは、誰から見てもブレないような具体的な言葉にするように意識してみてね!

■結婚したいなら、結婚相談所を活用すべき?

くみ:3つのイエスを活用すれば、理想の相手を見つけやすくなることはわかりました。でも、あくまで可能性が高まるだけあって、身近に誰も該当する人がいない場合もありますよね……。やっぱり結婚したいなら、結婚相談所に登録すべきなのでしょうか?

トイアンナ:うーん……。前回、好きになるまで半年かかった人のお話をしていたじゃないですか。それを聞いて、くみさんって火がつくまでに時間がかかるタイプなんじゃないかなと思ったんですが、実際のところどうでしょう。

くみ:はい、そうです! なので、できればじっくりお互いを知ってからお付き合いをしたいですね。

トイアンナ:ですよね。これまでくみさんのお話を聞いている限りだと、結婚相談所には向いていないような気がしているんですよね……。実は、結婚相談所って入会から退会まで平均6ヶ月なんですよ。その間に8人とお会いして、2、3カ月以内に3人まで絞って、そして半年以内に1人に決めて……という世界。

くみ:へ、へぇ……。

川崎:くみさんの表情が凍りついている(笑)。

くみ:ちょっとびっくりしてしまいました……。確かに、そのスピード感についていける気はしないですね……。結婚相談所から早く相手を決めるように指示されるのでしょうか?

トイアンナ:そうですね。でも、結婚相談所は親切心から早期退会をアドバイスするんです。在籍期間が長くなればなるほどお金もかかるので。早く相手を見つけて退会して幸せになってね! という気持ちから、そう促すんですよね。

くみ:そうか……。入会金以外にも、毎月お金がかかってきますもんね。

トイアンナ:お金はかかりますが、プロのアドバイスを受けられるので「私の人生には絶対結婚が必要!」「できるだけ早く結婚したい!」という人にはおすすめです。くみさんは、絶対結婚したいですか? それによって結婚相談所がくみさんに必要かどうか、答えが変わってきますね。

くみ:それでいうと……結婚を絶対にしたいというよりは、子どもが欲しいから、そのために結婚をしなければと思っているかもしれません。でも、結婚相談所だと私の年齢で避けられてしまうのではと危惧していまして……。もう今年40歳になりますし……。

トイアンナ:なるほど! 「出産」をゴールに置くのであれば、結婚相談所は強い味方になってくれますよ。今のくみさんに必要なのは運命の結婚相手ではなく、運命の担当者かもしれませんね。

くみ:運命の担当者……?

トイアンナ:40歳という年齢から、「結婚は難しい」と一蹴する担当者もいると思います。一方で、「40歳以降で結婚して子どもを持つ人なんてたくさんいますよ!くみさんに合いそうな方早速探しますね!」と前向きに対応してくれる担当者もいるんですよね。なので、まずはくみさんを理想の結婚に導いてくれる、運命の担当者を探しましょう。

金沢:後者のような担当者と出会うには、くみさんと同じくらいの年齢の女性の成功事例の多い結婚相談所を選ぶといいよ。アラフォー専門を謳っている相談所もあるので、興味があったら探してみて!


くみ:なるほど。でも、結婚相談所って小さいところから大手までたくさんあるじゃないですか?やっぱり、大手の方が出会いの数も多いのでしょうか?

トイアンナ:実は小さいところも大きいところも日本結婚相談所連盟というところに登録していて、使っているデータベースは一緒なんです。だから、どこの相談所からも閲覧できる会員情報は同じ。相談所の規模ではなくて、相談所の方針や、担当者との相性の方が大事だと思います!

ただ、先にも言ったように、くみさんには結婚相談所の早期退会を推奨する傾向が合わない可能性も高いんです。それでも、「子どもが欲しい。だから絶対に結婚したい」という考えがブレないのであれば、相談所はとても役に立つと思います。そのためにも、まずはくみさんの「理想の人生」を徹底的に考えてみてください。くみさんの理想の人生に「子ども」が必要なら、相談所はきっと心強いパートナーになってくれるはずです。


くみ:ありがとうございます。まずは、理想の人生と3つのイエスと向き合ってみます!

***

魔女たちの結婚相談所の連載第2回目となる今回、相談者のくみさんは魔女たちから「理想の人生・理想の結婚相手の分析方法」を教えてもらいました。自宅に帰ったくみさんは、早速魔女たちから教えてもらった分析方法をもとに、理想の人生5つパックと3つのイエスを考えてみたんだとか……。

次回は、くみさんの理想の洗い出しと、魔女たちからのアドバイスを経てくみさんにどんな変化があったかを追っていきます。


今回紹介した理想の人生や3つのイエスについてもっと詳しく知りたい方は、3人の魔女が記した『結婚しなきゃ! と思ったら読む本』をご覧ください。「ときめく人」ではないかもしれない。でも、「一緒にいて楽な人」を探す魔法が載っています。

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