【3つの事例】さまざまな結婚のかたち 〜事実婚・週末婚・別居婚〜
結婚と一口に言ってもそのかたちはさまざま。自分たちだけの“オンリーワン”な結婚のかたちを見つけ、暮らし方、生き方を選択する。コミュニケーション・コンサルタントの西澤史子さんが、3つのケースから、令和の結婚のかたちを考えます。
こんにちは。コミュニケーション・コンサルタントの西澤史子です。
先日、三代目 J SOUL BROTHERSのELLYさんとモデルのMEGBABYさんが入籍結婚をせずにパートナー同士のまま第一子を授かったというニュースがありました。
男性も女性もさまざまな価値観や生き方ができる時代だからこそ、すでに入籍、同居=結婚がスタンダードだった時代は緩やかに終わりを告げているのかもしれません。それぞれの結婚のかたちを3人の女性を通じてご紹介しましょう。
■ケース1.事実婚
あえて入籍をしないことで恋愛の緊張感とドキドキを継続
ひとりめは事実婚を選択したIさん(35歳)。
Iさんは女優さんかと思うばかりの容姿端麗で華やかさのある女性で、トレーダーとして成功し、保有資産は億を超えるそうです。
入籍婚となるとお互いの家族構成や履歴、仕事や資産状況をある程度開示しなければならないという暗黙のプレッシャーがあります。家族構成や履歴、仕事までは全く問題ないけれど、資産は開示したくなかったというIさん。そんなときに知り合った彼は同じ30代。業界が全く違うもののその業界ではプロとして実績と信頼を得ている人だそうです。
彼もIさんに惹かれ、パートナーとして一生を共にしたいと感じたそう。
Iさんと彼は今5年目を迎えるそうですが、お互いが愛おしく、好きという気持ちはますます高くなっているそうです。
■ケース2.週末婚
会えない飢餓感が生む密度が魅力な週末婚の良い面とリスク
入籍はしたり、しなかったり。けれど、実際に会えるのは週末や限られた日だけ。そんな形を週末婚と呼びます。
Mさんは40代後半。三田寛子さんに雰囲気が似た品と感じの良さが漂う上品な女性です。
Mさんのご主人は出張が多い上に2〜3年に一度の転勤が必ずある職種。
※週末婚(しゅうまつこん):1999年4月9日から7月2日まで毎週金曜日22:00〜22:54、TBS系の「金曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。主演は 永作博美。(出典:Wikipedia)
週末婚は会いたくても会えないという飢餓感を生みます。だからこそ会ったときには互いを抱きしめたい、温度を感じたいという密度の高い関係になるとMさんは言います。
結婚して20年以上。お子さんが大きくなるに連れ、週末婚のスタイルに慣れてしまったMさんは今別の悩みがあるといいます。
会えないことがスタンダードになってしまうと、ずっと一緒にいる事がイレギュラーになる。週末婚のリスクとして覚えておいた方が良いかもしれません。
■ケース3.別居婚
ひとりの時間と場所を尊重したい、だから別居婚を選びました
Tさんは20代後半。仕事はデザイン関係でフリーランスで活動しているため、自宅が事務所を兼ねています。
Tさんのパートナーも同じくクリエイターだということ。
入籍はしていけれど、Tさんご夫婦にお子さんはまだ居ません。将来的には子供を持ちたいと考えていますが、タイミングを考えてしまうそう。
別居婚はお互いの自由を尊重できますが、出産や子育てなどの夫婦共同で行うことをしようとすると調整が難しいという側面も。
たしかに、一生別居婚でなくともテンポラリーな別居婚で、お互いの存在がどれだけ大切か、いないと寂しいかなどを理解する時間となるかもしれません。
■オンリーワンの結婚のかたちを見つけ、生き方を選択する時代
これまでのスタンダードにとらわれず、自分だけのオンリーワンな結婚のかたちを見つけ、生き方を選択する、それが令和の結婚のスタンダードになっていくのかもしれません。3人の女性から話を聞いてみると、概念としてしなやかに、やわらかく捉えられるもの、それが令和の結婚のかたちかもしれませんね。