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結婚の終わり方【成功する結婚#10】

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本連載では、結婚する前の準備の一環としてパートナーと話し合っておきたいトピックについてご紹介してきました。最終回は、結婚式を前に盛り上がるカップルにとっては無縁のように思われる「結婚がどのように終わるのか?」という問いをテーマに考えてみます。

結婚の終わり方【成功する結婚#10】

結婚は「ゴール」でなく「通過点」

結婚16年目になる夫と私が、結婚前に受けたプレマリッジセミナーの内容をご紹介する本連載も、今回で最終回です。




プレマリッジ・セミナーとは

他人であるふたりの人間が一緒になり、家庭を築いていくにあたって、事前に知っておいた方がよいことについて理解を深めるために行われる話し合い。多くのカップルが集まり、それぞれにカウンセラーがついて話し合いを進める。

話し合う項目には、価値観、お金、家族関係、友人関係、コミュニケーション、性生活、政治、宗教……などがある。



第1回目の連載でもお伝えしたように、結婚生活を円満に乗り切っていくためには、まず「ふたりの結婚観を話し合う」ことがとても大切です。「結婚」という言葉でそれぞれが考えていることが、まったく違うということもあり得るからです。

そして、結婚観に違いがあることがわかったら、その違いをどうするか? ということまで話し合えるとよいでしょう。

婚活が長引いていたり、思うような人に出会えなかったりすると、結婚がとても遠いものに思えて、心が折れそうになることもあるかもしれません。そして、「結婚しさえすれば幸せになれるのに」とか「とにかく結婚できれば」という思考になってしまうことも。

よく「結婚はゴールでなくスタート」と言われますが、どちらかというと結婚はマイルストーン(通過点)ではないかという気がします。

ふたりの歴史は、結婚したあとも紡がれていく

「夫婦という関係の始まり」と言う意味では結婚はスタート地点。

ですが夫婦になる前にも、ふたりの関係にはすでに歴史があります。そして結婚したあとも、その歴史はまだまだ続いていきます。

結婚したあとに来る次の通過点は何でしょうか?

プレマリッジ(結婚前)の時期に、ふたりのカップルとしてのビジョンを、この通過点という視点から考えてみると、より未来が具体的に見えてくるでしょう。

結婚式とハネムーンが終われば、その次にくるライフイベントは、人によっては新居への引っ越しや、妊娠・出産かもしれません。あるいは海外赴任、転勤、転職、昇進など、キャリア面のことが想像しやすいという人もいるでしょう。

パートナーシップという観点から見た、次なるマイルストーンはなんでしょうか。

例えば、ふたりにとって意味のある日(出会った日や、結婚記念日など)はちゃんとお祝いする、とか、決まった頻度でデートをする、特別な体験をしに出かける……ということがあると、結婚したばかりのころの気持ちを思い出すきっかけになります。

果てしなく続くかのように思える結婚生活。日常をずっと積み重ねていっても、最初のころの感動を忘れないようにするには、やはりそれなりの工夫が必要だと思います。

結婚はいつか終わる――そのときのふたりをイメージできますか?

日本では、結婚するときに離婚のことを考えて備えるようなカップルはまだまだ少ないですが、アメリカでは「婚前同意書」という言葉が一般的になっています。

「婚前同意書」は、結婚前に結ぶふたりの約束を、法的効力のある契約の形にまとめたものです。夫婦のあり方や結婚生活におけるお互いの役割、中にはセックスの頻度などを盛り込むカップルもいますし、「離婚したときにどうするか」という項目では、その場合の財産の分配や、子どもがいた場合の養育権など広範囲に渡るものもあります。

セレブや資産家の結婚で「婚前同意書」が話題になることが多いですが、もちろん一般の人でも作成できます。中には「結婚〇〇年目の離婚のときは、妻は〇〇〇円をもらう」など、非常に細かな項目があるものも。

日本ではおそらく「縁起でもない」ということで、おそらくメジャーにはならないであろうこの「婚前契約書」。でも現実には「すべての結婚はいつかは終わる」のです。

「どちらかが亡くなるまでずっと仲良しだった」というのは、多くの人にとって理想のシナリオでしょう。ですが、そうでない場合の終わり方へのイメージを持つことは、非常に大切。

ビジネスの世界では、プロジェクトが始まる前に、「なぜこのプロジェクトが失敗したのか」ということを考えてみる"pre-mortem analysis"というプロセスがあります。

これは「生前の分析」というニュアンスの言葉で、患者が死亡した後に、死因や医療行為にミスがなかったかを調べるために行われる「 postmortem analysis(検死)」の逆の意味として作られた言葉だそうです。

このコンセプトを結婚にも適用して、「私たちの結婚が終わる理由はなんだろうか」と事前に考えてみることは、それまで想定していなかった部分にも光をあて、関係を脅かすリスクになりそうな要素をあらかじめ洗い出すことになるのではないでしょうか。

結婚は自分の不完全さと向き合うベストな方法

例えば、この会話をきっかけに、それぞれが考えている「浮気の定義」に話が及ぶかもしれません。

なにをもって浮気とするか、というのは人によって考え方が違います。また、それぞれの「浮気だと判断するライン」や、「浮気をしない」という約束が破られたときにどうするかという点で、ふたりの考え方に細かな違いがあるなら、それを明確にしておくことは非常に役に立ちます。

結婚が終わる理由をすべて挙げていって、それらすべてを話すことは不可能かもしれません。

でも、今までに結婚してきたカップルの多くが通っている道については、すでに十分な情報があるわけで、大事だと思われる点についてだけでも、お互いに触れておくことをおすすめします。

先日、ある海外ドラマの主人公が、「結婚とは自分の不完全さと向き合う最適な方法である」と言っているのを耳にして、「これは本当にそうだな~」としみじみ感じました。

私にとって、夫との関係は今までのどの人間関係よりも濃く、ドラマチックで、自分をよりよく知るきっかけを与えてくれるものです。

ふたりは同じチームで戦う同士であり、またお互いの一番の友達でもあります。

そして、長い時間を一緒に過ごしてお互いを知り尽くしているからこそ、時にはぶつかり合うし、その関わりを通して自分の不完全さを否応なしに見せつけられ、落ち込むこともあります。

でも、そういった山や谷を一緒に超えながらも、やはり自分を一番に考えてくれる、対等な存在がこの世にいるということは本当に貴重でありがたいことです。

これから結婚という道を選ぶハッピーな皆さんには、ぜひ「結婚式」を超えた未来を見据えて、十分な準備をした上で、「自分以外の人の人生を自分のものと同じくらい大事にして、その関係と正面から向き合う」という道に一歩を踏み出していただけたらと思います。


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塚越 悦子

カップル&ファミリーコーチ。好きな人と結婚して、結婚した人を好きでいる方法を日夜研究中。 著書「国際結婚一年生」(主婦の友社)、訳書<a href="https://www.amazon.co.jp/gp/prod...

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