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妊娠糖尿病を防ぐ習慣とは?妊娠糖尿病を経験した女医が解説

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妊娠糖尿病とは妊娠の影響で起こる糖尿病の症状を指します。妊娠中に初めて発症、発見される糖代謝異常の一種で、すぐに糖尿病に至るわけではないものの、産後の女性や子供が将来的に糖尿病にかかりやすくなる可能性も。妊娠糖尿病の原因や症状、かかりやすい人の特徴、治療、予防法などを、自身も妊娠糖尿病を経験した女医が解説します。

妊娠糖尿病を防ぐ習慣とは?妊娠糖尿病を経験した女医が解説

こんにちは、2児の母で内科医の岡本彩です。私は第2子妊娠中に「妊娠糖尿病」と診断されました。

太ってもおらず、家族にも1人も糖尿病の人がいないため、自分でも驚き、改めて妊娠糖尿病について調べました。妊娠中の女性の体はダイナミックに変化しますが、今回は私の妊娠糖尿病に関する体験をお伝えしながら、妊娠糖尿病について解説します。

■妊娠糖尿病とは

妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて発症、発見される糖代謝異常の一種。妊娠の影響で起こる症状で、すぐに糖尿病に至るわけではない、軽度の糖尿病のことをいいます。

2014年に第1子を出産していますが、このときは妊娠糖尿病にはなりませんでした。ただ、妊婦健診で一度血糖値が高めといわれ、OGTT(オージーティーティー)という糖尿病の検査を受けました。空腹の状態で糖分の入ったソーダ水を飲み、血糖を1時間後、2時間後に測るという検査です。

結果は正常範囲ではありましたが、毎年受けている健康診断ではまったく高くなかった血糖値が、妊娠中は高めだったことに驚きました。ちなみに、妊娠していない一般の人の糖尿病と、妊娠糖尿病とでは診断の基準が違います。

第2子妊娠中、妊婦健診でまた血糖値が高めになってしまいました。前回が大丈夫だったから今回も問題ないだろう、とタカをくくっていたのですが、このときはOGTTにもひっかかりました。妊娠糖尿病と診断されてしまったのです。

糖尿病というと太っている患者さんを想像する人も多いかと思いますが、日本人の中には肥満でなくて糖尿病になってしまう人もかなりいます。そして、妊娠中は、今まで検査で異常がなかった人でも糖尿病になりやすいのです。

胎盤から出るホルモンの影響で血糖値が上がりやすいのも、妊娠糖尿病になってしまう原因のひとつです。ただし、出産後はホルモンが元に戻るので、妊娠糖尿病も自然に治ることが多いです。

■妊娠糖尿病になりやすい人の特徴とは

妊娠糖尿病のリスクが高いのは、主に以下の特徴を持つ妊婦さんです。

(1)糖尿病の家族歴
(2)肥満
(3)35歳以上
(4)巨大児を出産したことがある
(5)妊娠高血圧症候群
(6)羊水過多症

私は家族にも親戚にも糖尿病の人はおらず、肥満でもなく、高齢出産でもなかったので、「どうして私が妊娠糖尿病になるの?」と不思議に思いました。

ですが、妊娠糖尿病になる妊婦さんは12%もいます。およそ8人に1人がなるのですね。

思い返せば妊娠中は食べ物の好みが大きく変わり、つわりがおさまってからは食欲も旺盛でした。それまで「野菜と肉か魚、ごはんは玄米を茶碗に半分」といった夕食だったのが、「白米をおかわりする」夕食になっていましたし、食べない日のほうが多かった間食もほぼ毎日食べていました。

妊娠糖尿病や妊娠高血圧がなぜ問題かというと、赤ちゃんに悪影響があるからです。妊娠糖尿病になった場合、たとえば赤ちゃんが巨大児になることがあります。

■妊娠糖尿病でインスリン注射や入院が必要になるケースも

これはよくないと思い、お腹の赤ちゃんを守るため、食生活を改めました。おかわりしていた白米を玄米や麦入りご飯にして茶碗1杯までにし、間食はお菓子からひじきや豆腐に。

好きなものを好きなだけ食べられないのは正直つらかったです。食事制限をしている患者さんの気持ちがよくわかりました。

急に体重を増やさないようにウォーキングもしていましたが、一度3週間で3kgも体重が増えてしまい、入院が必要かもしれないと言われ、焦ったこともあります。その後は努力の甲斐あってか、出産直前までの体重増加は7kgにとどまり、食事のコントロールだけで血糖値は落ち着いていました。

食事だけで血糖値をコントロールできない妊婦さんは、インスリンを注射したり、管理のために入院したりすることもあります。

■妊娠糖尿病は産後の女性にも、子供にも影響する

妊娠糖尿病が怖いのは、妊娠中だけではありません。実は、妊娠糖尿病になった女性は、正常だった女性に比べて将来糖尿病になるリスクが高いことがわかっています。そして、妊娠糖尿病のお母さんから生まれた子供も将来糖尿病になるリスクが高いのです。

ショックではありますが、食生活を見直すいい機会だと捉えることにしました。出産後には糖尿病は自然に治りましたが、食べすぎには注意するように、子どもも和食中心の食生活にしています。

■妊娠糖尿病を予防しよう

バランスのとれた食生活と運動が、妊娠糖尿病予防への近道。しかし、つわりがあったり、切迫早産で安静を指示されたりと、妊娠中は思うように食べられない・動けないこともあり無理は禁物です。

血糖を急激に上げないために、野菜や汁物→肉や魚→主食の順番で食べるのも良いでしょう。体調が良ければ、ストレス解消も兼ねたウォーキングやマタニティヨガなどがおすすめです。

不安があれば妊婦健診の時に医師や助産師に相談してくださいね。

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岡本 彩

1982年広島市生まれ。2007年大阪大学医学部卒業。医師。外国人のパートナーとの間にもうけた2児のシングルマザーでもある。 予防医学と訪問診療にたずさわりながら、個人でセミナーやコンサルティング、執筆などもしています。

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