子宮ってどんなもの?【赤池智子 連載 #3】

子宮ってどんなもの?【赤池智子 連載 #3】

昨今、ニュースで度々取り上げられる子宮頸がんワクチン問題。それを知る前の、基本となる知識を学んでいきましょう。今回は私たち女性にとって大切な臓器、「子宮」の基礎をおさらいします。


前回コラム「がんを放置しなさい」理論は正しくないでは「腫瘍」と「がん」の基礎知識をおさらいしました。
それに続き、今回は、「子宮」についてお話していきますね!
子宮頸がんワクチンのお話に、どんどん近づいてきましたね。

みなさん、子宮がどういう形、大きさをしていて、私たちのからだのどこにあるか、どんなはたらきをしているかご存知ですか?
子宮は骨盤の中で守られるように存在する臓器で、それだけからだにとっても大切な臓器ということなのです。
想像してみてください。脳や心臓などをはじめとする、からだにとって大切な臓器は、すべて骨などでしっかりと守られていますよね。
その子宮の前には膀胱(尿をためておく袋のような臓器)が、後ろには直腸(肛門へとつながる臓器)があり、このふたつの臓器にはさまれるように間に存在します。

■大きさは鶏の卵くらい。思ったより子宮は小さい?

子宮自体は、大人の女性ではだいたい「鶏の卵くらい」の大きさと言われています。個人差はありますが長さは7cm程度、重さは70g程度です。
どうですか?
私たちが拳でグーを作ったよりも小さい子宮。
「想像していたよりも小さい」という印象を受ける方のほうが多いのではないでしょうか?
この子宮が毎月、受精卵を迎え入れるための準備をし、着床しないと、ご存知の通り子宮の一番内側の膜である、子宮内膜がはがれ毎月の月経となるのです。
そして、無事、受精卵が着床した場合、普通は鶏の卵くらいの大きさの子宮が、生まれてくる赤ちゃんを入れておけるくらいのサイズまで徐々に大きくなります。
子宮は赤ちゃんが外に出られるようになるまで育てる場所なのです。

■子宮頚部と子宮体部から成る子宮

構造としては、子宮は膣へとつながっています。
そして子宮の入り口から1/3の部分を子宮頸部、上2/3の部分を子宮体部といいます。
この子宮体部の内側が子宮腔という空間になっていて、先ほどお話したように、受精した卵が着床して、どんどん育って大きくなっていく部分です。
赤ちゃんにとってのベッドのような場所です。
子宮頸部はその子宮腔から膣へとつながっていく部分です。
玄関から部屋の間に廊下があるように、子宮頸部は外界へとつながる膣から大切な空間である子宮腔に行く前の、廊下のような通路にあたります。
このように、大きく子宮は2つの部分からなります。

ですので、子宮がんといっても、子宮頸がんワクチンのお話の中心となる子宮頸部に生じる子宮頸がんと、子宮体がんという大きく2つのがんがあるのです。
イメージがわきましたか?
子宮についてわかったところで、次回は、子宮の2つのがんについてお話しますね!
こうやって自分自身のからだのことですが、少しずつ知ってわかるようになると、女性の体は本当によくできているとわかると思います。
ご自身のからだのことですが、よく知るようになると愛着というかがんばっているんだなぁと、労ってあげられると思います。

これからもからだのこと、一緒に深く知っていきましょうね。
それではまた次回!

赤池智子
医師、内科/皮膚科医。内科認定医。2006年準ミス日本。
患者の視点に立った医療を行うことを何よりも大切にし、日常診療を第一に論文執筆、学会発表、セミナーも行っている。
2006年準ミス日本の経歴も生かし、女性ならではの視点から正しい医療知識に基づいた女性の病気、健康、美容に関する情報も発信し定評がある
https://www.facebook.com/tomoko.gunji    

この記事のライター

医師、内科/皮膚科医。内科認定医。2006年準ミス日本。 患者の視点に立った医療を行うことを何よりも大切にし、論文執筆、学会発表と共に日常診療を第一に行っている。 2006年準ミス日本の経歴も生かし、女性ならではの視点か...

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