【性癖の種類一覧】意味やタイプを専門家が男女別に丁寧解説
人にはなかなか打ち明けづらい性癖。誰もがひとつやふたつはもっているのではないでしょうか。あるある性癖から過去に出会った驚きの性癖、隠しもっている秘密の性癖まで、アンケートを元に紹介します。
目次
突然ですが、あなたには性癖がありますか? 誰にでもひとつやふたつの性癖はあると思いますが、パートナーに打ち明けやすい性癖から、誰にも言えない変わった性癖を持っている人もいます。
今回は、性癖とは一体なんなのか、どんな性癖を持っている人がいるのかを紹介します。
性癖をもっている人は6割以上!?
月刊「TENGA」が、「SEX・マスターベーション経験のある」20~69歳の男女計1000人を対象に実施したアンケート結果によると、約6割が10~20歳の間に「性癖の芽生え」を感じていることがわかりました(「性癖」を「性的興奮度の高い性的な行為」と定義)。
全体の約6割強の人(男性:72.8%、女性:62.6%)が、「何らかの性癖を持っている」と回答。性癖を持っている人のうち、約6割(63.3%)が「生まれてはじめて芽生えた性癖」の年齢として「10~20歳」を挙げており、最多回答となったようです。男女別で見ると、男性は69.4.%、女性は56.0%。
「性癖」とは? 正しい意味は?
「性癖」とは、持って生まれた性質の偏りや、癖のことを指します。収集癖や虚言癖、露出癖など、その人の心理に深く根ざし、生活や習慣に大きな影響を与えるものが性癖です。
あれ? と思った人もいるかもしれません。そうなんです。「性癖」とは本来セクシャルな意味ではありません。
性癖の「性」は、「本性」や「性格」の「性」と同じように性質を指しています。誤って性的な言葉として使われるようになり、最近では性的嗜好やセックス時の癖を指すことの方が多いようです。
「性癖」と「フェチ」、意味の違いは?
「性癖」と混同して使われがちな言葉に「フェチ」があります。「フェチ」とは「フェティシズム」を略した俗称で、匂いフェチや脚フェチというように、人の体の一部や特定の物に対する異常に強い執着を指します。
一般的にはもっとライトな意味で使われており、「〇〇好き」と同じような感覚でお尻フェチ、筋肉フェチなどと言われていることも多いですよね。
性癖の種類一覧【男性にありがち編】
性的嗜好としての性癖は多種多様で、そこに向けるエネルギーにも個人差がありますが、誰にでもひとつくらいは性癖があるのではないでしょうか。
男性が持ちやすい代表的な性癖を挙げてみましょう。
1.コスプレ
性癖という自覚がないまま、単純にかわいい格好をした女性とセックスしたくて挑戦してみる人が多いようです。
学生服、ナース、ミニスカポリス、レースクイーン、チアリーダー、メイド服など、種類豊富で手頃な価格のコスチュームが量販店や通信販売で購入できるようになったことから、コスプレ好き男性がいかに多いかわかりますよね。自宅でコスプレを楽しむことができない人のために、コスチュームをレンタルできるラブホテルもあるそうですよ。
中にはクローゼットに眠っていた学生時代の制服やバイト先の制服など、本物の制服にこだわる人、靴や小物にまでこだわる人もいます。
コスプレにハマる理由として、イメージした役柄になりきってセックスすることで非日常を味わえることがあります。例えば、ナースのコスプレを相手に着てもらうことで、自分はセクハラドクターや入院中のムラムラした患者になりきることができます。
コスチュームを変えるだけでまったく違うシチュエーションでのセックスを楽しむことができるので、マンネリ化防止にもなりそうですね。
2.ソフトSM
SMと聞くと、ムチ・ロウソク・猿ぐつわ・浣腸器・拘束具などの特殊な道具を使った、苦痛を伴うプレイを想像する人も多いと思います。そして、実際にSMで性的快楽を得ることができるのは少数派です。
しかし、SMの要素を少しだけ取り入れたソフトSMは、本格的な道具もいらない上に誰にでも安全に行うことができるので大人気です。目隠しプレイ、やや強引な態度でのリード、言葉責め、手足を軽く拘束した上でのおもちゃ責めなどから取り入れる人が多いようです。
実は責められる側になってみたいと秘めた願望を持っている男性も多く、本当は「エッチな言葉責めをされたい」「乳首を思い切りつねってもらいたい」と思っていても、相手にどう思われるか怖くて誰にも明かせない人もいます。
3.野外セックス
人に見られるかもしれないスリル、少しだけ見られたい願望、してはいけないことをしている背徳感から野外セックスにのめり込む人がいます。
学生時代に家族のいる自宅でセックスすることができず、ホテルに行くお金もないことから仕方なく野外でセックスしていたのが、いつの間にかそのスリルに病みつきになっていくケースが多いようですね。
野外セックスで人気のあるのは、夜の公園、山の中、砂浜、ビルとビルの間、神社など。たまたま人のいない場所を見つけて突発的にセックスする人もいれば、ビニールシートやウェットティッシュ、虫よけスプレーまで準備して野外セックスを楽しむカップルもいます。
また「誰かに見られてしまうかも……」がエスカレートして「見られたい!」となり、ハプニングバーや乱交パーティーに発展していくケースもあるそうです。
4.複数プレイ
複数プレイを好む男性の中で多いのは、男性は自分ひとり、女性がふたり以上のパターンです。「複数の女性から同時に責められてみたい」「より多くの女性相手にセックスして自信をつけたい」など、複数プレイを好む理由はさまざまです。
パートナーに複数プレイを受け入れてもらえず、願望はあっても実現できなかったり、実現できたとしてもいざとなると下半身が萎えてしまったりすることもよくあるそうで、実は難易度が高いプレイなのかもしれません。
5.NTR
NTRとは「寝取り」または「寝取られ」の略。AV業界ではここ数年NTRブームが続いており、さまざまなシチュエーションでのNTRモノが作られています。
人妻が職場などの男性とセックスするもの、彼氏が目の前にいるのに他の男性とセックスしてしまうものなどが特に人気があり、寝取った側目線で楽しむ人、寝取られた側目線で楽しむ人のどちらからも高い評価を得ています。
実際に自分の彼女や妻が他の男性とセックスしているところを見たいあまり、SNSなどから男性を募集し、目の前でセックスさせたり録画したりする人もいるそうです。
このジャンルは海外では‟CUCKOLD(カクルド)”と呼ばれており、世界的にもメジャーな性癖といえます。
性癖の種類一覧【女性にありがち編】
性癖があるのは男性だけではなく女性も同じです。彼氏や夫に言うことができず性癖を隠している人も多そうですよね。
女性は一体どんな性癖を隠しているのでしょうか。
1.ソフトSM
男女共に人気のあるソフトSMですが、女性の場合は強めに責められたい願望のある人がとても多かったです。目隠し、言葉責め、軽い拘束だけではなく、イラマチオ、首絞め、髪を引っ張られること、痕がつくほど噛まれることなど、苦痛が少々伴うプレイを好む傾向にあるようです。
責められる側を好む人が多い中で、責める側が好きな人もいました。
2.複数プレイ
男性が複数の女性相手にセックスしたいと思う一方で、女性は複数の男性から責められたいようです。より多くの男性から性的に求められて承認欲求が満たされ、弱い立場になって責められるソフトSMの要素もあるからでしょうか。
3.体液を飲む・飲ませる
男性の尿や精液を飲むと興奮する女性もいます。好きな男性の中で作られたものを自分の口で受け止めたという喜びや達成感があるそうです。逆に、自分の尿や潮を男性に飲ませることで興奮する女性もいます。
4.アナルセックス
「汚れてしまうかもしれない」「匂いがするかも」と恥ずかしさから触れられることも拒んでしまうけど、本当は弄られたいと思っている女性も多いのではないでしょうか。アナルで強い快感を感じる人もいて、アナルだけの刺激でオーガズムに達することもあるそうです。
アナルは筋肉が硬く挿入前の準備が必要になることと、粘膜が切れやすいことから簡単には手を出しにくいですが、ハマると病みつきになるそうですよ。
5.露出
見られたい願望の強い女性です。自分がマスターベーションしている動画をインターネットに載せて、見られることで興奮する人や、下着をつけずに薄着で外出して「乳首が浮き出ているのが見られてしまうかも」「パンツを穿いていないことがバレるかも」というスリルを楽しむ人がいます。
中には、ひとりでハプニングバーに行って、いやらしい姿を複数の男性に見られることを楽しみにしている人もいるそうですよ。
■今までに出会ったびっくり性癖
必ずしもパートナーに理解してもらえるとは限らないのが性癖。相手の突然の性癖告白に驚いてしまう人もいますよね。これまでに出会ったびっくり性癖についてアンケートをとってみたところ、こんな解答がありました。
(性器を噛んでほしいと言われたケースも!)
(某コンビニの制服を着させられたという報告も!)
■気になる性癖、ありましたか?
男性にありがちな性癖や女性の隠し性癖をご紹介しましたが、気になる性癖はありましたか? 中にはびっくりするものもあったかと思いますが、なぜか心に残ったものがあったとしたら、それはあなたの性癖の始まりかもしれません。
パートナーとじゅうぶんに話し合って理解を得ることができたら、ライトなことからぜひ真似してみてください。ふたりでハマれるものが見つかるといいですね!
※ こちらは2021年7月22日に公開した記事内のリンク切れなどを修正した上で再掲載したものです。