『横顔の女』バックナンバー
#1「窓」 #2「台所」 #3「お裁縫」 #4「お鮨屋さん」 #5「お化粧」 #6「スキー」#7「旅」
#8「コーヒー」
#9「和室」
#10「今を生きる今くん」
#11「叔母のワイン煮」
あまりにも暑い日々が続いている。日傘と扇子と水を持たずには外へも出られない。梅雨用に買った折りたたみの傘は出番がなかった。レストランに行くのも暑いので、家でちょっとした御馳走を作ることが増えた。
私の叔母はとても料理上手で、子供の頃よく家に招待してもらった。今も広島に帰れば
叔母の手料理を御馳走になることもあるし、ときどきは寒い季節、ミートパイを送ってくれることさえある。ありがたい。
その叔母ちゃんの「牛肉の赤ワイン煮」を私も教わり、よく作る。
牛肉(ローストビーフ用)500g~800g、赤ワイン1/2カップ、日本酒1/2カップ、しょうゆ1カップ、水4カップ。これら全て鍋に入れ、あくをとりつつ15分~18分強火で煮て、火を止めたらそのまま置いておく。それだけ。本当はワイン1カップか日本酒1カップかどちらからしいけれど、私は間違って、ワイン1/2、日本酒1/2で作ったらこれがおいしいので、こうしている。タレはケチャップ、コンソメ、煮汁少々を煮る。
つけ合わせは、クレソン、タマネギスライス、ケッパー。からしを添えて。
お肉はなるべく薄く切った方がおいしい。
翌朝トーストにお肉、たまねぎ、ケチャップをのせて焼き、クレソン、からしをつけたら
とっても美味しいローストビーフサンドが出来る。これは父も好きで次の日のお楽しみのひとつだ。
煮汁も冷凍しておいて、カレーや肉じゃがなどの隠し味に使える。
行きつけのカウンター割烹のご主人からも作り方を教わることがある。聞いたら忘れる前にすぐ再現してみる。
タマネギのスライスも塩もみして冷蔵庫へ。小夏という果物をそぎ切りして、そのタマネギスライスの上に並べ、ルッコラとくるみを少々。フェタチーズ、これが決めてらしく、それを薄く切って乗せる。オリーブオイルをたらり。バルサミコもあれば、ちょっぴり。
この料理も爽やかで、白ワインに合う。
あと一品、私がよく作るのは、ミックスナッツを買ってきたら、フライパンで空炒りする。
火を止めて、しょうゆをちょっととメープルシロップをタラ~とかけて、ナッツにからめるだけ。これもワインのおつまみに最高!
ウフフ。娘たちによく言われる。「私たちの食べるものは~?」と。いや、ちゃんと作ってますよ。伝説の家政婦志麻さんのレシピ、「トマト味のアッシ・パルマンティエ」がオーブンでグツグツと。ああチーズの焼けるいい香り~!
この夏は栄養たっぷり。早寝早起き、少し筋トレもして、久々に水着を着て海で泳ぐつもり……目標があるとがんばれそう♪
みなさまどうぞ楽しい夏をお過ごしください!
戸田菜穂