友達がいない社会人、その理由は? 新しい友達はどうやって作る?
学生時代と比べ、社会人になると自然に友達ができる機会が減る傾向があります。なぜ、社会人になると友達ができにくくなるでしょうか。友達がいない社会人の特徴や、新しく友達を作る方法をご紹介します。
社会人になると、学生時代からいた友達と疎遠になったり、新しい友達がなかなかできなかったりと、気づけば友達がいない(もしくは、友達の交流が極端に減る)状態になることがあります。
友達がいない社会人には、どのような特徴があるのでしょうか。また、友達が欲しいと思ったらどうしたらいいのでしょうか。
社会人になると友達がいなくなる理由や友達を作る方法などを、アンケートで集めた声も交えてご紹介します。
社会人になると友達がいなくなる?
社会に出て数年。気づけば友達がいなくなっていたということはありませんか?
社会人になると、生活リズムが変わったり、上司や取引先との付き合いが増えたり、転勤で元いた場所を離れたりと大きな環境の変化が訪れるため、学生時代と同じような交友関係を続けることがどうしても難しくなります。かつては毎日のように会っていた友達とも、そう簡単に会えなくなることもあるでしょう。
学生時代から付き合っていた友達とはいつの間にか交流が途絶え、さらに新しく友達を作ろうにもなかなか出会いがなく、結局ひとりで過ごす時間が増えている人もいるかもしれません。
友達がいない社会人の特徴
社会人の中でも、友達がいない社会人には特徴があります。その特徴を5つご紹介します。
1.やっぱり仕事が忙しい
朝早く出社し、夜遅くまで働く生活を続けていると、仕事以外のことに割く時間が少なくなります。早出や残業が多くなればそれだけで一日が終わってしまうでしょう。休日出勤もあればなおさらです。
仕事が忙しいと、友達と会う時間はもちろん体力や気力も奪われてしまいます。日々を過ごすことに精一杯で友達との時間に割く余裕が減ってしまいます。
2.どうしても恋人優先に
恋人がいる場合は、恋人が最優先という人もいるでしょう。大切な休日はすべて恋人のために費やし、友達と遊ぶ暇がないというパターンです。休日だけでなく、仕事帰りの数時間も恋人のためにとっておいているかもしれませんね。
恋人の他にも、実家暮らしで家族やペットとの時間を優先するという人もいるでしょう。友達以外の存在が大きいため、そこに友達の入る隙間が減ってしまうのです。
3.休日は家でダラダラ過ごしたい
アクティブなタイプなら外での出会いがありますが、休日は家でのんびり過ごすタイプの方には、なかなか出会いは訪れません。SNSを活用するなどの手法もありますが、やはり丸一日家の中で過ごすことが大好きだと、どうしても出会いのきっかけが掴みにくくなります。
一緒に家でのんびりできる友達を作るのも手ですが、最初からそのような関係性を築くこともなかなかハードルが高そうです。
4.ひとりで楽しむ趣味に没頭している
楽しめる趣味を持っていると、休日や空き時間はその趣味に費やすことになるでしょう。誰かと一緒に楽しむタイプの趣味なら友達はできるかもしれませんが、ひとりで完結する趣味だとひとりだけで楽しむことになります。
たとえば読書やDVD鑑賞は、基本的に自宅でひとり楽しむということになるでしょう。楽しい時間を過ごすことはできますが、友達と出会う機会はありません。また、趣味を優先するあまり誰かからの誘いを断ることもあるでしょう。
5.おひとり様行動が大好き
ひとりで過ごすのが上手で、気になるお店にもひとりで行き、やりたいこともひとりで行うという人もいるでしょう。それはそれで楽しいと思いますが、おひとり様でいることが楽しすぎて誰かと何かをすることができなくなっています。
本来なら誰かと一緒に行えることでも、あえておひとり様で行うようになってしまうと、せっかくの友達を作る機会も失われてしまいます。おひとり様はおひとり様で楽しみつつ、誰かと一緒に楽しむ良さも見出しておかないと、友達はなかなかできません。
社会人になると友達ができにくい理由
社会人になると、友達ができにくくなってしまう理由があります。どういった理由で友達ができにくいのか、その理由を5つ挙げてみます。
1.休日が人と合わない
学生は基本的に土日祝日が休みです。しかし、社会人になるとそうではありません。
土日が休みの人もいれば平日が休みの人もいますし、夜勤やシフト制など休みが定まっていない人もいます。
勤務形態が違うと、休みの日が合うことが少なくなります。休みが合わないと交友を深めることも難しいため、友達ができにくい状態になってしまいます。
2.独身、既婚、子持ちなど環境の変化がある
社会に出てすぐに結婚する人もいれば、独身で会社勤めを続ける人もいます。また、子どもを産んで育児に専念する人もいるでしょう。
社会人になると全員が働いているわけではなく、それぞれ環境の変化が訪れます。生活環境によって自由に使える時間帯も違うため、交友関係を築きにくくなるのです。
たとえば、専業主婦のAさんは平日の昼間に時間の都合がつくけれど、会社員のBさんは平日の夜しか時間が作れない。そうなると、このふたりは会うことがなかなかできないでしょう。会わないうちに疎遠になったり、そもそも最初から仲良くなることができなかったりします。
3.就職で地元を離れたり転勤したりする
「住んでる地域がバラバラなので、もっと簡単に会えたらいいのになぁとは思います」(30代女性)
社会人は学生時代の友達を継続している場合もありますが、就職を機に地元を離れ、交友関係がリセットされるケースもあります。これまでは会おうと思えばすぐに会うことができる関係性だったとしても、物理的な距離ができると、維持するのに努力を要するようになります。
また社会人になってから友達ができたとしても、転勤をきっかけに離れ離れになることもあるでしょう。地元を離れる場合と同様に、物理的な距離が疎遠になるきっかけとなることもあります。
4.職場の人との人間関係で精一杯
人付き合いは好きでも、職場の人と交流することが精一杯で友達にまで気が回らない人もいます。
友達から飲み会に誘われても、職場の同僚や上司との先約がある。あるいは休日も上司とゴルフ接待やホームパーティーに呼ばれるなど、職場関係の人付き合いが多い環境にいると、友達と会う機会が減っていきます。
5.休息だけに時間を使ってしまう
仕事が忙しかったり疲れやすかったりする人の中には、休日の時間を休息だけに使いたいという人もいるでしょう。そうなると必然的に友達と会う時間は少なくなります。
日々の疲れを癒やすことはもちろん大切です。とはいえ、「きちんと休みたいし、人付き合いもおろそかにしたくない」という人もいるはずです。自分の性格や体力も考慮して、バランスを取れると良いですね。
休息を優先しつつ友達との関係性も維持するためには、友達と一緒に温泉施設やリラックスできる場所へ行くなど、交流をしながら休息できる方法を探すというのも手です。
社会人が友達を作るためにできること
社会人になってから新しく友達を作るためには、学生時代に比べ自主的な行動が必要になるかもしれません。それでも、「社会人になると友達作りは無理」ということはありません。少し工夫するだけで、友達作りの難易度はグンと下がります。
社会人が友達を作るためにできることを5つご紹介します。
1.出会いの場に足を運ぶ
「異業種(社会人)交流会に参加しました。そこで知り合った人づてで別の集まりに参加し、知り合いを増やしていっています」(20代女性)
まず出会うことが必要ですから、人が集まる場に足を運んでいきましょう。出会いの場と考えると身構えてしまうかもしれませんが、習いごとや社会人サークルなど、出会いを目的としている場所でなくてもいいのです。
まずは興味のある集まりを探して参加してみることがおすすめ。特に習いごとは趣味を深めたりキャリアアップを目指したりできるため、出会い以外のメリットも大きいです。
また、恋人探しも兼ねたいなら婚活パーティーや恋活イベントもいいでしょう。恋人はもちろん、異性の友達ができる可能性もあります。
2.学生時代の友達に連絡をとる
新しい友達を作るのもいいですが、過去の友達との縁を継続するという道もあります。久しぶりに学生時代の友達に連絡をとってみるのはいかがでしょうか。
同窓会があれば、一度に多くの同級生と再会できます。当時は気が合わなかった人でも、環境や考え方の変化などで気の合う人になっていることもあるでしょう。同窓会や部活の集まりなどがあれば、ぜひ積極的に参加したいところです。
また、Facebookで過去の友達を探すという手も。見つけたら友達申請をして、改めて友情を深めていくといいですよ。
3.SNSを活用する
「SNSのコミュニティのオフ会に参加する」(40代女性)
Facebook、Twitter、Instagramなど、SNSやそれに類似するサービスが多く存在します。それらを活用して、ご近所の人や気の合う人と出会うことができます。
まずはネット上で交流を深め、信頼できる相手だと判断したら、オフ会などで直接会ってみても良いでしょう。直接会うのは不安もあると思うので、最初のうちは納得できるまでネット上でやりとりを重ね、相手の身元やキャラクターがはっきりしてから会うことをおすすめします。
4.友達に紹介してもらう
「友達主催の交流会に参加」(30代女性)
ある程度身元が保証されている人と出会いたい、変な人は避けたいなら、友達や知人から紹介してもらうのが安心です。信頼できる人からの紹介なら、気の合う人を紹介してもらえる可能性も高くなります。
最初のうちは共通の友達も交えて会い、仲良くなれれば紹介してもらった人とふたりだけで会うようにすると、スムーズに関係を深めることができます。友達を介すると、共通のトピックが生まれて話しやすくなるというメリットもあります。
5.行きつけのお店を作る
行きつけのお店ができると、そのお店のスタッフやマスター、あるいは常連客と仲良くなれることがあります。特にお酒の席では知らない人と気軽に話せるチャンスも増えるため、そこから話が盛り上がり、友達ができることもあるでしょう。
まずは家や勤務先の近く、あるいは通り道に素敵なお店がないか探してみましょう。居心地の良さそうなお店を見つけたら通ってみるといいですね。複数のお店に通うようにすれば、それだけ友達ができるチャンスも上がります。
新しい友達ができると、新たな世界が拓ける
仕事、恋愛、家庭、ひとりの時間。何を優先するかは人それぞれですが、「毎日家と職場の往復でつまらないな」と感じている方は、新しい友達ができるとまた新しい世界が拓けるかもしれません。仕事帰りに一緒に食事をする、休みの日にどこかへ一緒に出かけるなど、心躍る予定が増えるでしょう。
友達が欲しいと思ったら、ぜひ友達を作るために行動を起こしてみてください。きっと学生時代とはまた違う、素敵な出会いがあると思いますよ。
実施期間:2019年8月11日〜15日
対象者:DRESS会員、Twitterユーザー
有効回答数:277件
年齢:10代 2名、20代 38名、30代 64名、40代 124名、50代以上 49名
性別:女性 262名、男性 13名、どちらでもない 2名
※ この記事は2019年10月2日に公開したものです。