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ひとりが楽! 友達いらない理由。ひとりでも幸せな人の特徴は?

「友達はいたほうがいい」と言われることがありますが、「自分には今のところ友達は必要ないな、楽だし」と思う人もいます。友達がいらないと考える人は、なぜ“友達”という存在を必要としないのでしょうか。また、友達がいないことによるメリットやデメリットは? 友達は必要か? という疑問にアンケート結果を紹介しながらお答えします。

ひとりが楽! 友達いらない理由。ひとりでも幸せな人の特徴は?

「友達はいらない」と考える人もいます。友達がいらない人は、なぜ友達を必要としないのでしょうか。そもそも、友達はいらないと考える人はどの程度の割合存在しているのでしょうか。

今回はDRESSで行ったアンケートを元に、友達がいらない理由や友達がいないことのメリット・デメリット、孤独を好む「ソリタリー」と呼ばれる人についてもご紹介します。

友達はいますか?

DRESS読者の皆さんには、友達はいるのでしょうか。友達の人数についてアンケートを行ってみました。「『友達』と呼べる人は何人いますか?」の答えは下記のとおりです。



友達と呼べる人は何人いますか?(有効回答数:277)

「いない、わからない」:17人(6.1%)
「1人」:5人(1.8%)
「2〜5人」:114人(41.2%)
「6〜10人」:62人(22.4%)
「11人以上」:77人(27.8%)
「今のところ、友達というより知人という呼び方にしている」:1人(0.4%)
「友達の定義がわからない」:1人(0.4%)



いない、わからないと答えた人は6.1%存在しました。この数字を多いと捉えるかどうかは人それぞれかと思いますが、5%以上いるとなると、無視できない数だと思います。

また、「『友達』は何人くらいいるのが理想ですか?」のアンケート結果では、「友達はいらない」と答えた人が1.4%いました。



「友達」は何人くらいいるのが理想ですか?(有効回答数:277)

「いらない(0人)」:4人(1.4%)
「1人」:12人(4.3%)
「2〜5人」:116人(41.9%)
「6〜10人」:78人(28.2%)
「11人以上」:67人(24.2%)



友達は多いほうがいいと言われがちですが、実際には「いらない」「ひとりだけいればいい」と思う人もいることがわかります。

友達は「いらない」「少なくていい」理由

友達は「いらない」「少なくてもいい」人たちは、なぜ友達を必要としていないのでしょうか。アンケートを実施したところ、主に5つの理由が挙げられました。

1.気を使うのが嫌

「気を使うのが面倒(30代女性)」
「人に気を使いたくない。遊びに行くのもLINEの既読スルー問題も全部面倒くさいです(30代女性)」


人間関係ですから、友達といえどどうしても気を使うことは出てきてしまいます。人付き合いにおいて避けられない問題でしょう。気を使うのが嫌だと思ってしまうと、友達を作るのはどうしても難しいのかもしれません。

ただ、中には気兼ねなく時間を共にすることが可能な存在を得られる人もいます。そういう友達と出会えれば、また違った印象を持つのかもしれませんね。

2.人に頼ることがない

「さまざまな判断や行動が、私ひとりで何でもできるから(50代女性)」
「誰かに相談ごとなどをしないし、自分ひとりでなんとかなるから(30代女性)」


友達に悩みごとを相談したり、困ったことがあったときに頼ったりすることはあると思います。しかし、自分の力で比較的なんでもこなすことができる人は誰かに頼ることも少ないよう。頼る必要がないとなれば、友達という存在も不要なのでしょう。

こういった人たちは、相談する側ではなく相談される側として求められそう。本人は友達がいらなくても、友達になってほしいと思っている人はいるかもしれません。

3.友達にいい思い出がない

「いてよかったことはない(40代女性)」
「裏切られたことがあるから、友達はもういらない。友達を得てまた裏切られたら辛い(30代女性)」


以前は友達がいたとしても、なにかのきっかけで友達の存在を不要と思ってしまう出来事があったよう。一度友達関係の悪い面を見てしまうと、今後は友達が欲しくなくなってしまうのかもしれません。

ましてや裏切られるようなショックな出来事があると、それがトラウマとなって友達を作る気にはとてもなれませんよね。

4.恋人(パートナー)がいれば十分

「何をするにも恋人と一緒だから、むしろ友達の入る隙間なんてない。友達がいなくても恋人さえいればそれで十分です(30代女性)」


友達とは別に、もうひとつ大切な存在となり得るのが恋人や家族です。友達とは違う特別な縁で結ばれているため、友達付き合いとは異なる楽しさがそこにあるのでしょう。

こういったタイプの人は、恋人や家族で寂しさを埋めることもできます。むしろ恋人などから愛されている分、友達のいない寂しさなども感じないのかもしれないですね。

5.ひとりの時間が大好き

「とにかくひとりで過ごす時間が大好き。ひとりは自由だし、誰かに合わせる必要がない。ひとりのほうが効率もいいし楽しめる(30代女性)」


ひとりって、とにかく自由ですよね。誰かに気を使うことなく好きな場所へ好きなタイミングに行けるし、食事中もおしゃべりをする必要がないため食事に集中できます。

そういう自由さは誰かと一緒だと味わうことはできません。友達と過ごすよりもひとりで過ごすほうが自由度も高く、その自由さを手放せないがために友達はいらないと考える人もいるのでしょう。

友達がいないことについて、みんなはどう思ってる?

友達がいないとどのようなメリットやデメリットが発生するのでしょうか。それぞれアンケートをとったので見ていきましょう。

友達がいない/少ないことのメリット



友達がいない/少ないことのメリットは何だと思いますか。(有効回答数:277)

「自由に行動できる」:146人(52.7%)
「人間関係のトラブルに巻き込まれにくい」:131人(47.3%)
「お金を使わなくて良い」:74人(26.7%)
「特にメリットは感じない」:65人(23.5%)


一番多い回答は「自由に行動できる」でした。友達と一緒だと行きたい場所に行けなかったり、逆に行きたくない場所にも行かなければいけなかったりしますが、ひとりならどこへ行くか、または行かないかを自由に決められます。

いつまでも同じ場所にいてもいいし、急にスケジュールを変更して好きに行動することもできるでしょう。友達がいるとどうしても気を使ってしまうため、行動の制限のなさは大きな魅力となると思います。

次に多かったのは「人間関係のトラブルに巻き込まれにくい」でした。よく見かける友達同士のトラブルは「SNSで愚痴を書かれていた」「陰口を言われた」「結婚・出産など環境の変化でマウントをとられた」などです。

どれだけ仲の良い友達でも、ふとしたきっかけで不仲になったり共通の友達のトラブルに巻き込まれたりと、散々な目に遭うこともあるでしょう。友達とはすなわち人間関係に大きく関わる部分ですから、どうしても避けられないことですね。友達といて人間関係のトラブルがまったくないのは珍しいくらいかもしれません。

また、「お金を使わなくて良い」も3割近い声が集まりました。不景気なこともあり、金銭問題は深刻ですね。友達と遊ぶとなると食事をしたりどこかへでかけたりと、どうしても出費はつきものになります。

「特にメリットを感じない」は2割強となりました。

ちなみに筆者の周囲では、友達がいないメリットとして

「友達がいないと休日のスケジュールを全部自分のために使えるからうれしい。好きに遊び放題!」
「結婚式に呼ばれたり出産祝いを送ったりすることがないから金銭的に楽でいい。ご祝儀貧乏にならなくて済む」
「友達がいなくてもひとりで平気というのは、自立できている証拠だと思えて自信が持てる」

などの意見が挙がりました。

友達がいない/少ないことのデメリット

次に、友達がいないことのデメリットを見ていきます。



友達がいない/少ないことのデメリットは何だと思いますか。(有効回答数:277)

「悩みを相談できない」:105人(37.9%)
「特にデメリットは感じない」:95人(34.3%)
「ひとりで行きづらい場所に行けない」:77人(27.8%)
「休日や仕事後が暇」:57人(20.6%)
「家族・親族に心配される」:25人(9%)
「視野が狭くなる」:2人(0.7%)


一番多く票を集めたのは「悩みを相談できない」でした。悩みごとができたとき、相談相手として友達を選ぶ人は多いと思います。愚痴を聞いてくれて、ときには叱咤激励してくれることもあるでしょう。友達がいないと相談する先が限られるため、いつまでも悩みごとを抱えて悶々としてしまうかもしれません。

ただ、友達がいないことについて「特にデメリットは感じない」と回答した人は3割以上。誰にも相談することのない人からすれば、友達という存在はそれほどありがたいものでもないようですね。

「ひとりで行きづらい場所に行けない」にも3割弱の票が集まりました。気持ち的にひとりで入りにくいお店というものもありますし、お店のサービスや提供メニューによっては「2名以上」を対象にしたものもあります。気になるけれどひとりでは行けないことに、不便さを感じることもありそうです。

デメリットとして「家族・親族に心配される」を挙げた人も。本人は友達がいなくてもいいと思っていても、家族や親族に心配されるというケースです。

家族や親族が「友達はいたほうがいい」という考え方を持っている場合、「友達がいないあの子は大丈夫なのかしら」「人付き合いが苦手なのか?」などとあれこれ心配されてしまうのでしょう。「友達がいなくても大丈夫」という考え方を理解してもらえなくても、自分が納得していれば気にする必要はありません

友達がいないデメリットとして1割弱の人が挙げたのが、「視野が狭くなる」こと。たしかに、人付き合いをすればするほど、いろいろな考え方や価値観に触れる機会は増えるかもしれません。
とはいえ、家族、恋人、同僚と話したり、読書や勉強で知識を得たりすることでも視野は広がるので、必ずしも「友達がいない=視野が狭い」というわけではありません。

“ソリタリー”とは

近年、「ソリタリー」という言葉が登場し始めました。ソリタリーとは、ひとり好きな人の総称のことをいいます。数年前にはテレビでも紹介され、話題となりました。

ソリタリーはひとりでいることを好み、ひとりを寂しいとは思いません。「ひとりだと寂しいのでは?」と気にする人もいるかもしれませんが、ソリタリーに関しては心配ご無用。ソリタリーは寂しいと思わないどころか、むしろ好んでひとりでいるのです。

孤独を愛しているので、友達を必要としていません。ひとりでいることが嫌いな人は、友達と過ごすことで寂しさを紛らわせることがありますが、ソリタリーはひとりの寂しさがないので友達はいらないのです。人が嫌いというわけではありませんが、積極的に交流する気もない。ひとりでいることを好むとなれば、どうしても友達という存在とは疎遠になり、アクティブに新しい友達を作ることもありません。

ソリタリーの性質は遺伝要素もあり、親がソリタリーなら子もまたソリタリーという場合もあるようです。

もしも「私は友達を必要としていないし、寂しいとも思わない。ひとりでいるのが大好き。これは変なのかな?」と悩んでいる人がいれば、もしかしたらそれはソリタリーなだけなのかもしれません。

友達がいない=悪と思われがちですが、友達がいる・いないに優劣はありません。ソリタリーという性質があるだけで、それもまた個性のひとつなのだと思います。

「友達はいらない」と思ったら

あなたは「友達はいらない」と思いますか? ある程度の友達付き合いはあるものの、内心は面倒くさいと感じていたり、もう付き合いたくないと思っていたり……。そんなときは、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

友達はいらないと思ったら、下記の3つを試してみてください。気持ちが整理されて、すっきりするかもしれません。

1.ひとりの時間を満喫してみる

友達と過ごすのではなく、ひとりで好きなように時間を過ごしてみてください。好きなタイミングで好きなお店へ行き、大好きなものを食べる。気になる場所へひとりで行ってみる。あるいはひとりでゲームをしたり、読書をしたりする。

ひとりの時間を満喫してみると、友達といたときとの違いや変化がわかります。ひとりで過ごすことに癒やしや潤いを感じるのなら、ひとりでいることが向いているのでしょう。

ひとりで過ごすことで友達という存在の大切さにも気づくかもしれません。もしもそこで「やっぱり友達は必要!」と思えるのなら、友達付き合いを継続していけばいいのです。

2.本当に必要な付き合いだけする

無理して友達と付き合っているのなら、一度友達との関係を疎遠にしてみるのもひとつの方法です。本当に大切な友達ならまた会いたいと思いますし、多少疎遠になってもまた元の関係性に戻れるはずです。

気乗りしない飲み会やお誘いなどは、思い切って断ってしまいましょう。誘われて行くのに悩むようなら行かなければいいのです。心から「行きたい!」「楽しみ!」と思えるものだけ参加するようにすれば、本当に大切だと思える友達付き合いが見えてきます。

友達は数多くいればいいというわけでもありません。大切な人が数人いればいいというタイプの人なら、本当に必要な付き合いだけに厳選していくと、人付き合いの疲れも軽減されるでしょう。

3.友達がいない=悪だと考えないようにする

世の中の風潮的に、どうしても「友達がいない=悪」「友達がいない=人として何かが欠けている」と思われがちかもしれません。しかし、その風潮を気にしてばかりいては辛いものです。

友達の有無で、人の優劣は決められません。「友達はいらないと思う私は悪い人間なんじゃ……」という思いがある人は、そんな思いを断ち切ってしまいましょう。決して悪いことではありません。

ソリタリーという性質もあるように、人それぞれ友達が必要かどうかは違うのです。友達はいらないと感じてしまうのなら、それはそれであなたらしさのひとつなのでしょう。悪いことと捉えず、前向きに受け止めてみてください。

友達がいなくても幸せになれる

友達がいないからと言って幸せになれないとは限りません。友達の存在があなたの人生にとって必要かどうかは、人によるのです。

友達がいなくても十分楽しい人生は歩めます。もしも友達がほしいと思えるときが来たら、そのときに友達を作るためのアクションを起こしてみればいいのです。

友達がいないことを必要以上に気にせず、自分らしく生きていきましょう。

<アンケート概要>
実施期間:2019年8月11日〜15日
対象者:DRESS会員、Twitterユーザー
有効回答数:277件
年齢:10代 2名、20代 38名、30代 64名、40代 124名、50代以上 49名
性別:女性 262名、男性 13名、どちらでもない 2名

参考資料/「ホンマでっか!? TV」(フジテレビ)2014年4月2日放送回

※こちらは2020年1月8日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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