1. DRESS [ドレス]トップ
  2. 恋愛/結婚/離婚
  3. 「出会いがない」女性必見! 出会いのプロが出会える場所と攻略法を徹底解説

「出会いがない」女性必見! 出会いのプロが出会える場所と攻略法を徹底解説

「出会いがない」「いい出会いがない」「出会いがないから彼氏ができない」と感じているなら、そのマインドを変えるだけで、身近なところに出会いはたくさんあると気付きます。ここでは出会いのプロに、出会いを恋愛関係に発展させるコツと出会いの場ごとの攻略法を聞きました。

「出会いがない」女性必見! 出会いのプロが出会える場所と攻略法を徹底解説

目次

「恋人が欲しい」と思いながらも、日々の仕事や趣味の活動などで忙しく、ふと「そもそも出会いもないな……」と感じている方はいるのでは。

でも、「出会いがない」と嘆いているだけでは、その先に進みません。小さなことでもいいので、何か行動を起こすことで、うれしい展開が待っているはずです。

今回は「結婚につながる恋のコンサルタント」山本早織(やまもと・さおり)さんに、出会いを手にする方法や恋愛相手と知り合える「出会いの場」と、出会いから恋愛関係を進展させる攻略法を伺いました。

出会いの大前提を知って。出会いを恋愛関係に進めるマインドと思考の話

出会いの大前提を知る

2015年に出版された藤沢数希さんの小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』で登場した「恋愛工学」という概念をご存知ですか? 簡単に言えば、男性のための恋愛マニュアルで、女性の心理状態の変化をパターン化して理解し、それに合わせた言動を行うことで、恋愛関係やそれに似た関係を成立させる方法を説いたものです。

こうした「テクニック」について山本さんは、必ずしも有効ではない、と言います。理由はふたつあります。

「ひとつは恋愛には正解がない、ということ。恋愛には正解がないので、必ず成功する必殺技は存在しません。一方で、その成功のしやすさ、成功の確率を高めるためには役に立つものだといいます。こちらについては後述します。

テクニックが恋愛に必ずしも有効でないふたつ目の理由は、テクニックを重視した結果、心の伴っていない行動や態度を相手に見せることになり、結果として悪い印象を与えることにつながるからです。

自分の“心からの考え”が伴わない行動は、相手に自分の狙い通りの印象を与えたり、好意を抱いてもらうといった心理的な変化を引き起こしたりすることができません」


前出の「心からの考え」について、山本さんはこのように説明します。

「自分の行動の根底にはマインドと呼ばれる心構えがあり、それにより、もっと具体的な自分の思考が形成されていきます。この思考が自分の行動を決定しています。

恋愛工学的なテクニックの振る舞いだけを理解し実行することは、こうした思考の伴わない行動であり、そのような扱いをされる相手に“その場しのぎの振る舞い”という印象を与えやすくなってしまいます。

例えば、ある男性が、“女性を褒めること”を恋愛工学的に有効なテクニックだと思い、その考えに基づいて、ある女性に対し、『ネイルがかわいいですね』と話しかけたとしましょう。この発言に対し、女性が嫌悪感を抱くということは、十分に考えられます。

もし『他人の素敵なところを褒めたい』という気持ちに基づいて行動していたのであれば、同じ発言であっても違って響いたかもしれません。心から『相手を褒めたい』という思いがあり、結果として『ネイルが素敵ですね』と表現するとき、その褒められる相手も、無意識の中で、この人からなら褒められてもかまわないと考えていることが多いはずです。

以上の例には男性から女性への扱いを取り上げましたが、女性から男性への振る舞いにおいても同じことが言えます。

こうした心の伴わないテクニックを利用しようとするとき、それをする人の中にも小手先のテクニックを使っているという違和感が生じてしまいます。そして結果として、言葉や態度に不自然さが表れてしまいます。

こうした事実があるにもかかわらず、自身のマインドや思考を効果的に伝えるために取り入れることのできるいくつかの表現方法があります。こうしたマインドや思考の延長線上にある表現方法をテクニックとして習得することで、出会いを恋愛関係や建設的な機会に発展させることができるのです」

「出会いがない」は封印。「出会える女性」になるために押さえておきたい4つのこと

出会いのある女性になるには

出会いの場とは、言い換えれば出会いの「手法」です。

「出会い」とは、どこかに足を運び、はじめましてのお相手とともに時間を過ごすことを意味します。

こうした出会いの場が、どんなところであろうとその後の恋愛関係に発展させていける人と、それができない人がいます。

両者の違いは何でしょうか。それはずばり、出会いの場に行くときの「マインド」の違いだと山本さん。

「もしあなたが結婚を意識した恋愛を望んでいて、いろいろな場所に足を運んでいるにも関わらず出会いがないと考えているのならば、これが一番の問題です。この思考は、出会いのチャンスを逃す思考です。まずはそのマインドをリセットしなければなりません。

『出会いの場に行くけれど、出会いがない』という人の思考は、自分が恋愛対象として意識できる人物と出会ったときだけを『出会い』ととらえています。これが出会えないマインドです。

反対に、彼氏がなかなか途切れないタイプの人は、自分が恋愛対象として意識できる相手かどうかを、都度都度ジャッジしていません。どういう人と出会っても、人と人との出会いとしてとらえています。

こうした人たちは、出会いの場に足を運んでおいて、出会いがないとか出会いが少ないとは思っていません。

それどころか、こうした人と人との出会いを大事にするマインドが影響して、結果、恋人関係を形成することになるのです。

お互いに大切にし合う関係、魅力を感じ合う関係を恋愛と定義するのならば、恋愛はマーケティングにより達成できる目標です。自分の魅力を相手に納得してもらうことで、恋愛関係はスタートします。納得してもらうように伝えること、納得してもらう魅力を準備することが、恋愛には必要です。

そして、相手と出会う場所は、マーケティングの戦略を練るためのヒントになります。

それぞれの出会いの場にいる男性の特徴を把握し、その特性を持った層に響く表現方法で、自分の考えを伝えたり、魅力を発揮したりすることが必要です」

1.出会いがない女性が行くべき出会いの場とは

婚活パーティーで出会う

山本さんによれば、「出会いがない」と考えている女性はまず、マインドのリセットが必要です。マインドのリセットについては次節で詳しく解説します。

「まずは、マインドをリセットしたあと、どのような場所に出会いを求めて出かけるべきなのかについて考えてみましょう。

出会いを求める、マインドをリセットした女性が足を運ぶべき「出会いの場」とはずばり、同じ目的を持っている異性が集まりやすい場所です」


同じ目的とは「恋人」「結婚相手」との出会いを指します。例えば、婚活パーティや、目的を共有している友人の紹介がこうした出会いの例に入ります。

「足を運ぶべき出会いの場が、自分が得意なこと、好きなことができて輝ける場所であれば、出会いの場として適切といえます。恋人や結婚相手との出会いにそこまで執着しないけれども、できればその可能性も高い人と出会いたい、と考えている場合も、自分自身が楽しいと感じる場所がおすすめです。

楽しんでいるとき、ワクワクしているとき、人は一番輝きます。そうして魅力を放つことのできる場であれば、自然と良い出会いの場として機能するでしょう」

2.出会いたいなら清潔感、健やかさを上手くアピールする

清潔感のある装いにする

出会いの場に臨むとき、清潔感や健やかさは必要です。あまり相手の評価軸に合わせて、自分の個性を抑えすぎても、と考える人もいるかもしれません。しかし、相手に合わせて自分の服装を少し変えたくらいで、あなた自身の個性がすべて失われるということにはなりません。

出会いの機会を最大限に生かしたいのであれば、清潔感や健やかといった男性にとっての女性の魅力を、次に表現するような視覚情報に落とし込むことが大切です。

こうして視覚に訴える情報を準備することで、出会いを自分の望む関係への発展、つまり恋人関係や結婚に進める可能性を高めることができます。

山本さんによれば、男性が女性を恋愛対象として「いいな」と感じる場合、女性には以下のような特徴がある場合が多いといいます。

・かわいらしい雰囲気
・髪が長い(肩を超えるくらい)
・髪に軽くウェーブがかかっている
・スカートを穿いている
・7センチ程度のヒール
・トップスは、デコルテが顔の縦3分の2程度あいたデザイン(小顔効果、女性らしい印象を与える)
・香りをまとう
・笑顔を忘れない


「女性の場合は、恋愛対象としていいなと思う男性のタイプは人によってばらばらです。そのため、男性が一律に、上記のような特徴に好感を抱くことがにわかには信じられないかもしれません。

男性にももちろん、好みのタイプは存在します。それでもなお、出会いの場で与える第一印象を上の要素で演出することで、確実に男性の印象に残ることができます。あなた自身の個性を伝えるのは、“第二印象”でも遅くはないのです。

男性だって、女性に個性があることくらい理解しています。そうはいっても、出会いの場で印象に残る可能性が高いのは、上記の特徴を備えた女性なのです。

むしろ、第一印象を上記のような“わかりやすい好印象”に整えることで、個性を出した第二印象に親しみやすさを覚えてもらえたり、そのギャップから奥行きのある魅力を感じ取ってもらえたりします。

さらに『1回目に会ったときと2回目に会ったときとで、全然違う側面を見て、とても興味を惹かれた。もっと他の面を知りたい』という気持ちを持たれる可能性もあります。

出会いの場での第一印象は非常に大切です。わかりやすく女性らしい雰囲気をまとって出会うことができれば、その後につながる可能性が高くなるからです。

出会いの機会を最大限に生かしたい、と強く思う気持ちがあるなら、ステレオタイプに抵抗する必要はありません。アナウンサーのような男性が好みそうなビジュアルで自分を飾ってあげましょう」


「清潔感に関しては、香りによって演出することがポイントです。例えば出会いの場でまとっていた香りが、より強く印象を残します。ただし、強い香りは好まれないので、せっけんの香りのような、日常的な清潔感を連想させるものがおすすめです。朝シャンをするくらいでも十分効果を発揮してくれるでしょう。

また健やかさという観点で言えば、出会いの場でポイントになるのは笑顔です。

女性は男性の“未来の魅力”に惹かれがちですが、対照的に男性は女性の“今の魅力”に惹かれる傾向があります。育ちの良さや品の良さといった、将来を期待させる魅力ももちろん大切ですが、出会いの場では愛嬌や親しみやすさとリンクする笑顔を忘れないようにしましょう」

3.出会いはある、とマインドをリセットしよう

出会いがないという考えを捨てる

そうはいっても「いい人との出会い」がないんだもの、と考えている方もいるでしょう。実はこれ、絶対考えてはいけないことです。

脳というのはそもそも、自分の欲しい情報しか得られない仕組みになっています。

そして、自分が欲しい情報というのは、自分が考えていることです。

だから、「私はモテない」「私には出会いがない」と考えていると、その考えを補足、追認するような情報しか脳が認識しなくなってしまいます。

思考と心は別です。だから、心では出会いが欲しいと思っているのに、「出会いがない」と思考してしまうと、心が願っている出会いを妨げることになっています。

どうしたら、この「出会いがない」という考えをリセットできるのでしょうか。心や考えを切り替えるのは非常に難しいことのように感じます。山本さんにアドバイスをいただきました。

山本さんの恋愛コンサルティングの経験からも、出会いを妨げる思考を、自分の中から排除するのは簡単なことではないといいます。ただし、抜け出すための方法もあります。

その方法とは、「出会いがない」と感じた瞬間に「違う、これは出会いなのだ」と、自分で自分の思考を修正することだと山本さん。

「出会うためには、冒頭で説明したように、タイプでない人との出会いも出会いとして認識するような思考を身に着けることが大切です。

この思考の修整、思考を訓練するには、出会いを体験するしかありません。『これも出会いなんだ』と強制的に思い込む練習を重ねることで、出会いから恋愛関係に発展する可能性を高めることができます。

『今日の出会いも不発だった』。例えばこんな思考は、出会いのチャンスを殺している思考です。もしこんな思考が頭に浮かんだら、自分はまた、出会いを『出会いではない』と間違えてとらえてしまったと、その思考を否定してあげましょう。

そんな風に、出会いに関係する自分のマイナスの感情を俯瞰します。自分の感情をネガティブなものだと、批判的に認識することは自分にストレスのかかることですが、こうした目線をもって負の感情に向き合うことが、思考を修正する大切な第一歩です。

たとえタイプでない人との出会いでも、『これは人と人との出会いだ』と自分に言い聞かせます。人の意識は5分も持たないので、この思考を継続させるのは、最初は難しいかもしれません。

でも、続けることで、相手がタイプであるかないかにかかわらず、出会いをポジティブにとらえることが徐々にできるようになります。こうした心の在り方の変化は、出会いから恋愛関係への進展に、ポジティブな作用をもたらすでしょう」

4.出会いを「運命の出会い」に変えるなら、「自分に好意を抱いてくれる友達」を大事にする

友人としての付き合いから始める

もちろん、どうしてもお付き合いしたくない、と感じる人と、無理に関係を進めていく必要はありません。

しかし、「友人としてはありだけど、付き合う感じではないかな」という雰囲気の男性はいるはずです。実は、こうした方が出会いを運命に変えるキーパーソンになるのだとか。

多くの女性が、自分のタイプである男性との出会いだけを“出会い”と認識しています。しかし同じく女性の多くは、そうした自分のタイプの男性と一緒にいるときにドキドキして、ぎこちない態度をとってしまうものです。

女性は『嫌いではないけど付き合う感じでないな』と感じる男性と一緒にいるときが、一番リラックスしています。もしそういった友人に分類される男性が、あなたに好意を抱いてくれたのであれば、彼に自分のどこに惹かれたのか質問してみましょう。その人物は、リラックスした状態でのあなたの女性としての良さ、魅力を理解している人だからです。

その後の出会いの場や、自分のタイプである男性と接する際に、こうして友人から聞き出した自分の魅力が最大限に発揮されるよう心がけてみましょう。こうした工夫が、出会いを恋愛や結婚に発展させる可能性を高めます。

出会いの場で、恋愛対象として好きではないと思ったにもかかわらず、自分に惹かれてくれる人こそ、自分にとっての貴重なアドバイザーです。利用するようで申し訳ない、と思うこともあるかもしれません。

でも、自分からは恋愛感情を抱かなかった、ということは詫びるようなことではありません。好意を抱いてくれている相手としては、一緒に過ごす時間は、それはそれとしてうれしいものです。また、一緒に過ごすうちに相手に惹かれる可能性がないとは言えないので、対等な関係でもあります。やましいことはありません。

自分が知らない自分の中の魅力は、自分に好意を抱いてくれる友人が教えてくれます。彼の意見を聞き出して、出会いを一歩前に進めたい人物との関係発展に活かしてみましょう」


ここからは、出会いの場所別の攻略法について、山本さんからアドバイスをいただいていきます。

グループでの出会いを楽しむ、相席屋などの「出会い系居酒屋」

出会い系居酒屋

相席屋などの出会い系居酒屋での出会いで、周囲と差をつけるために必要な態度はひとつです。

「こうした出会い系居酒屋では“女性は無料、男性が支払う”がルールになっていますが、ここで重要なのは、この当たり前を当たり前と思わない態度です。

私も出しますと伝えて実際に支払うことで、感謝がより際立って伝わります。

出会い系居酒屋にはサラリーマンが多いですが、場所によっては上場企業の方もいます。この場所で出会える男性が女性に期待するものはさまざまです。

グループでの参加が基本なので、出会ったばかりはパーソナルな部分を理解することはできません。仲の良い友人と参加して、もし関係を進展させたい人と出会えたのなら、グループでの交流を2〜3回続けることをおすすめします。

複数回・多数で会い、信頼できる人物だと判断できてから、恋愛関係に進むべきでしょう。

相席屋は恋愛に発展する出会いの場としては、期待値はあまり高くありません。場所への参加のハードルが低いため、恋愛や結婚につながる出会いを求めていない層まで混ざっている場合が多いからです」

出会いアドバイス1

以降に紹介する出会いの場でも共通する人間関係の特徴がふたつあります。

「ひとつ目は、誰かによって伝えられた自分に対する第三者の意見は、得てしてプラスアルファの評価となって響くということです。自分で自分の良さをアピールするよりも、周囲が『あの子のここが良い』という方が、それを聞いた人の心により好印象を残すものです。

もし付き合いたい相手がいるのなら、彼の友人から自分の評価が伝わるよう、彼の友人と仲良くすることも、関係の進展には効果を発揮するでしょう。

ふたつ目は、出会って比較的早い時期に恋愛関係へと発展した出会いの場合、関係が壊れやすいということです。せっかくの出会いを大切にしたいと考えているのなら、あまり性急に恋愛関係を求めずに、まずは信頼関係をしっかり築くほうが賢明です」

出会いの場として王道の「合コン」

出会いの場の王道は合コン

合コンの出会いと相席屋の出会いの違いは、幹事が男女それぞれにいて、お互いが知り合いという点です。この事実を踏まえ、出会いの場で自分の魅力を最大限アピールする戦術があります。

「まずは、自分がいいなと感じた相手の視界に、自然と入るような場所をキープします。よく言われる斜め前ももちろんいいですし、目の前や横でも大丈夫です。二次会でも続けて視界に入ると良いでしょう。

席の関係で遠くに位置してしまった場合でも、発言することで、こちらに注意を払ってもらえます。相手に自分を印象付けることができます。話を膨らませるのが上手でなくても、幹事の方に話を振れば、上手に話題を拾ってくれるでしょう。

いいなと感じる程度が大きければ大きいほど緊張してしまい、あなたの魅力は伝わりづらくなるので、ぜひ先に説明したような“友達としてはあり”の男性とうまく会話をしながら、自分のセールスポイントを把握して、自己PRにつなげましょう。

また、合コンでの出会いの質を左右するのは、多様なタイプの参加者がまんべんなく揃っているかどうかです。かわいい系・おねえさん系・盛り上げ役・気を使えるといった、それぞれ個性を持った人物が参加する合コンは盛り上がるので、雰囲気によって出会いがその後につながる可能性も高まります。

友人の紹介でもあるので、価値観の近い人との出会いも期待できるでしょう。こうした人とはコミュニケーションも比較的スムーズにとれる傾向にあり、先に考察した相席屋での出会いよりも、簡単に距離が縮まりやすいといえます。多様な情報があふれ、さまざまな価値観が受容される現代社会で、考えの近い人との出会いは少なくなってきているので、貴重な出会いの場だと言えるでしょう」

出会いアドバイス2

出会いがない、と考える人と、順調に彼氏を見つける人の違いはマインドの違いだと説明しました。

前者は、目的を「恋愛」だけに限っていて、それゆえに恋愛にたどり着きづらいという逆説的な状況です。

後者のように、出会いを恋愛関係に発展させやすい人はどのようなマインドを持っているのでしょうか?

「それは恋愛関係ではなく、出会った人と信頼関係を作ろうとする意識です。

恋愛は、人との関係性のひとつの形です。人と人との関係性には、友情やビジネスパートナーなどいろいろありますが、人間同士の関係の根底には信頼があります。

例えば、ある男性と出会った直後のステイタスは、ただの友人かもしれませんが、その基盤に信頼関係が存在すれば、その人と疎遠になることはないでしょう。以降、その男性との友人関係が恋愛関係に変化することだってあり得るのです。

だから、出会いを“信頼関係を築く相手との出会い”ととらえるマインドを持つ女性は、本人が意識しているかいないかにかかわらず、出会った相手は彼氏候補者となります。それゆえに、恋愛関係になる可能性が高いのです」

一度にたくさんの出会いがある「街コン」「出会い系イベント」

街コンや出会い系イベント

比較的大人数が、一度に集まるイベントで、その場限りのイベント的な要素が濃く存在するのが特徴。

「必ずしも恋人や結婚相手を探している人が参加するわけではないので、出会いの場におけるコミュニケーションの練習をするという割り切りで参加をするほうが良いかもしれません。

独身の身分や社会的帰属先を証明しなくても参加できるようなイベントであればなおさらです。

ただし、ここでもし良いなと思える男性と出会ったのなら、次はグループで会うという形で、その出会いを生かすこともできます」

結婚につながる出会いが欲しいなら「恋活・婚活パーティ」

恋活・婚活パーティは、結婚をしたいという意欲の高い人と出会える場。結婚したい気持ちが強くある人向きです。

「ただし、女性も男性に好まれるような工夫を凝らした人がたくさん参加しているので、前半で説明したような“わかりやすい女性らしさ”に磨きをかけて勝ち抜かねばなりません。

そうした工夫に抵抗感があったり、気が向かなかったりする場合には、出会いの場としては有効に機能しないでしょう」

人となりが伝わる相手との出会いがある「マッチングアプリ」

出会いを呼ぶマッチングアプリ

マッチングアプリでの出会いも、街コンと同じく、恋人や結婚相手との出会い以外を目的にした人が混ざる、という側面があります。

ただし、街コンとは異なり、プロフィールページで人となりをある程度読み解くことができる点が違います。また公的な身分証の提出を義務付けているものがほとんどですので、こうした点でも既婚者が紛れ込む可能性が低いです。

「自分が相手のプロフィールを閲覧するのと同様、自分自身のプロフィールも、自分の人となりを知りたい相手から見られています。

出会いたい相手の価値観に合わせて、いいなと思われるようなプロフィールの書き方や写真を準備することが大切です。こうした工夫により、オンラインの出会いから実際の出会いにつなげることができるでしょう。

オンラインのマッチングサービスには、登録から数カ月は新メンバーとして閲覧数が増えるような仕組みになっていることが多いです。

あるマッチングサービスを利用中に、もっと出会いを増やしたいと考えた場合には、別のマッチングサービスも利用してみることで、出会いが増えることも考えられます。マッチングアプリはたくさんあるので、自分に合うものを探してみてください」

出会った人数100人以上! マッチングアプリの達人が「安全・確実」な出会い方教えます

マッチングアプリ分類表

取材を元に著者/編集部で作成。情報は2019年7月5日時点のものです。

収入や社会的地位の高い人との出会いが期待できる「会員制ラウンジバー」

例えば、東京ではジャズラウンジエンカウンター、Snack Dineなどがメディア露出も多く、一部で知られている会員制ラウンジバーではないでしょうか。

「会員制のラウンジバーは、会員制ですが入会金や年会費がかかりません。独自の審査や、関連アプリの行動履歴の審査をパスすることで、会員になることができます。この審査では、収入や社会的地位を問われる場合も多くなっています。

そのため、こうした場ではコミュニケーション能力の高い男性との出会いが期待できますが、一方で、そうした男性は普段から魅力的な異性との出会いには事欠かないことも想像されます。

自分自身の魅力を十分にアピールできる自信のある女性にはおすすめの出会いの場です」

満足度の高い出会いになる「趣味の集まり」

趣味の集まりは、出会いの場として非常におすすめできる場所のひとつです。出会いを求めている場合には、マストで活用するべきでしょう。その理由は3つあります、と山本さん。

「まず、趣味の場での自分はとても輝きます。ふたつ目に、価値観の近い人と出会えるという、出会いにおける大きなアドバンテージがあります。

そして3つ目に、たとえ期待したような出会いがなくても、その場に参加する目的は出会いだけではないため、満足度の高い時間を過ごすことができます。

こうした場では、自分の自然体での魅力が十分に発揮されますので、冒頭で紹介したような、ステレオタイプな女性的魅力のアピールに心を砕く必要もありません」

コリドー街を筆頭に出会いたい大人が集う「出会いが多い街」

出会いが多い街とは、言い換えるとナンパ街でもあります。こうした場所で彼氏候補、結婚相手候補に出会うコツは、声をかけてきた人の好意を素直に受け取ることだと山本さん。

「自分の魅力に対するポジティブな評価を、喜びをもって受け止めること、そして、初対面の相手に対して、そうしたポジティブな感情を伝える練習の場にもなります。

セルフイメージも高まりますので、その後の出会いを活かすためのマインドづくりにはもってこいの場所でしょう。

ここでの出会いそのものが、恋愛や結婚につながることもあります。ただし、相席屋のように、相手の素性を知ることができないことはリスクとして残っています。グループ交際から始めることで、相手への信頼を高めてから恋愛関係に進むといった形が良いでしょう。

また、相手にとって自分自身の良さや価値観が一度では理解されないということも十分にあり得ます。こうした場での出会いを充実した恋愛関係に発展させるためには、時間をかけてお互いを理解する過程が必要と言えるでしょう」

マスターが出会いの仲介をしてくれることもある「ひとりバー」

ひとりバーでマスターに出会いの機会をもらう

ひとりでバーに行き、そこを出会いの場とするのは、恋愛関係や結婚相手と巡り合うための良い作戦です。

「バーのマスターと仲良くなると、第三者として自分の価値を伝えてくれる役割を担ってくれることがあります。先にも説明しましたが、人間は第三者から聞いた評価は、その人本人からの説明よりもカサ増しして受け取られます。マスターの一言が背中を押すという事例もあります。

自分が感じ取れる人の魅力というのは、自分の脳に制限されていることもあり、限定的です。マスターに言われて初めて、その出会いが恋愛に発展するものだったと気づくこともあります。

そういう意味でも、出会いに対して第三者的観点からのアドバイスがもらえるバーは、出会いを最大限に活かすことのできる場所と言えるでしょう。

ただし、出会った相手が信頼できる人なのかどうかは、自分がコミュニケーションをとる中で見極める必要がある点は、忘れてはいけません」

フレンドリーな出会いが期待できる「ひとり立呑系居酒屋」

ひとり立呑系居酒屋

距離感の近い、フレンドリーな恋人を求めているのなら、ひとりで立ち寄った立呑系居酒屋での出会いから、恋愛関係に発展させるのも悪くないでしょう。

「恋人としての関係性で、友達っぽく付き合いたいという理想がある人にとっては、かなり良い出会いの場となるでしょう。

ただ出会った相手からは、『安いところで出会った』という第一印象を持たれる傾向があります。

第一印象はのちのちまで強く残るため、また出会った相手自身もそのような低予算でお酒と食べ物が楽しめる場所を好む人であるため、その後のデートや生活でお金をかけてもらうことは、あまり期待できないかもしれません」

ギャップから真剣な出会いに発展しやすい「仕事関係イベント」

結婚につながりやすい出会いが一番多いのは職場です。転職が珍しいことではなくなり、雇用の流動化が進む現代にあってもなお「なしではない」出会いの場です。

「職場での人間関係は、その出会いを関係の発展に進めやすいという側面があります。職場でのオンの顔を日常で見せることができる場合が多く、プライベートのオフの顔を見せることでギャップを感じてもらいやすいからです。

職場では周囲の人間によって、固定されたイメージはかなり強固なものである場合が多いです。こうしたイメージが固まっていれば固まっているほど、プライベートの顔でギャップのある印象を与えやすくなります。

男女問わず、人は他人に対して、往々にしてギャップを見たときに魅力を感じます。例えば、職場ではキャリアウーマン的なイメージを抱かれている人が、プライベートで会った際に家庭的な発言をしたとします。その場にいる男性は、彼女に対しとても人間味のある人という印象を抱き、奥行きを感じ、それは好感につながります。

逆に、職場では家庭的、プライベートでは生活設計をしっかりしている、といった組み合わせでも、ギャップがあるという点では同様の作用をもたらします」

出会いアドバイス3

「いいな、という人と出会ったら、二度目に会う際には“第二印象を作る”を作ることを意識します。服装や振る舞いで、第一印象と異なる印象を与えることで、より興味を持ってもらえる可能性が高まります」

自分の理解者がつないでくれて、安心感がある「友人知人の紹介」

友人の紹介による出会い

最もおすすめしたい出会いが「友人、知人の紹介」です。

職場のしがらみもないので、出会いから恋愛関係や結婚に進展するのを妨げる要因を心配する必要がなくなります、と山本さん。

「こうした出会いは、自分のことを理解してくれている友達が、相手に対してよいところをすでに伝えてセッティングされています。紹介者という第三者によって、自分の価値はカサ増しして伝わっているはずです。

こうした出会いの場では、紹介をしてくれる友達の顔をどれだけ立てられるかに注意して行動しましょう。出会いを恋愛や結婚に進められるかは二の次です。

具体的には、遅刻しない、そのときにタイプと思わなくても横柄な態度をとらない、実際に払うつもりで割り勘を申し出る、といったことが挙げられます。

その男性がかなりタイプで付き合いたいと思ったなら余計に、自分と出会ってよかったと思わせることよりも、紹介者が『この人(あなたのこと)を紹介してよかった』と思ってくれるかどうかが重要です。

友人が『紹介してよかった』と思えるかどうかが、実は最終的にはその男性との関係進展を左右します。先に紹介したバーの事例と同じく、こうした第三者の意見で、関係を前に進めることを決める人も少なくないからです」

「出会いがない」わけではない。出会いはある

出会いがないということはなく出会いはある

出会いがない、というのは、実は自分の心の在り方が作り出した幻想です。出会ったすべての人と信頼関係を築こうというマインドがあれば、出会いがないと感じていた人も、これまでよりずっと多くのチャンスがあることに気づくでしょう。

「そして、出会いから関係性を進展させるためには、人間の認知の癖を踏まえていろいろと差し挟むことのできる工夫があることも紹介してきました。魅力的に見える外観を整えたり、相手の望むものを会話で提示したりといったことです。

出会った相手に働きかけて、自分への関心を高め、お互いの信頼関係を形成していくことは、決してよこしまな行動ではありません。

また恋愛や結婚を期待した出会いにおいて、無視できないのが年齢です。

生まれつき顔の造作が美しい人も、素晴らしい肉体を持った人も、多大な財産を持っている人も、時間だけは誰しも平等に経過していきます。時間を無駄に過ごすことは避けることが賢明です。

出会いに臨むには、自分の価値が最も高まる出会いの場を選ぶ、マーケティングのセンスと、自分の魅力を伝わりやすい形に落とし込むブランディングの努力が必要です。

日々、人生経験を重ねている私たちは、それぞれに魅力があります。その際、出会いたい相手が何を求めているのかを読み解き、アピールすることが重要になってきます。

相手の価値観を理解する姿勢を忘れずに出会いの場に足を運べば、その出会いを自分の人生にとって有意義なものに変えることができるでしょう。

その出会いがすぐに恋愛や結婚に発展するとは限りませんが、一つひとつの出会いが、自分の交友関係を広めてくれる大事な機会です。こうしたマインドが、あなたの望む出会いを作り出してくれるはずです」


Text/山浦雅香

山本早織さんプロフィール

結婚につながる恋のコンサルタント

年間1000人の独身男女への個人コンサルやセミナーを通じて、心理学や成功哲学、マーケティングブランディングなど、さまざまな知識を恋愛論に落とし込み伝える結婚相談所「Fateverita」も運営。ホームページを持たずに口コミのみで50名のメンバーの婚活をサポート。一人ひとりに合ったプランでオリジナルの戦略を立て、婚活という活動から結婚生活をより良くするための知識を伝えている。blogTwitter

山浦 雅香

85年生まれ茨城育ち。事実婚の夫、小学生の息子と東京で生活中。就職2年目の27歳で出産退職、子育て専業2年、再就職、フリーランスを経て、インバウンドメディアの編集部に。大学時代の1年間の北京留学経験を活かして、翻訳・執筆も。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article