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もしやグルテン過敏症? その症状、小麦グルテンのせいかもしれません

原因不明の嫌な症状、実はグルテン過敏症によるものかもしれません。マクロビやグルテンフリーを実践してきた筆者が、グルテン過敏症とは何かと、手軽にチェックする方法、グルテンフリーを実施する方法をご紹介します。

もしやグルテン過敏症? その症状、小麦グルテンのせいかもしれません

◼︎自覚が難しいグルテン過敏症(不耐症)

少し前からグルテンフリーの食品やダイエット方法が流行っていて、グルテンという名前を聞いたことがある人も多いと思います。
しかし、単に流行の健康法だと思っていて、まさか自分がグルテンを分解しにくい体質だと気づいていない人がとても多いようです。


グルテンを分解するのが苦手な体質で、摂取すると何らかの症状が出る状態を“グルテン過敏症”または“グルテン不耐症”といいます(ここでは以下、グルテン過敏症とします)。
軽度のものは、「なんとなく調子が悪い」と見過ごされがちで、自覚するのが大変難しいものといえます。

◼︎グルテン過敏症の症状

では、グルテン不耐性(過敏症)の症状はどんなものかというと、主に次のようなものがあります。


腹痛、下痢、便秘、逆流性食道炎、腸の不調、頭痛(偏頭痛含む)、めまい、なんとなく頭がすっきりしない、貧血、むくみ、関節の炎症、疲労感、倦怠感、うつ症状、低血糖、じんましん、ビタミン・ミネラル欠乏症、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん/二の腕や背中などにできるブツブツ)。


その他、牛乳などの乳製品を摂取するとお腹がゴロゴロする乳糖不耐症や、そんなに量を食べていないのに太ったり、逆に食べているのに痩せたりする症状も、グルテン不耐症の可能性があります。
人により程度もさまざまで、軽い症状のために、自覚している人が少ないのが現状です。

◼︎グルテンとは? 小麦アレルギーとの違い

では、そもそもグルテンとは一体何でしょうか?
 グルテンとは小麦に含まれている「グリアジン」と「グルテニン」というたんぱく質で、パンなどを作る過程で水と結合し、グルテンになります。

グルテン過敏症の人は、このグリアジンに過敏に免疫反応を起こします。
同じ小麦に反応するもので、小麦アレルギーがありますが、こちらは小麦に含まれるグルテン以外のたんぱく質にも免疫反応を起こし、かゆみ・痛み、じんましん、アナフィラキシーなど、比較的早くアレルギー症状が出ます(中には遅延型もあります)。


これに対しグルテン過敏症は、少し間を置いて症状が現れる場合が多く(遅延型)、食物を消化・吸収するための酵素不足・欠如が原因となる疾患という違いがあります。


さらに重い症状を挙げると、グルテンが原因で自分の小腸を攻撃してしまい、小腸から栄養を摂取できないセリアック病という自己免疫疾患もあります。


◼︎グルテン過敏症かどうかを判断するには、“抜く”のが一番

網師本 薫

アクセサリーブランドVIOLUKA(バイオルカ)代表兼デザイナー、マクロビオティック料理教室主宰、フードコーディネーターなど。2児の母。

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