お菓子メーカーに勤める筆者と「間食」について考える全10回の連載。8回目は、簡単にでき、さくっと美味しいグルテンフリー(小麦不使用)なビスコッティのレシピをご紹介します。一度作るとくせになる、心がほくっとする話題の“ギルトフリー”スイーツです。
もしやグルテン過敏症? その症状、小麦グルテンのせいかもしれません 2/2
グルテン過敏症やセリアック病であるかどうかを調べるためには、血液検査と遺伝子検査があります。
しかし、保険適用の即時型アレルギー検査(IgE抗体検査)ではなく、保険適用外の遅延型アレルギー検査(IgG抗体検査/IgA抗体検査)となり、費用も4〜5万円ほどかかってしまう上、検査できる病院も多くありません。
そこで私が一番おすすめしたいのは、グルテンを除去する“グルテンフリー”をまずは2週間トライすることです。
覚悟さえあれば費用もさほどかからず、手軽に試せます。
2週間後、グルテンを含む食事を再開し、除去期間との体調を比較します。
排除期間の体調が明らかに良い、または再開して悪くなった場合は、グルテン過敏症の確率が高いといえます。
セリアック病の有症率はかなり低いですが、明確な判断がほしい場合は専門の病院で診断してもらってください。
◼︎グルテンフリーのメリットはたくさん!
グルテンフリー食を始めるとすぐに、グルテン、つまり小麦を含む食べ物はかなり多いと気づくでしょう。しかし、慣れてしまえば、「なくても大丈夫」だと感じるようになり、体調が良くなってくるのに驚くはずです。
というのは、そもそも日本人は米を主食としていて、遺伝子的にも小麦の消化が得意とはいえないからです。
小麦を含む食品で得られていた膨満感の代わりに、野菜や海藻、豆腐や肉・魚などでお腹を満たすクセがつくと、これまで摂取できていなかった栄養素を摂る機会も増えます。
私自身、グルテン過敏症ではないですが、摂らない方が明らかに心身ともすっきりと調子が良いので、どうしてもというとき以外は、好んで食べません。
食べたいものは、小麦の代わりに米粉などで作ったりと工夫しています。
ちなみに、前述のグリアジンには食欲を促進させる働きがあり、パンやケーキを食べだすと止まらないというような状態を引き起こします。
また、小麦に含まれるアピロペクチンも血糖値を急上昇させ、結果として脂肪を作りやすくするため、小麦を摂らないだけで太りにくい身体づくりができます。
ダイエットを目的に続けたい場合は、小麦分解酵素サプリメントなどがネットで入手できます。
ストレスになると続かないので、継続することを第一に、まずは2週間試してみてはいかがでしょうか。