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マジシャンが教える「汗をかかない方法」- 夏本番、汗対策してますか? 2/2


これも当たり前ですが、大事なことです。私たちが汗をかくのは「暑いから」です。だから「暑くないようにする」のは立派な作戦になります。

・冷房をいれる
・冷房を強める
・冷房の風があたるところに席をとる
・はやめに会場に入り身体を落ち着かせておく
・夏用の薄い生地の服をきる(秋冬でも夏用のスーツを着ることがあります)
・本番まで涼しい格好でいる
・腕まくりや、首もとのボタンをあけたりする
・体の熱くなるような運動をしない
・椅子にもたれない(背中に熱がこもるから)
・うちわや扇子であおぐ

まずは、少しでも体感温度を下げるためにできるだけのことをします。我ながらセコい技もありますが、細かいポイントを稼いで、なんとか涼しさを獲得します。

次に大事なのが「ダイレクトに体を冷やすこと」です。直接、冷たいものを体にあてることで体温を下げます。

冷やすべき場所は「首(後ろでなく横側)」「わき」「股関節の場所」「手首」になります。ここは身体のなかでも、肌の表面近くまで、動脈が通っている場所です。

ここに冷たいものをあてると、スムーズに全身を冷やすことができます。むしろ、別の場所を冷やすと、熱が逃げられなくなり逆効果になることがあるので気をつけてください。

いわば熱中症対策に使われる方法そのままです。密かにできるものもあれば、人前で、堂々とできるものもあるでしょう。

・濡らしたタオルやハンカチで拭う
・冷却シートをわきの下に貼る
・制汗スプレーをあてる
・冷えたドリンクを手首や首すじにあてる(パーティむきのお気に入りの方法です)
・手を洗うときに手首を冷やす
・手洗や、グラスの表面についた水を首すじに塗る

専用の、薬品や道具を持ち込む必要はありません。ここで紹介したものは、どこでも気軽にできるものばかりです。

もし少し用意できるなら、スーパーでもらえる「小さなビニールパックの保冷剤」がおすすめです。お刺身パックにつくようなものです。

僕は、いつも数十個ほど冷蔵庫にストックしています。外出前にポケットに入れて、ふと手首や首すじなどを冷やして、溶けたら気軽に捨てることができます。

ここで「体を冷やす」といっても、凍傷には注意してください。ハンカチを挟んだり、体に押し付けすぎたりしないようにしましょう。

■汗をかく用意をしておく

ここまで準備をしても汗をかくときはかきます。会場が熱気に包まれることもあれば、人前に出て、自然と体がヒートアップすることもあるでしょう。

それは仕方のないことです。物事に完璧はありませんから。けれど、そこでパニックになる必要もないわけです。

マジシャンはよく、マジックを身につけながら、同時に「そのマジックが失敗したらどうするか?」も考えてパフォーマンスを作ります。

それと同じことです。トラブルも想定して、そのために準備しておけばいいだけの話です。あらかじめ想定できたトラブルは、対策さえしておけば、もはやトラブルではなくなります。

ポケットにハンカチを入れておきましょう。いざというときは「汗が出ますね」と、拭えばいいだけの話ですから。一生懸命に人前に立つあなたを非難する人間などいません。

こうした備えをしておけば、気持ちにゆとりができます。「汗をかいてもいいんだ!」と、構えることができます。ひいては「汗をかきにくい心構え」もできるというものです。

■最後に

今回紹介した「汗をかかない方法」は、僕なりの方法です。基本的な「水分を減らす」「体を冷やす」という考え方のもとに、いくつかバリエーションをご紹介しました。

なかにはずるい技もあったかもしれません。それも現場でカッコつけずにいられないマジシャンという仕事に免じて、大目に見てやっていただければ幸いです。

さて、体の作りは人それぞれです。まずは体に負担のない範囲で試して、あなたに合った方法を探してみてください。ひとつでも役に立つものがあったなら幸いです。

最後にもう一度だけ。

くれぐれも無理は禁物です。どんな正しい方法も、やりすぎると害になります。「汗をかくかどうか」なんかより、あなたが、どんな場所にあっても、あなたらしくいられることの方がずっと大事なのです。それだけは忘れないでください。

浅田 悠介

マジシャン。ツイッターで恋愛について語りまくってます。アイコンをおすと飛べるよ。

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