マジシャンが教える「汗をかかない方法」- 夏本番、汗対策してますか?
もうすぐ夏がやってきます。楽しいイベントは盛りだくさんですが、太陽はギラギラ、強い日差し……汗をかくのを考えると嫌になりますよね。せっかくの気分も下がります。今回は、夏でも舞台に立つプロマジシャンに「汗をかかない方法」を伝授していただきました。
■とにかく汗をかかない方法は?
マジシャンは人前に出る職業です。といっても人間ですから、パフォーマンスに集中するうちに、やはり汗をかきます。
ライトに照らされた舞台は、とにかく暑いものです。それに人間は集中すると、体温が高くなる性質があるので、余計に汗をかくことになります。
正直な話、夏の マジックショーは、汗のことを考えるだけで気が滅入ります。声を張り上げていると、冷房の効いた部屋でも、たらりと額からたれていきます。
にちゃりと服がはりつく感触も嫌ですし、なにより見栄えがよくありません。「汗も体の大事な機能なんだよ!」といわれても、嫌なものは嫌なのです。
・人と会うとき
・ビジネスシーン
・発表の場
・冠婚葬祭
・パーティ会場
・メイクをしているとき
・ファッションをキメたとき
・大事な人といるとき
あなたにも、どうしても「涼しい顔でキメたいとき」はありますよね?
僕だってマジシャンを名乗るからには、なるべく汗をかかずにカッコつけたい。「裏でなにをしてもいいから、とにかく本番だけは汗をかきたくない!」のです。
いままで、なるべく汗をかかないように、たくさんの方法を試してきました。そして結局のところ、道具も使わないシンプルな方法こそ、一番役に立つことがわかってきました。
今回はそのなかで効果があった「汗をかかない方法」をご紹介します。
■前夜から本番まで、水分を控えめにする
これが僕の「汗をかかない方法」の黄金ルールです。ほかの方法を行うときも、これだけは実践しています。
汗をかくとは「体から水分を出す」ことです。なので、はじめから水分の量を控えることで、汗を少なくします。
馬鹿にしてはいけません。あたりまえのようですが、だからこそ効果絶大なのです。
といっても「水分をとらない」のでありません。ここだけは注意してください。「飲みすぎを避ける」ということです。
水を大量に飲んで、さらにおかわりして、たくさん汗をかく人がいます。そういった状況を避けようという意味です。
僕の場合、前日の夜ごろから「水分のとりすぎ」に気をつけます。口さびしいから、というだけの理由で、コップにお茶やジュースを注がないようにします。
食事のときも、ひとくちの水分量を減らします。食べ物を流し込むようにグビグビ飲むのでなく、チョビチョビ飲むだけで、案外満足に食べられます。
また「うどん・蕎麦・ラーメン」などを食べるときも出汁を飲みすぎないようにします。これも水分になるからです。お味噌汁、スープなども同じことですね。
もちろんアルコールも禁物です。とくに本番直前は「血行がよくなり発汗作用につながる」ので禁物です。景気づけに、アルコールをいれて本番に挑む人もいますが「汗を防ぐ」という意味では逆効果です。
最後に、あなたの健康を害してはいけませんから、もう一度、注意点を。
この作戦をまとめると「水分をとりすぎているなら、とりすぎないようにする」になります。決して「水分をとらない・我慢する」という話ではありません。気をつけてください。