小さな幸せを見つけやすい人は、幸福感が長続きする
小さな幸せは淡々と過ぎていく日々の中に隠れてしまいがち。今回は、そんな小さな幸せを見つけるための習慣づくりについてお話します。日常の中にちょっとした花を咲かせるだけで、いつもとは違った景色が見えるかもしれません。
幸せは行動を起こさなければつかめないもの。そのためには自分に足りないものを満たさなければならないと思ってはいませんか? 本当の意味での幸せを感じるためには、行動よりもまず、自分だけがわかる小さな幸せを見つけることが必要です。
今回はそんな「自分だけの小さな幸せ」を見つけるコツについてお話しします。
■あなたの幸せのイメージは、どこから来たものですか?
まずは、現在のあなたの状況について考えてみてください。自信を持って「私は幸せ」とは言えなくとも、「まあまあ幸せに暮らしている」と思えているでしょうか?
一方で、「私は全然幸せじゃない。私の人生はこんなもんじゃない」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。
では、今の自分が不幸だと思う理由は何でしょう?
たとえば、お金がない、パートナーがいない、仕事に不満がある……などを理由に、ご自分のことを不幸せだと思ってはいませんか? そしてそれを解消しなければ、幸せは手に入らないと思ってはいませんか?
まずは、なんとなくでも良いので、自分の幸・不幸とそれらの条件を結びつけない考え方があると意識してみましょう。
あなたが抱く幸せのイメージは、実はあなたではなく、外の世界が作り出した幸せの虚像、外の世界からもたらされたイメージである可能性が高いのです。
最初はピンとこないかもしれませんが、世間で言われるような幸せのかたちは、本当に自分にとっての理想の幸せなのか? ということを考えてみてください。
■幸せの条件集めは、長く続く幸せにはたどりつかない
ご自分の経験で考えていただきたいのですが、お金が手に入ったとき、素敵なパートナーに巡り会えたとき、他人に賞賛されるような職を得たとき、それが直接あなたの継続的な幸せに結びついたことはありましたか?
もちろん、それらを手に入れた一瞬は大きな幸福感を得ることができますし、満たされた気持ちにもなるでしょう。ですがそれは決して長くは続かない、いつ終わるかもわからない刹那的なものかもしれません。
そういう一時的な幸福感ではなく、ささやかでもいいから永続的な幸福感を得たいという場合。それは自分の心の感じ方を変えることで手に入るものなのです。
■小さな幸せを見つけるための習慣づくり
ささやかながら、長く続く幸せ。それをずっと感じ続けるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここからは「小さな幸せの作り方」をご紹介します。
1.自分だけが知っている、小さな幸せを書き出す
ファーストステップは、自分だけがわかる小さな幸せを見つけること。それもなるべくたくさん。
まず、あなたは何をしている時に幸せを感じるのか? それを箇条書きで書き出してみてください。
たとえば、ひとりでお家でぼーっとしている時間が幸せ。ペットと戯れている時や美味しいものを食べているとき。映画を観たり本を読んでいるとき。趣味の手作りに没頭しているとき……など、思い起こせば必ず出てくるはずです。
2.自分だけの幸せに浸る時間をつくろう
そういう自分だけの幸せに浸る時間を、1日の中になるべく多く持つようにしてください。どんなに他人から見たらつまらないことでもかまいません。あなただけが実感できる幸せの時間を作り出すのです。
自分だけの楽しみの時間、というのは意識して作り出さないと生み出せるものではありません。人はすぐにやるべきことに追われてしまうからです。
ですが、その時間を作り出すことが、まず幸せへのステップになるのです。なぜならその時間が多ければ多いほど、あなたは1日の中でより多くの幸せを感じることができるからです。