『けろけろけろっぴ』雨の日メイク! 梅雨は苦手だけれどバスの中から聞く雨の音は好き
趣味がメイクなちこえさん。そんな彼女の連載『メイクの自由帳』では、もっと自由に自分の好きな綺麗を楽しむためのメイクを伝えていきます。さまざまなキャラクターをモチーフにしたメイクで、かわいいを楽しんでみませんか? ここでは、けろけろけろっぴをモチーフにしたメイクをご紹介します。
「けろけろけろっぴ」とは?
誕生日:7月10日
ーーけろけろけろっぴプロフィールより
けろけろけろっぴは、1988年にグッズの発売が始まったそうなので筆者の少し先輩です。筆者が子どもの頃、特に活躍していたサンリオキャラクターのひとりと記憶しています。かれこれ30年以上愛されているなんて素敵ですよね。歌が得意なのに「はぴだんぶい(※)」ではホイッスルとタンバリンを担当しています。健気にチームを支える姿がかわいい。
※はぷだんぶい:ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、あひるのペックルなど、個性あふれる6にんの男のコたちが「ハッピーになりたい男子たち、V字回復をねらう」という意味をこめたユニット。
このLINEスタンプは眺めているだけで癒されます……。
今回は、けろけろけろっぴ(以下、「けろっぴ」と表記)をモチーフにしたメイクをご紹介します。
メイクの完成形
アイメイク
雨の日は湿気が多く、顔が濡れる可能性があるため大粒のラメやホログラムは使いません。けろっぴはレトロな大人キャラクターではありますが、現代風にアレンジされていまも商品展開が行われています。アイシャドウは質感がサテン調の大人っぽいパレットを使い、カラーライナーとカラーマスカラでほんの少しスパイスを加えて、あとはヌーディに仕上げることにより今っぽさを出し、歴史あるけろっぴを表現しました。
チーク
グリーンが印象的なアイメイクにしたため、チークは下げ気味に塗ることで視線を顔の上半分に集中させ過ぎないように気をつけました。夕日のようなベージュオレンジのチークはハツラツとした表情を引き出せるはず。シェーディングラインにのせることでマスクの隙間からチラ見せさせます。
リップ
目を引くような青みの赤。時間が経ち馴染んだ状態や少し取れかけた色合いも綺麗だと感じたのでこの色を選びました。チークを下げて塗った分、リップとの相性が気になりますよね。チークは発色が柔らかでゴールドパールがたっぷり広がるタイプを使っています。ゴールドとレッドの組み合わせは間違いなく良い!
セルフネイル
親指と中指が同じ色なので片手に4色使っています。異なるグリーンを並べたらポップで楽しいかなと思い、このデザインに決めました。傘を持つ手もかわいく見えたら嬉しい。
カラーコンタクトレンズの紹介
レンズの有無はご自身の生活環境に合わせてお決めください。無しでも構いません。
筆者は以前より緑色のカラーコンタクトレンズに興味津々。同じグリーンにカテゴライズされていたとしてもミント系、抹茶系、オリーブ系、ライム系、カーキ系のグリーンでは装着したときの色合いがまったく異なるため、奥が深いからです。
今回選んだ「リアルオリーブ」は名前にオリーブが入っていますが、オリーブ系の発色ではありません。ミント系とライム系の中間くらいのピュアグリーン。黒目への馴染みよりも発色を重視するタイプなので、休日のメイクにおすすめ。
ちなみに、抹茶系やカーキ系の緑レンズは黒より色が沈みにくく、青より馴染みが良いため、カラーコンタクトレンズ初心者の方でも始めやすい色です。
アイメイクのやり方
アイメイクのステップは全部で5つ。
ステップごとのやり方を使用するアイテムと共にご紹介します。
STEP1:上下まぶたにアイシャドウを塗る
STEP1の使用アイテム
(A)「クラランス」オンブル4 05 ジェイド 右上
(B)「クラランス」オンブル4 05 ジェイド 右下
(C)「cosmeup」熊野筆 アイシャドーブラシ L
POINT:目頭に濃い緑色をのせない
淡い緑(A)はベースとして上下のまぶたに塗りましょう。次にカーキ(B)をブラシ(C)の筆先に取り、上まぶたの中央を避けるようにのせていきます。目尻から目頭の数ミリ手前にかけて二度山なりになるように仕上げると綺麗です。
アイシャドウの基本の塗り方として、縦割り(※)や横割り(※)といった手法がありますが、どちらも直線的でオフィスメイクやフォーマルなメイク向き。
けろっぴはカエルなので丸みのフォルムを重要視し、敢えて曲線を作り出すためにこのような塗り方をしました。目頭を避ける理由は明暗差をつけることで正面から見たときのスッキリ度が全然違うためです。
※縦割り:目を縦に分割して目頭から目尻にかけて淡~濃とアイシャドウを塗っていく方法
※横割り:アイラインと並行にグラデーションを作っていくメイク法で、眉毛に近づくにつれ徐々に色が淡くする塗り方
濃い色を塗ると目が小さく見えたり重たく見える人は目頭にはベースカラーしかのせないという方法を積極的に使ってほしいです。カラーメイクに限らずどのような色のパレットを用いるときでも活用できますよ。
STEP2:上下まぶたに立体感を演出する
STEP2の使用アイテム
(D)「クラランス」オンブル4 05 ジェイド 左下
(E)「クラランス」オンブル4 05 ジェイド 左上
(F)「白鳳堂」アイシャドウ 丸斜め H5279
POINT:一番明るい、一番暗い色はポイントを決めて塗る
先端が丸斜めのブラシ(F)に持ち替えます。理由はより一層ピンポイントに色をのせるため。ベースとメインカラーで土台は完成しているので、残り2シェードを使って凹凸をつけていきます。締め色(D)をまぶたの中央のキワに塗りましょう。目のキワをシェーディングして引き込ませたので、次に光沢カラー(E)を目を開けたときに見える位置にハイライトとしておきます。こうすることで光沢カラー(E)のツヤが際立ちますし、目が窪むことを防ぎます。
上まぶたを真正面から見るとこのようになるイメージ。バランスを見たときにベースカラーのみでは下まぶたが寂しい印象だったので光沢カラー(E)を大胆に広げました。丸斜めブラシ(F)のおかげで幅は太くならず、パールの量はしっかりキープできています。涙袋は「幅広にぷっくり光らせる時代」から「細く長く輝かせる時代」へ移行していくかもしれませんね。
STEP3:目尻の細部を整える
STEP3の使用アイテム
(G)「フロレット」サラダdeフルーツ カラーリキッドアイライナーWP 07 アボカド
POINT:アイラインの長さと角度は上まぶた目尻の影を見て決める
上まぶたは4シェードのアイシャドウパレットをフルに使って良い雰囲気を出せたように思えたので、今回は上まぶたのアイラインをやめて下まぶたにカラーコスメを集中させることにしました。
目のカーブに沿わせず、上まぶたの目尻の影と(ゆくゆくは)三角形の対辺になるような長さと角度でアイラインを引きましょう。利き手側の目は一発で成功しましたが反対側の目は難しかったため、点線をつけるように短く引いて最後に線を結びました。
STEP4:下まつげにマスカラを塗る
STEP4の使用アイテム
(H)「SHISEIDO」コントロールカオス マスカラインク 04 EMERALD ENERGY
POINT:緑色のカラーマスカラを使う
エメラルドグリーンのマスカラ(H)を下まつげに塗ります。このマスカラは色も使いやすさもかなり良くておすすめ。たっぷり塗らなくても緑色だと分かるため、軽く滑らせる程度の量で大丈夫です。
STEP5:上まつげにマスカラを塗る
STEP5の使用アイテム
(I)「NARS」クライマックス エクストリーム マスカラ
POINT:毛に太さを持たせるマスカラで目力をアップさせる
上まぶたをよく見せるために自まつげが際立つ程度のマスカラを使うか迷いました。
しかし、下まぶたにカラーコスメを集中させたことから、目を上に引っ張り上げるような強力なインパクトのあるマスカラを塗った方がメイク映えするはずと思い、手持ちのマスカラの中で最もボリュームが出るタイプ(I)を選びました。
チークのやり方
STEP:チークを塗る
使用アイテム
(J)「SUQQU」ピュア カラー ブラッシュ 05 柔光輝(YAWAKOUKI)
POINT:肌がつやんと見えるようなチークを顔の横から入れる
指を使ってしっかりめに塗り込むとオレンジ色に見えますが、付属のブラシを使って顔に塗布するとそこまで色はつきません。
マスクで隠れてほとんど見えないので、顔の横側にはあまりシェーディングを入れなくなりました。対して髪の生え際や鼻の付け根に関しては丁寧に仕上げるようになったという変化があります。
そこで、空いている顔の横側のシェーディングラインにベージュオレンジ色のチーク(J)をさして、シェーディングとはまた違うツヤ感だったり温かみを演出することにしました。
リップの塗り方
使用アイテム
(K)「イヴ・サンローラン」ルージュ ヴォリュプテ シャイン No.129 カーマイン レトロ
POINT:オレンジではなく赤に挑戦する
チークに合うようなオレンジ色のリップを塗れば無難にまとまると分かっていながら、赤リップをチョイスしました。けろっぴがよく着ているストライプの服の色が赤であることが多いというのと、「好きなようにメイクをしたい」という気持ちからあえて攻めたかったという理由です。
セルフネイルのやり方
使用アイテム
(L)「カラークラブ」ネイルラッカー D243 Budding Beauty
(M)「hince」グロウアップネイルカラー 09 ニアーアンドデアー
(N)「パラドゥ」ミニネイル GN01
(O)「NAILHOLIC」GR707
POINT:異なる緑を自由に並べる
けろっぴっぽい緑色を探す中で、良さそうだと思った色を全部使ったら面白いかもと考えました。緑色であるという共通点があるので、ブランドも質感もバラバラなのにきちんとネイルアートに見えます。
一本ずつ慎重に二度塗りしていくだけ。順番は直感で決めました。反対の手も同じ並びで塗るとまとまりが良いです。
おわりに
最近まで肌寒い日があったような気がしますが、あっという間に梅雨入りしていました。季節の流れが早く感じる今日この頃です。このけろっぴのメイクは3月くらいに早々に決まって形にしたもの。インスピレーションが沸いたら早めに形にするのが良いですよね。「書こう、書こう」と思っていたブログのネタはいつの間にか忘れちゃいますし。
メイクに限らず少しでもやってみたいと思ったことには挑戦するべきなのに、年々腰が重くなっているような。挑戦を忘れずに生きていきたいですね。下半期も頑張りましょう! けろっぴメイク、ぜひやってみてください。
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