とびきり甘いバレンタインメイク! 「ウィッシュミーメル」をモチーフに
趣味がメイクなちこえさん。そんな彼女の連載『メイクの自由帳』では、もっと自由に自分の好きな綺麗を楽しむためのメイクを伝えていきます。さまざまなキャラクターをモチーフにしたメイクで、かわいいを楽しんでみませんか? ここでは、ウィッシュミーメルをモチーフにしたメイクをご紹介します。
「ウィッシュミーメル」とは?
2010年フランスからやってきたウサギの女のコ。ちょっぴりとぼけているけど素直で、優しい心の持ち主。大切なお手紙を届けてくれたルッツに憧れている。
ーーウィッシュミーメルプロフィールより
筆者は普段メルと呼んでいるので、以下メルと表記します。
メルは自慢の白いふわふわしっぽが突然虹色になったことを誰にも言えず、外に出られない時期がありました。でも周りからの温かい言葉で「ひとりじゃない」と感じ、不安が消えたそう。それからは、みんなからもらった優しい気持ちを今度は自分が届けたいと思うようになり、ルッツ(ケニアからやってきたライオンの男の子)から託された赤いかばんをもって郵便配達員として頑張っています。
メルはおっとりとした性格で、柔らかい色合いが似合う女の子。メルのほんわかとした世界観が好きでそれをバレンタインメイクにできないかなと考えました。
今回は、ウィッシュミーメルをモチーフにしたメイクをご紹介します。
メイクの完成形
アイメイク
黄み寄りのピンクやブラウンでまとめたカジュアルガーリーなアイメイクです。ピンクを部分的に使った点とブラウンマスカラがポイント。
チーク
チークの塗り方はとことんラブリーに! でも洗練されたメイクアップがコンセプトのルナソルのチークを選ぶことで子どもっぽくなりません。
リップメイク
シアーでティントのリップスティックをラフに塗りました。ピーチコーラルであざとかわいい唇に。
セルフネイル
ネイルはいちごチョコ。メイクアップはメルのピュアさを表現するような優しい色使いにしたので、ネイルは無邪気に遊びましょう!
カラーコンタクトレンズの紹介
レンズの有無はご自身の生活環境に合わせてお決めください。無しでも構いません。
ヴァニタスは2020年11月にデビューしたばかりの新ブランド。Koki,さんがモデルを務めています。このモーメントというカラーは“カラーパレットのように、色が混ざり合うアートな瞳”がコンセプト。まばたきするたびに印象が変わります。かわいいだけじゃない、進化系ピンクレンズと言えるでしょう。
アイメイクのやり方
アイメイクのステップは全部で4つ。
ステップごとのやり方を、使用するアイテムと共にご紹介します。
STEP1:まぶたにアイシャドウを塗る
STEP1の使用アイテム
(A)「Venus Marble」エデンの園シリーズ 16色アイシャドウパレット PINK MINERAL
(B)「cosmeup」熊野筆 アイシャドーブラシ L
POINT:上下まぶたに均一に塗る
大きいアイシャドーブラシ(B)に肌なじみの良いベージュピンク(A)を取り、上下まぶたに塗ります。冬はどうしてもまぶたの血色が悪くなり、ファンデーションで整えてもくすんでいるように見えてしまいます。そこでウォームカラーをベースとした色を塗ることでヌーディーなメイクも映える土台を作ってあげましょう。
STEP2:上まぶた目尻側にメインカラーを塗る
STEP2の使用アイテム
(C)「Venus Marble」エデンの園シリーズ 16色アイシャドウパレット PUPPY LOVE
(D)「cosmeup」熊野筆 アイシャドーブラシ S
POINT:目尻側半分にだけ塗る
PUPPY LOVE(初恋)という色名のピンクをメルメイクのメインカラーに選びました。小さいアイシャドーブラシ(D)に初恋ピンク(C)を取り、目尻側へ少しずつ伸ばしていきます。一度に仕上げようとせず、何回かに分けて塗り進めていくと濃くなりません。
まっすぐ半分に切らず、目頭側へ傾けるように斜めに塗るとこなれて見えますよ。ピンクメイクは腫れぼったくなってしまうとお悩みの人でも、この塗り方であれば挑戦しやすいと思います。
STEP3:アイラインを引く
STEP3の使用アイテム
(E)「KATE」コンシャスライナー 05 ダスティーピンク
POINT:メインカラーを塗った幅にだけ塗る
STEP2で塗ったメインカラーと同系色のアイライナー(E)をメインカラーの幅分引くことでアイライナーをアイメイクの中に溶け込ませました。わざとらしくなく、いつの間にか目元の印象を高める方法です。ピンクだけでなくブラウンなど他の色でも使えるテクニックです。
STEP4:上下まつげにマスカラを塗る
STEP4の使用アイテム
(F)「ウィッチズポーチ」Love Chocolate マスカラ 01 チョコレートムース
POINT:ブラウンマスカラで優しい印象へ誘う
ここまで全体の色や質感をあわせてきたため、マスカラも雰囲気にあったブラウンが良いでしょう。ブラックまつげはその存在感ゆえに目力をアップさせることができますが、強過ぎる印象を与えることもあります。
今回のメルメイクのテーマはカジュアルガーリーであり、おっとりとした女の子をイメージしているので、ナチュラルで優しいまなざしに仕上がるブラウンがベスト。その分まつげの長さが出るタイプを選び、こっそり華やかさもプラスしました。
チークのやり方
STEP:チークを塗る
使用アイテム
「ルナソル」カラーリンググレイズ 01 Pink Flow
POINT:2色を組み合わせた技ありハートチーク
かわいいけれど見た目がかなり華やかな色なので頬にのせるのを躊躇してしまう……という経験はありませんか? 冒険色はプチプラで試してしっくりきたらデパコスへというのがセオリー。しかしチークに限ってはまずデパコスを買うことをおすすめします。
その理由は肌にのせた状態を見せてもらえるから。ルナソルのピンクフロウも見た目は鮮やかですが、肌にのせたスウォッチを見ると印象が変わりませんか? 特に働く女性をターゲットにしたブランドやより洗練されたメイクを提案するブランドのカラーコスメは、遊び心とベースメイクとの溶け込みを両立している場合が多いです。粉質やパールの質によって発色がかなり左右されるチークを冒険するときは参考にしてください。
もちろん、プチプラの品質が悪いわけではありません。いつもと全く違う色に挑戦するときの選び方のひとつとして覚えておいてくださいね。扱いに慣れてしまえば冒険色ではなくあなたの定番色になりますよ!
メルメイクのチークはラブリーなハートチークで決まり。はっきりハート型を描く必要はなくブラシを根元でクロスさせるように滑らせればOKです。目の下にイルミネイティングカラー(ハイライトの役割)をもってくることでツヤ感も出ます。
リップの塗り方
STEPの使用アイテム
「ウィッチズポーチ」シアーティントルージュ 01 ピーチコーラル
POINT:ラフに直塗りする
隙のないリップメイクも大好きですが、鏡を見ながらパパッとスティックを滑らせる塗り方もかわいいですよね。程よく透け感のあるリップなので軽やかに見えると思います。
セルフネイルのやり方
STEP1:ポリッシュを全体に塗る
STEP1の使用アイテム
(G)「ENTITY」ラッカー SWEET CHIC
POINT:すべての指に二度塗りする
ピンク(G)を二度塗りしました。こちらがアレンジのベースとなります。メルにしては少し派手な色ではありますが、メイクとのギャップを見せましょう。
STEP2:ポリッシュを爪先に塗る
STEP2の使用アイテム
(H)「ADDICTION」ザ ネイルポリッシュ 010C チョコレートハイ
POINT:チョコが垂れているように不規則に塗る
ハケをボトルでしごいてからチョコレートが爪先から垂れたようなデザインを描きます。綺麗に描く必要はなく、むしろブレている方がそれらしく見えるのであまり緊張せずに塗ってみてください。
STEP3:デコレーションする
STEP3の使用アイテム
(I)「CANMAKE」ジェルボリューム トップコート
(J)カラースプレーのパーツ
(K)ホワイトスプレーのパーツ
(L)「NAILHOLIC」ネイルカラー GD083 アート
POINT:自由にトッピングする
接着剤としてトップコート(I)を塗り、パーツ(J)と(K)を貼り付けました。カラースプレーをチョコレートの部分にのせることでチョコレート感が増します。チョコバナナのようなイメージ。
パーツをのせたあとチョコレートが物足りなかったため中指にチョコレート(H)を足して、逆フレンチにしたら境目にゴールドラメ(L)で線を引きました。このラメ使いは先月紹介したハローキティをモチーフにしたメイクの復習です。
おわりに
バレンタインの季節がやって参りました! チョコレートが大好きなので1月後半から2月にかけてはデパート催事場のパンフレットを眺めてどれを買うか考えながらワクワク過ごすのが定番となっています。
チョコレートを渡す相手も「恋人になりたい人」だけでなく多様化してきましたよね。好意だけでなく感謝を届けるという意味ではメルの活動に通ずるものがあると感じました。バレンタイン当日のメイクに迷ったらぜひ参考にしてください。
チークillust/オオハチ(@o8moe)
メイクレシピプランナー
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