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5歳違うだけで申し込みが激減。30代婚活の現実

「35歳までに結婚していなかったら、結婚相談所でお世話になります」。こう話す女性は少なくないといいます。でも、それだと遅い!? 30代婚活は30代前半と後半とではまったく異なるものになります。30代婚活のリアルをお話しします。

5歳違うだけで申し込みが激減。30代婚活の現実

私がアラサー女性に「結婚相談所を経営しています」と言うと、こういう言葉が返ってくることがあります。

「35歳までに結婚していなかったらお世話になりま~す」

できれば結婚相談所なんかに入らず、自然に出会って恋愛結婚したい……そういう気持ちがよく現れている一言だと思います。

しかし、はっきり言って「それじゃ遅い!」。30代後半で相談所に入会した女性は、口々に言います。

■「もっと早く婚活を始めていれば」後悔する30代後半女性たち

「もっと早く婚活を始めていればよかった」「年齢がこんなにネックになるとは知らなかった」「厳しい現実を誰かが教えてくれていれば……」。

職場で「結婚しないの?」などと聞くと、「ハラスメントだ」と騒ぎになりやすいだけでなく、結婚はとてもデリケートな問題なので、遠慮して話題を避けてしまいますね。

それに、人は誰しも自分のことで忙しく、悲しいくらい他人に興味がありません。あなたの結婚を真剣に考えてくれるのは、親くらいでしょうか?

でも、その親に「結婚しないの?」と言われることが何よりも嫌なものです。そこで、婚活市場で仕事をしている私が「30代女性の婚活」について、ありのままをお伝えします。

■30~34歳/35~39歳で活動スタイルを変える必要あり

その前に、私の結婚に対する考えをお話させてください。

私は「結婚することが正解」だとはまったく思っていません。「結婚するんじゃなかった」と嘆く方もたくさん知っているし、「独身っていいよ~」と幸せに過ごしている方もたくさんお会いしています。それぞれの人生を尊重しています。

ただ、「本当は結婚したい」「いつかはしてみたい」と希望している方がいらっしゃるならば、これからお伝えすることを知った上で、どうするかを考えていただければと思います。

30代婚活といっても、30~34歳と35~39歳に分けて説明する必要があります。
前者は30代男性と結婚する確率が高い。後者は40代後半男性も視野に入れて活動しなければ、婚活は難しくなります。

婚活市場には「子どもが欲しい」という男性が多く、ふたり以上を希望する男性は32歳までの女性がいいと言います。ひとりっ子でも構わないと考える男性は、34歳までの女性を希望する傾向があります。

それもあって、「35歳を過ぎたら婚活を始めればいいわ」という考えでは遅いと冒頭で言いました。

ただし、40代で婚活を始める女性に比べれば、まだまだチャンスが多いのも事実です。

■30歳・35歳・39歳。30代女性の婚活実例

40代の女性会員に「30代の自分に言ってあげたいこと」というアンケートにお答えいただいたので、ご紹介します。

「仕事が充実していても、プライベートを疎かにしないで」
「体力があるうちに子どもを産んでおいたほうがいいよ」
「そのうちに、そのうちに……と、現実に目を背けて、結婚を後回しにしないで」
「もっと良い人がいるだろう、という幻想に惑わされないで」
「モテているのは今だけだよ」
「あっという間に時間が過ぎるから、若さを大切にして」
「素敵な未婚男性との出会いは年々減ってくるよ」

40代女性から30代女性へのメッセージのようにも聞こえてきます。

続いて、30代女性の婚活実例をご紹介します。

Mさん 30歳 超難関大卒業 職業:人材派遣会社 事務職

両親に勧められて相談所に入会。Mさんは「結婚はそのうちにできれば……」というのんびりしたスタンスで活動を開始しました。

同世代~30代後半の男性に人気で、毎日のようにオファーが来る状態。外交官や医師、公務員などさまざまな職種の男性とお見合いをし、「自分はどういう結婚がしたいのか?」を落ち着いて考えながらの婚活になりました。

お見合い、仮交際に進んだ3名の男性の中から、「一番自分らしくいられる」と感じた同い年の男性と5カ月で成婚退会しました。

Yさん 35歳 女子大卒業 職業:銀行 事務職

上記Mさんの姉。Mさんの紹介で入会。姉妹なので、家族構成はまったく同じ。容姿もよく似ています。

予想はしていましたが、男性からのオファー数が妹Mさんの3分の1に減少。男性の年齢層は30代後半~45歳くらいとかなり上がっています。

女性の30歳と35歳の婚活の違いをはっきりと感じました。お見合い成立数は少ないものの、現在30代後半男性と仮交際中です。

Sさん 39歳 短大卒業 職業:メーカー 事務職

相談所の歴代女性の中でトップの美貌の持ち主。竹野内豊がタイプというSさん。
入会から1カ月はオファーが殺到します。ただし、Sさんの希望は叶わず40代後半~50代男性が中心。

「自分から申し込むのは恥ずかしいけれど……」と遠慮がちに同世代のスタイリッシュな男性に申し込むものの全滅。「こんなはずではなかったのに」と諦めムードの中、2歳年上のふっくらして頼り甲斐のありそうな男性からオファーが。

「若い頃だったら彼を選ばなかったと思います。竹野内豊とは全然違う。でも、家族になるなら彼だなと思えたので、結婚します」という名言を残し、成婚退会しました。

活動開始から順調に男性と会えたMさん、妹から聞いていたほどのオファーがないと落ち込むYさん、恋愛と結婚は違うから……と地に足の着いた婚活をしたSさんの実例をご紹介しました。

最初にも書きましたが、「結婚はしなければならないもの」とは思いません。

ただ、「こんなに厳しい婚活になるなら、もっと早くから始めたかった」「誰かにリアルな婚活事情を教えてもらいたかった」と悲しむ会員さんの言葉を聞くのが辛いです。

「では、何歳くらいまでに婚活を始めたらいいの?」と質問されたら、私は「34歳くらいまでに始めるとチャンスが増えます」とお答えします。

参考にしていただけるとうれしいです。

Text/忽那里美
画像/Shutterstock

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忽那 里美

東京日本橋で結婚相談所「キュートピア」を経営。20代~80代の男性女性が会員。メイクレッスン、トータルコーディネート、メンタルコーチングを取り入れることで、ワンランク上のお相手との結婚をサポート。婚活が終了するとき「人間的に...

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