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五龍神のすまう田無の杜「田無神社」【巫女ライターの神社と御朱印めぐり#2】

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日本の伝統文化を通して、深い心の学びを促してくれる神社の世界。巫女ライター・紺野うみが、おすすめしたい各地の素敵な神社とその御朱印をご紹介します。今回は、金青赤白黒の五柱の龍神様がお祀りされている、東京都西東京市鎮座の「田無神社」。開かれた雰囲気が優しく、たくさんの神様にお会いできる、見どころいっぱいの神社です。

五龍神のすまう田無の杜「田無神社」【巫女ライターの神社と御朱印めぐり#2】

■神様と人々を結ぶ「開かれた神社」

東京都西東京市に鎮座する「田無神社(たなしじんじゃ)」は、鎌倉時代に創祀されたと伝えられています。

「開かれた神社」をテーマに、日本の伝統文化を多くの人に伝え、地域社会との絆を深めるために、さまざまな試みを積極的に行っています。

主祭神は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と、この地の水や風を司り「尉殿大権現(じょうどのだいごんげん)」と呼ばれる「級津彦命(しなつひこのみこと)」と「級戸辺命(しなとべのみこと)」。そのほかにも境内のあちこちに、多くの神様がお祀りされています。

そして、この神社の最大の特徴。それは、金龍・青龍・赤龍・白龍・黒龍の「五龍神」がお祀りされているということ。これは、全国でもとても珍しいことです。田無神社ならではの、五柱の龍神様にまつわる境内のスポットや授与品、そしてたくさんの見どころについて知れば、きっとあなたも足を運んでみたくなることでしょう!

田無神社が大切にしている「開かれた神社」という考え方。それは、神様と参拝者の心をつないでいくことでもあるのではないでしょうか。

日本の文化が感じられる行事や、地域に根ざしたイベントなどが季節ごとに開催されています。境内には、子どもから大人まで誰もが楽しめるような工夫がちりばめられ、祭祀やイベントが行われる際には、多くの参拝者で賑わう神社です。

■各方位を守護する五柱の龍神様は、御神徳もそれぞれ

境内には田無神社を守護する五柱の龍神様が、それぞれお祀りされています。「五行思想」に基づいて、中央を守る金龍神を本殿に、東に青龍神、南に赤龍神、西に白龍神、北に黒龍神が鎮座されています。ぜひくまなく境内を探していただき、龍神様を見つけてみてください!

その龍神様の守護にあやかって、田無神社では「五龍神方位除け」という御祈祷や御札・御守りを受けることができるのも大きな特徴です。

私たちは生まれ年によって、「九星気学」という考えによる(一白水星、二黒土星……といった9つの)星回りがあります。そしてその星回りで、「八方塞がり」や「鬼門」「裏鬼門」など、悪い方位に位置するタイミングが巡ってきます。

五柱の龍神様には、このような方位による災いを除けてくださるお力があるのです。

そして嬉しいことに、そのお力は「五龍神方位除け」だけにとどまりません。五柱の龍神様はそれぞれ、次のように異なる御神徳を授けてくださるという点も、大切なポイントなのです!


◇◆金龍神◆◇
運気上昇、幸福招来。
「土用」を象徴する、中央並びに大地・豊穣の守護神。
家庭運・頭領運・事業運などの事柄を司り、大地に根ざす基盤を作れるように導く。

◇◆青龍神◆◇
技芸向上、就業成就。
「春」を象徴する、東方並びに樹木・風の守護神。
庭園・話術・音楽性・積極性などの事柄を司り、新芽が芽吹くように発展へと導く。

◇◆赤龍神◆◇
勝運向上、成績向上。
「夏」を象徴する、南方並びに火の守護神。
書斎・学業・勝負事・昇進などの事柄を司り、灯火のような先見の明を与える。

◇◆白龍神◆◇
金運向上、良縁成就。
「秋」を象徴する、西方並びに金属の守護神。
倉庫・金運・飲食・結婚運などの事柄を司り、鉱脈を掘り出すような収穫へと導く。

◇◆黒龍神◆◇
健康増進、家内安全。
「冬」を象徴する、北方並びに水・雨の守護神。
厠・浴室・健康運・夫婦運・交際運などの事柄を司り、流水のように新鮮な気を保たせる。


あなたも、お力添えをいただきたいことがあれば、それぞれの龍神様に向けて、心を込めてお祈りをしてみてくださいね。あなたの応援をしてくださる神様に、きっと出会えるはずです!

■五龍神様の御神徳「一楽萬開」が人生の道を開く

田無神社ならではの授与品のひとつには、毎年11月23日の新嘗祭(にいなめさい=収穫を神様へ感謝する祭祀)から2月3日の節分祭までの間に頒布される、「一楽萬開札(いちらくまんかいふだ)」もしくは「一番札」とも呼ばれるものがあります。

こちらを受けることで、私たちは龍神様より「最初の楽(一楽)」をいただけます。

「楽」というのは、心と身体が楽しくなること。私たちの人生や生活を、豊かで健やかにしてくれるものです。龍神様からいただいたひとつの「楽」がまた次の楽を呼びこみ、次々に「楽」が集まることで「萬の道(人生)」が開かれる、という意味が込められています。

「一楽萬開札」は、家の玄関もしくは、その年の吉方にお祀りしてください。神様からいただいた「楽」に感謝し、大切に育むことで、皆様の人生の道がますます明るく開かれていくことでしょう!

毎年、11月23日~2月3日の間に頒布される「一楽萬開札」(一番札とも呼ばれます)。

2019年現在は、龍神様の絵柄が上記のものではなく、新しいデザインに変更となっています。

■御朱印や御朱印帳は神主・巫女の装束がモチーフ

御朱印について

上……通常書体の御朱印
左下……月参り書体の御朱印
右下……賀正限定の御朱印

通常、田無神社でいただくことができる御朱印は、写真の一番上にあるデザインです。「田無神社」の文字とともに、装束がモチーフになった印、そして「五龍神方位除」の文字が書かれています。

写真の左下にある紫色の御朱印は、各月の1日と15日に訪れる「月参り」の日に、受けることができる特別御朱印です(1月1日を除く)。「月参り」というのは、月の始まりである1日と、折り返し地点にあたる15日の節目に、神様にご挨拶と感謝の気持ちをお伝えする日です。

このような大切な日にお詣りをした際は、ぜひ神様に日頃の御礼をお伝えしてから、こちらの特別な御朱印をいただいてみてくださいね。

写真右下の御朱印は、「賀正限定」で、お正月の期間(1日~14日)にいただくことができるものです。お正月らしさを感じさせる美しい書体と、龍神様の印がとても素敵です!

さらに、「夏詣限定御朱印(7月の間)」や「例大祭限定御朱印(10月第2土日)」や「酉の市限定御朱印(11月酉の日)」の御朱印もありますので、折に触れて足を運びながらそのご縁をお手元の御朱印帳に残してみてはいかがでしょうか?

2019年1月1日より、新たな御朱印も誕生!

2019年の1月1日からは、新たに「和紙でお渡しする御朱印」というものが誕生しました!

こちらは、直接御朱印帳に書き入れていただくものではなく、あらかじめ和紙にカラーで印刷がされているものになっています。そのため、書き置きのものと同様に、受けてから自宅で御朱印帳に貼るというタイプ。

通年で頒布されている「五龍神」と「春夏秋冬」の2種類のほか、「春限定(3~5月)」「夏限定(6~8月)」「秋限定(9~11月)」「冬限定(12月~2月)」と季節ごとに入れ替わるものがあり、3種類が用意されているようです。

お詣りの日付は書いていただけますので、御朱印帳を開いてその季節を感じる龍神様のイラストを見ながら、お詣りしたときの境内の雰囲気を、ゆっくり振り返るのもよいですね!

御朱印帳・御朱印帳袋について

左から、紫袴仕様・緋袴仕様・浅葱仕様、3種類の御朱印帳。

そして、田無神社のオリジナル御朱印帳・御朱印帳袋もまた、神主と巫女の装束を全面にデザインした魅力的なものとなっています。御朱印帳と御朱印帳袋のいずれも、緋袴仕様・浅葱仕様・紫袴仕様の3色があり、男性にも女性にも大変人気です。

自分のお気に入りの御朱印帳を持つと、御朱印集めもますます「特別」なものになる気がします。素敵なデザインの御朱印帳に出会えると、心がワクワクしますね!

■写真でご紹介する、境内の見どころと授与品!

田無神社には、龍神様のほかにも、多くの神様がお祀りされています。ぜひ、ゆっくりと境内を歩き、それぞれの神様にご挨拶していただければと思います。

ここ数年でさらに境内が整備されており、さまざまなおみくじが並びワクワクする「おみくじ処」や、可愛い烏骨鶏(うこっけい)の飼育小屋なども誕生しました!

水神様をお祀りする「龍神池」も誕生し、参拝された皆様が、楽しみを見つけられる場所がどんどん増えています。

「心で感じる」ことを大切に、丁寧に境内を歩いてみてください。そうすれば、あなたにとって「とっておきの場所」が、きっとあちこちで見つかることでしょう!

境内には、五柱の龍神様の御神木があり、触れることもできます。

その幹に手を触れて自然の力も感じながら、龍神様からパワーをいただいてくださいね!

田無神社ならではの、「五龍神」にまつわる授与品やおみくじです。

右上……可愛らしい、五龍神おみくじです。気になった龍神様を、一体選んで引いてください。
右下……金青赤白黒、五柱の龍神様の御守りです。それぞれの御神徳を意識して、お受けになる方が多いです。
左上……御祈祷の際に、お初穂料を壱万圓以上お納めすると授与される、五龍神の御幣です。
左下……おみくじ携帯袋です。大切にしまって時折読み返してみると、思わず勇気づけられることも。

東参道にある朱色の鳥居を一歩出ると、大きな石に彫られた撫龍様。龍神様や玉を撫でると、昇運を授かることができます。

感謝を込めて撫でていると、その表情がより生き生きして見えるような気がするので不思議です。

参道の途中、拝殿に向かって右手にいらっしゃる道祖神様。

田無神社では、良縁結びの神様としてお祀りされており、御夫婦が仲むつまじく寄り添ったお姿を見ることができます。

秋になり、銀杏の御神木が一斉に金色に染まると、境内は空も大地も黄金色の美しさを見せてくれます。

私が訪れた日は、落ち葉が山のように小高く集められ、子どもたちが楽しそうに落ち葉の絨毯で遊んでいました!

神様と皆様のご縁を結ぶ場所、神社。そこは、それぞれの人生を守り、いつでも心の支えとなってくれる場所です。うれしいときや楽しいとき、そして辛いときや苦しいときも、折に触れて訪れてみてください。不思議と、心が温かくなるのではないでしょうか。

田無神社もまた、たくさんの神様、そして龍神様とともにそこに在り続け、門を大きく開いて多くの方をお迎えしている素敵な神社です。皆様もぜひお出かけくださいね!

■神社基本情報(アクセス、住所、最寄駅)

【神社名】
田無神社(たなしじんじゃ)

【御祭神】
■主祭神
大国主命(おおくにぬしのみこと)
級津彦命(しなつひこのみこと)
級戸辺命(しなとべのみこと)

■配祀神
応神天皇(おうじんてんのう)
八衢比古命(やちまたひこのみこと)
八衢比売神(やちまたひめのみこと)
猿田彦大神(さるたひこおおかみ)
須佐之男命(すさのおのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
大鳥大神(おおとりおおかみ)
日本武尊(やまとたけるのみこと)

【鎮座地】
〒188-0011 東京都西東京市田無町3-7-4

【電話】
042-461-4442

【FAX】
042-467-9236

【最寄駅】
■電車をご利用の場合
西武新宿線「田無駅」北口より徒歩6分

■バスをご利用の場合
・JR中央線「武蔵境駅」北口バス停より「ひばりヶ丘駅」行きに乗車(約10分)
 →「田無駅」バス停下車、徒歩6分
・西武池袋線「ひばりヶ丘駅」バス停より「武蔵境駅」か「田無駅」行きに乗車(約10分)
 →「田無駅」バス停下車、徒歩6分
・JR中央線「吉祥寺駅」バス停より「花小金井駅」行きに乗車(約20分)
 →「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分
・JR中央線「三鷹駅」バス停より「田無橋場」行きに乗車(約15分)
 →「田無町三丁目」バス停下車、徒歩1分

【Facebook】
https://www.facebook.com/TanashiJinja/

田無神社公式サイト

【巫女ライターの神社と御朱印めぐり】

◆◇◆東京◆◇◆
#1 東京の白蛇さま「蛇窪神社(上神明天祖神社)」
#2 五龍神のすまう田無の杜「田無神社」
#3 子育てと厄除けの八幡さま「大宮八幡宮」
#4 長い歴史とロマンが宿る「根津神社」
#5 太陽と月と海原の三貴子が鎮まる「阿佐ヶ谷神明宮」
#6 武蔵国を総べる社「大國魂神社」

【神社のたしなみシリーズ】

◆◇◆神社と心◆◇◆
初詣だけじゃない! 人生の中で私たちが神社に行くべき理由とは?

◆◇◆神社と御朱印◆◇◆
神社で神様とのご縁を結ぶ! 「御朱印」の意味と真のご利益
御朱印を集めて各地の神社を巡る「御朱印ガール」とは
御朱印帳の使い方! 素朴な疑問と知っておきたい基礎知識
御朱印の転売、恫喝騒ぎが悲しい……御朱印帳を持つ方に伝えたい5つのこと

◆◇◆神社の授与品◆◇◆
「おみくじ」は吉凶よりも「言葉」を読もう! 基本の引き方・捉え方
巫女が教える「御守り」の役割! 取り扱い方法・持ち歩き方のお話

◆◇◆神社と行事◆◇◆
神社でデトックス! 心と体をきれいにする「夏越の大祓」とは
「令和」時代を迎える前に知っておきたい「元号」のお話

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紺野 うみ

巫女ライター/心の相談屋さん 神社愛が止まらず、とある神社で「巫女」としてもご奉仕中の、フリーライター。 執筆の専門分野は、心理学・自己分析・心・神社・神道・生き方など。 すべての人が前向きに、人生を自分らしく生き...

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