不倫関係でイライラ。思い通りにならない、から生まれる怒りはどうすれば?【大人の上手な怒り術#5】

不倫関係でイライラ。思い通りにならない、から生まれる怒りはどうすれば?【大人の上手な怒り術#5】

怒りと上手く付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事・戸田久実さんがお届けする連載【大人の上手な怒り術】第5回では、不倫関係におけるイライラを解消する方法について解説してもらいます。


■不倫の関係を「割り切れなくっている」自分がいる

小泉今日子さんと豊原功補さんの突然の告白が大きな話題となっています。妻子ある身の豊原さんとトップ女優の小泉さんが恋愛関係にあるということを認め、宣言したのですから、インパクトは大きかったですよね。

不倫という形の是非はともかく、人が生きていく中で、伴侶のいる相手を好きになってしまう、伴侶がいるのに他の人を好きになってしまうのは、あり得なくはないことでしょう。

そんな、不倫関係に陥った多くの人が直面するのが、思い通りにならない現実への苛立ちや怒りです。

最初は、「相手には家庭がある。そんなことわかっていて始めた関係だし、好きになってしまったのだから仕方がない」「ただ一緒にいられる時間があればいい」と割り切って始めた関係だとしても、時間が経つにつれて、そう割り切れなくなっている自分がいる……そんな人も少なくないかもしれません。

土日や年末に一緒に過ごしたいのに過ごせない、連絡をとりたくても自由にとれない、付き合っていることをオープンにできない。

または、妻にバレないように注意を払っているのがわかったり、スマホの家族写真を見てしまったり、他の人に奥さんの話をしているのを聞いてしまったりと、自分よりも妻を大切にしているという現実を突きつけられる。

関係が長く続くほど、思い通りにならない相手や状況に苛立ちを感じてしまいます。

■「自分の思い通りにならないこと」に対して怒りが生じる

誰のせいでこんな思いをしていると思っているの!
私ばかりがこんな思いをするなんておかしい!
奥さんの話を聞こえるようにするなんて無神経だ!
奥さんよりも私を大切にするべきなのに!

と相手を責める気持ちや、嫉妬。こんな風に思ってしまう自分もなんだか情けない、という自分を責める気持ちや悲しみや寂しさ……。

そんな気持ちがあふれて、強い怒りへと変わっていくこともあるでしょう。

「自分の思い通りにならないときに怒りが生じる」。これは前回の記事「『なぜ?』で詰めるのはアウト。部下や後輩の上手な叱り方とは」でお伝えしたとおりです。しかし、この世の中、何もかもが自分の思い通りになるとは限りません。

思い通りにならないことに対して、「なんでこうなの!?」とイライラしても何も変わらないばかりか、ますます怒りが強くなるばかり。

イライラを彼にぶつけて喧嘩になったり、何かし返しをしてやりたい、なんて思っての行動は避けたいものです。そんなときこそ、アンガーマネジメントの考え方を取り入れてみましょう。

■「変えられること」「変えられないこと」に振り分ける

まずは、この現状はそもそも「変えられるのか」、「変えられないのか」を振り分けてみることです。

土日には会えない、夜間に連絡がとれない、結婚はできない……。

それが変えることができないことなのであれば、それについていくら悩んでも仕方ありません。それらを現実として受け入れ、“変えられないことに対して「なんで こうなの!?」と突き詰めて考えるのはやめる”と自分の中で決めましょう。

考えるべきは、「変えられること」です。

たとえば、一緒にいるときにはLINEをしない、家族の話はしない、などふたりのルールを決める。また、これ以上怒りやストレスを溜めないように、「自分自身の行動を変える」こともできます。

土日には会えないのであれば、自分にとって気分転換になるような習い事をしてみたり、ゆっくりエステに行く時間にしてみたりなど、自分が楽しいと感じることに打ち込む時間にしてみてはいかがでしょう。スッキリするために、自宅の断捨離をしてみるのもいいですね。

大切なのは、建設的な行動に意識を向けて行動すること。

相手に嫌がらせをする、ストーカー行為をする、さらには自暴自棄になって自分を傷つけるといった非建設的な行動は、何の幸せも生み出しません。

■強い怒りを感じるときに実践したい「グラウンディング」

もしも、「相手に何かダメージを与えたい!」と思ってしまっているのなら、これは怒りではなく、恨みに変わってしまった状態。この状態になっている人は要注意です。

「怒り」と「恨み」は違います。

怒りは人間にとって感情表現のひとつであり、自然な感情です。アンガーマネジメントでも、怒りを抑制するのではなく、自然な感情である怒りを上手にコントロールする、というスタンスを取っています。

しかし、恨みは感情表現にとどまらず、相手にダメージを与えることが目的なのです。

強い怒りが湧き出てきて、そればかりに心が占められ悶々とするような場合は、リセットするために「グラウンディング」が有効です。

グラウンディングは意識集中テクニックといい、過去でも未来でもなく「いま、ここ」に意識を向け、余計なことを考えなくなるという取り組みです。やり方は次の通りです。

グラウンディングのやり方

強い怒りを感じ、よからぬことまで考えてしまうようなとき、まず、目の前にある何かに意識を向けます。

どんなものでも構いません。手元にあるペンやスマートフォン、テーブル、ティッシュペーパー、カップ……そこに意識を集中させ、ゆっくり静かに呼吸をしながら観察します。

「ここに小さい傷がついているな、使い込んでいるからハゲているところもあるな」
「こんなところにメーカー名が書いてある」
「今、私は深く呼吸をしているな」

このように、ただ、ものや自分のありのままの状態を観察するだけでOKです。これを「いま、ここ」に集中でき、心が落ち着いてくるまでしばらく続けましょう。

■無駄な怒りから解放され、笑顔で美しくありたいなら

「グラウンディング」は、慣れるまではトレーニングが必要ではありますが、長く続けていけば、心と体のバランスが整っていくのを感じられるでしょう。

不倫という今の関係性をどうするか、今後どうしたいのか、自分の中の深い答えにたどり着けるかもしれません。

イライラすると、自律神経のバランスも崩しますし、美容にも悪いもの。無駄な怒りから解放され、笑顔で美しくありたい! と思うなら、ぜひアンガーマネジメントに取り組んでみてくださいね。

『いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント』書籍情報

いつも怒っている人も うまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント

【大人の上手な怒り術】連載バックナンバーはこちらからご覧ください。

不倫相手の愛情を試しても、幸せな結果にはならない

https://p-dress.jp/articles/5786

不倫相手の愛情がわからなくて、つい試すような行動を取ってしまう独身女性もいるかもしれません。ですが、既婚男性からすれば、不倫だからこそ安定した関係の築けない女性はいずれ別れを考えることになり、結局関係の終わりを迎えるきっかけになることも。愛情を試しても、結局不倫の関係が良い方向に向かうことはないというお話です。

既婚者を本気で好きになると、独身者のほうが不自由になる

https://p-dress.jp/articles/5263

既婚女性と不倫を続ける独身男性。遊びのはずが、気がつけば本気で好きなっていた。そのとき、男性が感じるのはプライドと恋心に挟まれる苦痛です。男性に限らず、既婚者を好きになれば独身側のほうが不自由になります。それは愛情に縛られるから。ですが、先はありません。そんな関係から抜け出すヒントは、現実を見ることにあります。

この記事のライター

日本アンガーマネジメント協会理事。「伝わるコミュニケーション」をテーマに大手民間企業・官公庁等で講師として研修、講演を実施。講師歴は26年、登壇数は3,000を超え、指導人数は10万人に及ぶ。著書は「アンガーマネジメント怒ら...

関連する投稿


「なんでわかってくれないの」原因は相手じゃなくて、自分にあることが大半

「なんでわかってくれないの」原因は相手じゃなくて、自分にあることが大半

仕事やプライベートで、「なんでわかってくれないの?」「私言ったのに!」ということはよくあることだと思います。最近、周りにわかってくれない人が増えてきた、という方。果たして、悪いのはわかってくれない相手なのでしょうか? それとも……?


感情をぶつけるのはアウト。子どもの上手な叱り方とは【大人の上手な怒り術#6】

感情をぶつけるのはアウト。子どもの上手な叱り方とは【大人の上手な怒り術#6】

怒りと上手く付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事・戸田久実さんがお届けする連載【大人の上手な怒り術】第6回では、子育て中のイライラを解消する方法について解説してもらいます。


既婚男性が不倫を止めようと思う3つの瞬間

既婚男性が不倫を止めようと思う3つの瞬間

公にできない不倫の恋は、独身者同士の恋愛に比べると、どうしても不安定な付き合いになります。特に男性が既婚者の場合は、独身女性の気持ちに関係なく「終わらせようかな」と思う瞬間が訪れるものです。一度心が離れると、再び戻ることは考えにくいのが不倫。実際にどんな瞬間に既婚男性は不倫を止めようと思うのか、ご紹介します。


聞き取りやすい声をつくる方法【素敵な人ねと思われる話し方#3】

聞き取りやすい声をつくる方法【素敵な人ねと思われる話し方#3】

「人は見た目が9割」なんてことが言われますが、「話し方」もそれに近いくらい、人の印象を決めるもののひとつ。話し方に自信がなくてもトレーニングすれば変えられます。ここでは話し方のなかでも「声」に焦点を当て、現役アナウンサーが講師を務める話し方教室「KEE’S」で教えていただきました。


「面白い文章を書けない」コンプレックスがあるあなたへ【Drまあや】

「面白い文章を書けない」コンプレックスがあるあなたへ【Drまあや】

誰にでもコンプレックスはあるもの。コンプレックスとどう向き合うと良いのか、コンプレックスへのネガティブな気持ちを軽くするにはどうすれば良いのか。Drまあやさんが「コンプレックス」をテーマに書く連載、今回は「文章での伝え方」に焦点を当ててお届けします。


最新の投稿


マグロの切り落としが主役のレシピで、ダイエット中もお腹満足

マグロの切り落としが主役のレシピで、ダイエット中もお腹満足

マグロの切り落としを使った満足感のあるレシピを3品ご紹介。マグロはお寿司屋さんで食べられるだけでなく、スーパーでも気軽に手に入る魚のひとつです。今回は最も入手しやすいマグロの切り落としが主役。それだけでも美味しく食べられますが、一手前加えてアレンジしてみてはいかがでしょうか。


2018年トレンドカラー「ピンク」で作るハンサムネイル【マニキュアでセルフネイル】

2018年トレンドカラー「ピンク」で作るハンサムネイル【マニキュアでセルフネイル】

今春、絶対に外せないトレンドカラーのひとつは「ピンク」。定番ネイルカラーであるだけに、普通に使ってしまうと、いつもと代わり映えしないネイルになってしまいます。そんなピンクネイルを今年らしく仕上げてみませんか。甘すぎないハンサムネイルのやり方を詳しくご紹介します。


ふっくら丸いおでこを手に入れて、横顔美人度を上げてみる

ふっくら丸いおでこを手に入れて、横顔美人度を上げてみる

目を大きく見開くと、おでこの横ジワがくっきり現れたり、怒っているわけではないのに眉間のシワが気になったり。それは骨格の癖、筋肉の緊張・衰えのせいかもしれません。おでこがゴツゴツすると、目が疲れやすくなる、瞼が重たくなる、顔の印象までも悪くなるなど、いいことなし。ふっくら丸いおでこを手に入れるメリットをご紹介します。


大人に「観光+ちょこっと英語留学」のススメ

大人に「観光+ちょこっと英語留学」のススメ

13カ国以上の留学経験をもつ「留学ジャーナリスト」の著者が、語学留学のメリットや国ごとの特徴を徹底解説した『世界13カ国 英語留学ガイド』では、現地に行かないと絶対にわからない「生の情報」を紹介しています。「旅行だけじゃ物足りない」と感じている大人に「観光+ちょこっと英語留学」をご提案。


平岡祐太さんとのハワイデートにときめいちゃう。没入感たっぷりの360°動画

平岡祐太さんとのハワイデートにときめいちゃう。没入感たっぷりの360°動画

「キリン 午後の紅茶 アサイ-ヨーグルティー」×「ポッキー<バナナブラン>」がALOHAなコラボ! 俳優・平岡祐太さんとのハワイデートを疑似体験してみませんか。没入感あふれる360°ムービーで、思わず照れてしまう全8種の期間限定胸キュンストーリーを楽しんで。