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「不倫」を「恋愛関係」と呼ぶ小泉今日子

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小泉今日子さんが2月1日、自身のサイト上でかねてから恋愛報道があった、俳優の豊原功補さんとの「恋愛関係」を認め、さらに豊原さんは離婚しておらず、いまも家族がいることを報告したことがニュースになっている。実質的には不倫関係にあると考えられるが、そこに「不倫」の文字はなかった。

「不倫」を「恋愛関係」と呼ぶ小泉今日子

■潔い? それでこそ我らがキョンキョン? 冗談ではない

低くジャズが流れる西麻布あたりの会員制バー。まもなく午前2時になろうという時刻、カウンターでひとり強めの酒をあおっているのは、タレントのYOUだ。

そこへ「ギギ……」と重いドアを開けて小柄な女性が姿を現す。そう、「豊原功補との不倫交際宣言」で話題の、小泉今日子が。

「やだも、今日子~!」駆け寄るYOU。
「ごめん、心配かけて……」うつむく小泉今日子。
「も、やだばか、なにいってんの。それより今日子がんばった。がんばったよ~」
黙ったままの小泉を固く抱きしめる、涙まじりのYOU……。




ここまではすべて筆者の妄想であるが、親友だと聞くふたりの間で、これに近いやりとりが実際にあったのではないかと本気で想像している。

なぜなら業界人、一般人の別を問わず、小泉シンパの見解はなべてこのようなニュアンスで統一されているからだ。

「小泉今日子、がんばった。よく言った。世の批判も一身に受けて立とうというその覚悟、潔いぞ。それでこそ我らがキョンキョンだ」


だが筆者はあえて言いたい。小泉今日子、51歳。あなたには大人の女性としての思慮、配慮が足りなくはありませんか? 自己中心的もいいところじゃありませんか? と。

■現在の豊原の妻子への配慮は、一体どこに

小泉今日子が「恋愛関係にある」と認めた相手は豊原功補。妻子がある。つまり小泉と豊原は、不倫関係にある。

不倫が法的に認めがたい不貞行為に該当することは明らかだ。だが、小泉と豊原。それ以前に豊原夫妻というひと組の男女の間になにがあったかなど、第三者であるわたしたちには知るよしもない。

仮に仔細を知り得たところで、利害関係にない者にその是非を断じる権利なんてあるはずがないのだから、不倫は不倫として、ここでは「ああそうですか」と脇へ置く。

「小泉今日子の不倫、許しがたし」と思われる方は、彼女の出るドラマや映画を観なければよいし、彼女が宣伝する商品を買わなければよいと思う。それだけの話だ。



不倫そのものは措くとしても、小泉がいまこうして豊原との恋愛関係を認めると宣言したことには、筆者も違和感を禁じ得ない。

個人事務所に移籍したことで、ようやく真意を口にできる環境を得た。だから交際を公のものとしたい。前所属事務所が「豊原は離婚済み」と流したのは誤情報であった、豊原にはご家族の存在があると訂正し、詫びたい。

表面的に見ていると、うっかり「小泉潔し」の論調に賛同してしまいそうになるけれど、待てよこれ、なにより大事なものが見落とされていないか?

豊原のご家族。奥様、お子さんに対する真の配慮は、一体どこに見出せばよいのか?

■「恋愛関係」が物語る小泉今日子の本質

離婚済みというのはウソだった。実は豊原にはまだご家族がある。豊原とわたし(小泉)は恋愛関係にある──。

「小泉が独立したタイミングで」「小泉が言いたくてもいえずにいたことを」「小泉は」言った。
「一個人として全てをこの身で受け止める覚悟」で「人間としてのけじめ」をつけた彼女は、いまごろさぞすがすがしい気分を味わっていることだろう。

だが、小泉が巻き起こしたこの騒動によって、にわかに望まざる脚光を浴びることになった豊原の妻子は、小泉が味わっているすがすがしさとは対極の、虚しさ、苦しさに身悶えしているんじゃないのだろうか。



マスコミから夜討ち朝駆けで取材攻勢を受けているであろうことは想像に難くない。そのとき奥様、お子さんを守ってくれるはずの豊原は家にいないんだよ? 別居中だから。おそらくは小泉と一緒にいるのだろうから。

ご家族は自分たちの身を自分たちで守るしかない。住み慣れた家での静かな生活は、このまま破綻させられてしまうかもしれない。




自社のHPに掲載された小泉の文章には、どこを探しても「不倫」の2文字は見当たらない。代わりに「恋愛関係」という甘美な言葉を置いてみせる彼女のズルさが、千の言葉よりも雄弁に「小泉今日子」そのひとの本質を物語っている。

筆者にはそのように思えてならないのだが、あなたはどう思うだろうか──。

MEKURU VOL.07 (小泉今日子)

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小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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