大きさにとらわれず、形や質感がきれいな美胸・美乳・美バストを作る習慣や方法をご紹介しています。小顔と美ボディを叶える美容矯正サロン「petit」オーナー中野ゆうこさんが、自身考案のオリジナルメソッドや施術経験をもとにていねいに解説します。
胸が大きい人ならではの悩み。着太り・肩こりを和らげる方法
胸が大きいことが悩み――と言うと「贅沢な悩み」と扱われることもありますが、バストが大きい方にとっては、とても深刻な悩みです。大きなバストを隠したくてしていたことが、逆にバストの大きさを強調したり、体に良くなかったり……今回は胸が大きいゆえに抱えるお悩みへのアプローチ法をご紹介します。
■胸が大きいという悩みを持つ人に見直してほしいこと
私のサロンにご来店されるお客さまにバストが大きい方がいます。
胸が大きい、というとうらやましいと感じる方もいるかもしれませんが、大きい方も悩みを抱えているようです。
・太って見える
・着たい服が似合わない
・視線が気になる
・肩こりなどの体の不調
お客さまにざっと挙げていただきましたが、悩みの数は少なくありません。
こういった悩みを解消したいからといってやっていることが、コンプレックスを強調していたり、プロポーションを崩したり、身体の不調をまねいたりしてしまうこともあります。
今回は、胸が大きいことでお悩みを抱えている方向けに、気を付けてほしいことをお伝えします。
■胸が大きいことが悩み。そんな方が選びたいブラジャー
胸が大きい方は「しっかり支えること」、カップにバストをおさめ「脂肪を逃がさないこと」が大切です。
アンダーベルト、肩のストラップは太めのものを選ぶのが基本。脇や背中にお肉が逃げてしまっている人は、サイドにしっかりサポート機能のあるブラを選びましょう。
丸いお椀形のブラは膨張して、バストだけでなく体を大きく見せてしまう可能性が高いため、横幅がすっきりして見える立体構造のブラがおすすめ。スリムに見せられます。
バスト全体を覆うようなフルカップブラは安定感もあり、大きなバストをしっかり支えてくれるので◎。厚みのある素材はバストをより強調してしまうため、生地が薄く伸縮性の少ないものを選んでください。
最近では「ミニマイザーブラ」という、バストをコンパクトに整えるブラも多く出ています。
ブラの着け方も重要
背中や脇に流れている脂肪をカップにしっかりおさめ、体全体のもたつきをなくしたいところ。バスト位置が低いとだらしなく見えたり、ウエストまで太って見えたりするので、バストトップは肩から肘までの「2分の1より上」の位置を意識して。
ブラを着けたら最後に姿勢を正して、アンダーベルトの後ろを下にクッと下げ、アンダーベルトが肩甲骨の下に来ると、バストの脂肪が体に支えられて安定します。横から見たときに、背中に向かってアンダーベルトが下がった状態がベストです。
■大きいバストが悩みの方におすすめのダイエット法
運動
バストだけを小さくするのは難しいですが、全体的なバランスを整えたいなら、やっぱり効果的なのは有酸素運動。軽いウォーキングやゆっくりした背泳ぎ、クロールなど、肩甲骨を動かしながら泳ぐのも、体全体の脂肪が燃焼されやすくなり、最終的にバストダウンにもつながります。
一方、筋トレや激しい運動はバストアップしてしまう可能性があるため気を付けましょう。運動中はバストにかかる衝撃で、クーパー靭帯が伸びたり切れたりして、バストが垂れやすくなってしまうため、胸をしっかり支えるスポーツ用のブラなどを必ず着用してください。
食事
バストは女性ホルモン「エストロゲン」の働きによって大きくなります。食事の際には、このエストロゲンと似たような働きをする「イソフラボン」を多く含む、豆腐や豆乳などの大豆製品の過剰摂取は控えましょう。
おすすめなのは、ブロッコリーや大根、白菜などのアブラナ科の野菜。「インドール」という成分が、脂肪を蓄えようとする女性ホルモンの働きを抑制し、痩せやすくなります。
■胸が大きいことが悩みの方こそ、姿勢を正そう
「胸を目立たせたくない」という気持ちで、つい前傾姿勢をとってしまうと、逆に太って見えたり、全体にもたついた印象になったりします。
さらに、前傾姿勢は呼吸が浅くなり、肋骨が開いてしまうため、アンダーサイズが大きくなるというデメリットも。お腹は潰れ、バストは下垂し、老けて見えたり、疲れて見えたり、印象までも変えてしまいます。
悪い姿勢は体に負担をかけるだけでなく、プロポ―ションまでも崩してしまうのです。コンプレックスだからとバストだけに目をやるのではなく、トータルバランスでご自身のボディラインを意識してください。
きれいな姿勢は健康な体と美しいボディバランスを作ります。姿勢を正すと「バストが大きい」ではなく「スタイルがいい」と認識されるようになり、肩凝りや頭痛などの体の不調も軽減されます。
■大きいバストでも着太りしないファッションのコツ
大きなバストを隠すそうとするより、かえってラインのわかる服の方が太って見えません。バストのせいで着太りしてしまう方は、少しの工夫でおしゃれをもっと楽しめます。
首元を見せる
バストが大きい方は、タートルネックなどの首元が詰まっているものよりは、Vネックなどの少し首元が開いているものの方が、ボディラインをすっきり見せることができます。
メリハリを意識する
ウエスト周りがゆったりしていると、バストの大きさで太って見えやすくなります。チュニックやワンピースを着る場合は、上下の切り返しのあるものやベルトでウエストを強調するなど、体にメリハリを作りましょう。
柔らかいより硬い素材を
フワフワなシフォンやテロテロのサテン、シルクなど、薄手で柔らかい素材は、体を膨張して見せてしまいます。伸縮性がなくハリのある素材、厚手の生地を選びましょう。
装飾はシンプルに
フリルやギャザーなどの装飾は、ボリューム感を増してしまうため、極力シンプルなものがおすすめです。
縦長効果で横幅をおさえる
バストが大きいと身体が横に広がって見えてしまうため、ストライプなどの縦ラインを強調するデザインを選ぶとスタイルが美しく見えます。
また、ストールを巻く際に前に垂らしても、縦長効果でバストが目立たずスラッとスリムに見えます。
■胸が大きいコンプレックスは隠すのではなく「きれいに魅せる」
サイズが大きくても、小さくても、普通でも、胸の悩みは尽きないもの。だからこそ、胸だけにとらわれず、体全体のプロポーションとして考えてみてください。
胸が大きいのを隠そうとするのではなく、スタイルを整えること、きれいに魅せることを意識すると、今まで避けていた服が想像以上に美しく着こなせたり、「胸が大きいね」ではなく「スタイルが良いね」と褒められたり。
ほんの少しの工夫でコンプレックスから解放され、もっと自分自身を愛することができるようになります。あなたにしかないオンリーワンの魅力を磨いてください。
2017年2月21日公開
2019年5月7日更新