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「習慣を自分のものにできる人」が人生を好転させる

人生をより良く変える力を持つのは「行動」。ただし、続けなくては意味がありません。新たに始めた行動を「習慣」として、自分のものにできる人を目指しましょう。

「習慣を自分のものにできる人」が人生を好転させる

新年を迎え、今年1年充実した素敵な年にしたい、と願っている人も多いのでは? 昨年よりもいい年にするには、やろうと思い立ったことを、ひとつでも多く行動に移すことが欠かせません。

行動しなければ人生は変わらない――とはわかっちゃいるけれど、どうも体が動かない……。そんな方の背中を押してくれそうな本が『「行動力」の育て方』(安藤美冬 著)です。安藤さんは「はじめに」でこう言い切ります。

■願っても叶わない。行動を続けることでしか、人生は好転しない

「今流行りの『願えば叶う』なんていうものは起こり得ません。しかしながら、最初の一歩は勢いよく踏み出せても、行動が続かないという人もまた多いのです。行動は続けてこそ、『行動力』になります。そして、行動力のある人とない人の差は『習慣』にあります」

三日坊主という言葉がありますが、それでは「行動した」とは言い難いし、もし道具などを準備していたならもったいない。一度「これだ!」と決めてスタートしたことは、強い意思を持って継続する。そんな自分になりたいものです。

かの有名な自己啓発本『7つの習慣』実践ガイドとして書かれた本書から、今すぐできる習慣や考え方をご紹介します。

■すべては「自分」から始まる

何かのせいにするのは簡単。誰でもできることです。うまくいかないのは「会社のせい」「上司のせい」「環境のせい」――そんなふうに言っているうちは、人生が自分事ではない状態。

それはつまり、自分の人生なのに「自分のもの」ではなく、自分から動き出そうとしていない、といっても過言ではありません。自分から動く、といった主体的な生き方に変えていきたいものです。

主体的な行動を習慣化する心得として、安藤さんがしている提案をいくつか見ていきましょう。

■1.曖昧な言葉は一切使用禁止

「とりあえず」「一応」「まあ」などの曖昧な言葉が口をついて出てくるうちは、人は本気になどなれない、と安藤さん。では、それらの言葉を自分の生活からどうやって“排除”するか。

「信頼できる家族やパートナー、友人など親しい人に、あらかじめ『もし私がこういう言葉を使ったら注意してほしい』と頼んでおくのです。もちろん、お互いにお互いの口ぐせをチェックし合うこともできます。口ぐせを変えることで、いつの間にか、意識も行動も変わってくるのです」(P.50)

自分が発する言葉は、ある意味で自分そのもの。だからこそ、使う言葉次第で人は良い方向にも、悪い方向にも変わっていくといえます。

■2.手足を動かすと、自信が生まれる

悩んだり、行き詰まったりすると、行動に到らず、ひたすらぐずぐずしてしまう――こんな経験はありませんか? そうなると、どんなに時間が経っても動けず、時間や機会をロスしてしまうばかり。

安藤さんにもそんな時期があったといいます。しかし、メンターのひとりから「悩んでばかりいないで、まずは動いてみなきゃ。そうしなければ状況は何も変わらないよ」とアドバイスされ、このままではいけない、と気づいて動けるようになったのだそう。

「不安や悩みが大きいほど、それは新しい自分に出会えるチャンスだと前向きにとらえて、『まずは動いてみよう』を合言葉に一歩一歩進んでいます」(P.56)

最初から「失敗するかも」「もしうまくいかなかったら……」とは考えなくていいのです。かといって「絶対にうまくいく!」と変な自信に満ちあふれなくても◯。フラットな気持ちで粛々と挑戦して。

■3.オフラインの環境に身を置いて、自分のペースを取り戻す

インターネットが普及した現代はあまりにも情報過多な時代。さらにスマホやSNSが広まったことで、良くも悪くも、いつでも誰とでもすぐにつながれる状況もあります。

そのおかげで、自分本来のペースが崩れて焦りが生まれ、ストレスと化してしまうことも。常に素早く連絡を返さなくてはいけないとプレッシャーを感じたり、他人と自分を比較して落ち込んだり……便利な環境の裏にはデメリットもあるのです。

安藤さん自身は、一度「ピースボート」でオフラインの環境を体験したのを機に、今でも自分のバランスが崩れそうになると、積極的にオフラインの環境を作るようにしているそう。

「たとえば、ある時は午前中だけ、またある時は仕事に集中したい1時間だけ、スマホの電源を切ったり、データ通信をオフにして電話機能だけ残すなどの工夫をしています」(P.67)

“常時接続”の環境に身を置くのは義務ではありません。ときどき離れてみる、距離をおいてみる、といった時間を設けるのは、自分が自分らしさを保ちながら、いきいきと行動するために必要です。

一度やろうと決めた習慣を継続するには、すべてを自分ごととして捉え、まず動き出すこと。そして、自分のペースを大事にしながら、少しずつでも前進すること。満足していない現状から抜け出す方法を教えてくれる一冊です。


池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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